ちょうどいい隣人(Folding Space) 3

裕一は喫煙所で修司と、ソープランドの話に興じていた。

「いや〜、マジでよかったよ!最高だったぜ。」
「結構、ハズレも多いって言うからなあ…。」
裕一は、シュウェップスシトラス味を、口にした。
「本当だよ、あんないい思いが出来るなら、また行ってもいいなあ。」
修司は、煙草を揉み消しながら言った。
「どうせ、マグロだったんだろ?でも、いいよな。オレも、行こうっと。」
裕一は喫煙所を出ると、神保町に向かった。
近くのバーガー・キングで昼食をガッツリ摂ると、古本屋街へと向かう…。
最近は、音楽や映画だけでなく、文学や美術にも興味が出て来ていた。
今読んでいるのは、ドストエフスキーの「地下室の手記」。
いわゆる名作ではないのだろうが、文学というものの懐の広さが感じられた。
安い文庫本を色々眺めていると…。
「おっ!ホフマンじゃん。」
黄金の壺、E・T・Aホフマン作である。
前から読んでみたかったのだ。
レジで会計を済ませると、ディスク・ユニオンに急いで戻る。
次の日は、休みだった。
特にすることも無く…、録り貯めてあったグッチ裕三さんの「ハッチポッチ・ステーション」を眺めながら、ぽい〜んと過ごす。
ウィルキンソンジンジャーエールを飲みながら、カルビーコンソメパンチをパクつくいていた。
机の上には、ノートPCのVAIOが置いてある。
ジョイ・パッドが接いであって、エミュレーターで昔のレトロ・ゲームが遊べる様にしてある。
まだおなかの空いていた祐一は、冷蔵庫からスーパーで買った厚焼き玉子を取り出しタルタル・ソースを添えて食べた…。
お気に入りの牛乳は…、八ヶ岳牛乳だから。
彼は、レコードが好きだったのだが、ディスク・ユニオンは従業員には販売しない。
それで、最近はインターネット・ラジオで様々なジャンルの音楽を試している。
寝っ転がって音質の好きだったB&WのC5イヤホン接いだXperiaでDI.Radio「Future Garage」チャンネルを聴きながら国際サービス・センターの「ツボきーく」で全身をマッサージしていると、インターフォンが鳴った。
ドアを開けると、そこには愛穂が立っていた。
 
「Passing」 Pop Chocolat
 
Camperの、つま先にパンダをあしらったTwinsを履いている。
「上がるよ?…いいでしょ。」
愛穂は上がり込みと、レジ袋を下ろした。
中には、スプライトが二本入っていた。
愛穂は振り返ると、イライラしながら言った。
「何であれから、連絡くれないの?」
最近祐一は、煙草にも懲りだしていて色々と試している。
リトル・シガーのCaptain Black Classicに、取り敢えず火を点けた。
何故なら裕一には、愛穂が何にイライラしているのかが、わからない。
「…だって、振られたんだよな?オレ。」
裕一は、煙草を取り出しながら言った。
「まあ、座れよ。スプライト、もらうぜ。」
愛穂は仁王立ちして、ソクロを見下ろした。
「私の気持ち、あなたにわかる…!?」
柑橘フレーバーの炭酸飲料に最初にハマったのは、そもそもは裕一だ
「わかる訳ねー!何、考えてんだよ…?」
愛穂は、裕一の返事にカッとなって、床に置いたスプライトを素早く取り上げると、裕一に向かってビュンと、投げつけた。
スプライトの350ml缶は、裕一の眉間を正確に捉え…、彼は呻いた。
「あれは、あの返事はさ!」
「痛えなあ、もう。お前が好きなのは、スティーヴ・ブシェミだろ〜?」
彼女は怒り心頭に達し、宣告を下した。
「私が本当に好きなのは、あなたなんかより全然カッコいいジャン=ポール・ベルモンドよ!」
愛穂は、ワナワナと震えた。
「アンタのアプローチが、ド下ッ手くそなだけじゃない…!!何で…、何でそんな事もわかんないのよ。あなた、私とどれだけ一緒にいるの?
愛穂は、激しく涙を流し始めた。
彼女は岩谷麻優さん🐉を、少しキツくした感じの顔だった。
裕一はどうしたらいいのか、サッパリわからない。
愛穂は、裕一に強く抱きついた。
愛穂の微かな乳房の感覚が、胸に伝わってくる。
裕一は、力を入れるのをためらった。
儚いシャボン玉みたいだ…。
小さく喘ぐ彼女。
「祐一…、私でオ◯ニーしてたんでしょ?どんな姿、想像してた…?触りたい…?、私の胸とかお尻とか。早く、抱いてよ…、バカ!私が上になって、リードしちゃうんだから…?そしたらさ…、裕一どうする?私が、スッゴイ巧かったら!!私の靴に…、コルベール・ナポレオンを注ぐから。それを飲んでよ、そしたらモゴモゴしてあげるんだから…。」
しっとりとした目で上目遣いに見上げながら、彼女は細かくフルフルと慄えている
「そーゆーのは…、もうしてきたからいいんだよ!」
裕一は、取り敢えず愛穂が落ち着くのを、待つ事にした。
…勿論、自分の気持ちもだ。
こういう時は、どうすればいいのだろう?
先ずは、キスからだよな…。
あっ…!!!
コンビニ行って…、コンドーム買って来なくちゃ!
千円ぐらいだよなぁ、…多分…。
彼女は下を向いて、ポソッと言う。
「コン◯ドームは、私が買って来たから…。…だから。◯っきいのじゃなくて…、いいよね?」
祐一は愛穂を、強く抱きしめた!!
「そんな事…、言うなよ!愛してるんだから!!!お前初めてエッピ💝する時、男は何も想わないと思ってるだろう…?すげぇ照れ臭いんだからな、…配慮せよ!」
 
テーマ曲 「I love my baby, My baby loves jazz」 United Future Organization
 
おまけ
どうも、こんにちは。
オートマールスム(青)です。
この作品の元ネタは、エッチビデオです。
「宅配痴女」北川エリカさん。(最初のエッチシーン。)
「巨乳レズ団地妻」原千草さん、北川エリカさん。(二番目のエッチシーン。)
「美人妻爆乳下宿」森ななこさん(シャワーを浴びながら自慰に耽るところ。)
北川エリカさんのイメージ…「Round midnight」 Tokyo Groove Jyoshi
原千草さんのイメージ…「Preludium and fantasie」 J.S.Bach/E.Fischer
森ななこさんのイメージ…「Hyperballad」 bjork
エッチビデオが芸術か?と問われれば、そんな事はありません。
ただ、そこに出演されている女優さん達の演技には確かな価値がある、とは考えます。
トレンディドラマや今の日本映画に比べれば、エッチビデオの方が観ていてずっと楽しい。
これは、事実だと思います。
美しい裸体には文学的な価値があり、それは言わば神が創った芸術作品です。
ぼくは、「美」とは偉大な才能だと考えています。
北川エリカさんの美しい誇り高さ。
原千草さんの可愛らしい奥手さ。
森ななこさんの綺麗な頭の回転の早さ。
そうした貞淑な内面が、透けて見えますね。
卑猥な言葉で語られているのを、とても残念に思っています。
それでは、失礼します。