2014-11-12から1日間の記事一覧

真夏の夜の夢 11

ルシファーが、地獄に去ってしまったことで、館はもはや失われようと、していました。あちこちが、ぐにゃぐにゃと歪み、どんどん崩れていきます。その中心で、伝次郎は呆けた様に、ボンヤリとしていました。そこに、アリスが飛び込んできました。アリス「逃…

真夏の夜の夢 10

翌朝伝次郎は、再びルシファーの部屋へと、向かいました。伝次郎「ルシファー!お前に、用があるだ。大人しく、出てくるだよ!」蛇がおどおどと、姿を見せました。蛇「また、あなた様でございますか…。はいはい、ルシファー様でしょ?言っておきますが、もう…

真夏の夜の夢 9

アリス「このルシファーの館に招かれる者は、皆遠くない将来…、いえ、近い未来に死すべき定の、者達なのです。」伝次郎は、びっくりして声を上げました。伝次郎「えっ!?この館に来ると、皆ころされちまうだか!」アリスは、ゆっくりと首を振り、言いました…

真夏の夜の夢 8

伝次郎は、またアリスを部屋に、呼びました。そして、今日の顛末を、残らず聞かせたのです。アリス「それは、何とも恐ろしい事を…。しかし、伝次郎様。私、思い上がったことを、お聞きしてもよろしいでしょうか?」伝次郎「聞くが、いいだ。遠慮はいらねぇよ…

真夏の夜の夢 7

翌朝伝次郎は、ルシファーの部屋へと、向かいました。伝次郎「おい、ルシファー!出てくるだ。」その剣幕に、蛇が驚いて出てきました。蛇「どうなさいました、伝次郎様!?」伝次郎「お前みたいな下っ端にゃ、用はねぇだ。さっさと、ルシファーを出すだよ!…

真夏の夜の夢 6

ある晩伝次郎は、いつもと同じ様に、娘を部屋に呼び、こう切り出しました。伝次郎「今まで、ありがとうな。でも物語りは、もういいだ。お前さんの頭の中には、まるで図書館が、丸ごと入ってるみてぇに、次から次へと、物語りが続くだな。余程頭が、いいんだ…

真夏の夜の夢 5

こうして伝次郎に、媚薬入りのワインが供されました。そのワインを飲むと、伝次郎は背筋がゾクゾクし、額から脂汗が流れてきました。伝次郎「何だべか、この妙な気分は…。何だか、寂しいような、切ないような、生まれて初めて感じる気分だべ。おら一体、どう…