寸劇 かぐや姫

またまた、以前勤めていた施設のレク用の脚本です。
 
シーン1

昔々、ある所におじいさんが一人で住んでいました。

おじいさんは毎日、山に入って竹を取っていたのです。
それで、竹取の翁と呼ばれていました。
ある日おじいさんが山に行くと、ピッカピカにに光る竹があったのです。
おじいさん「何だろう、この輝きは…?どれ、切ってみるとしよう。」
かぐや姫「オギャー!アタシ、かぐや姫です。おじいさん、アタシを娘にして下さいな!」
おじいさん「おうおう、何て可愛らしい女の子だろう。よしいいよ…。ワシも、独り者だから。」
かぐや姫「ありがとう、おじいさん!アタシ、いい子にしますから!」
おじいさん「うんうん、じゃあこのカゴに乗りなさい…。」
かぐや姫「失礼します!だからよっこらしょ…。」
こうして、かぐや姫はおじいさんと一緒に暮らしました。
 
シーン2
かぐや姫はスクスクと成長して、とても美しい娘になりました。
だからかぐや姫と結婚しようと、沢山の貴族達が押し寄せて来たのです。
貴族1「私は、とてもイケメンです…。かぐや姫さん、私と結婚しましょうよ。」
かぐや姫「あなたは、アタシのタイプじゃありません!お断りします!」
貴族2「私は、とってもお金持ちでして…。かぐや姫さん、私と結婚しませんか?」
かぐや姫「アタシ、お金なんてキョーミありません!お断りします!」
貴族3「私は、とても偉いのじゃ…。かぐや姫、私と結婚しなさい。」
かぐや姫「アタシ、あなたみたいにエラそーな人はキライです!お断りします!」
かぐや姫は、どんな人がやって来ても断ってしまうのです。
おじいさんは、かぐや姫の将来を心配しましたがどうにもなりませんでした。
 
シーン3
かぐや姫が大人になったある十五夜の日に、かぐや姫はおじいさんに言いました。
「おじいさん、今まで育ててくれてありがとう!アタシ、ホントは月の都の姫なんです!だから、今夜月に帰ります!」
「おお、そうか…。誰かいい人がおるのだな。元気に暮らしなさい…。」
しかし貴族達は、大変に怒りました。
そして迎えに来た月の王子様に、武器を用意して立ちはだかったのです。
王子様「かぐや姫、迎えに来たよ…。」
貴族1「かぐや姫は、渡さない!」
貴族2「かぐや姫は、私の物だ!」
貴族3「かぐや姫に相応しいのは、私じゃ!」
王子様「かぐや姫の為だったら、ぼくは勇気を出して戦うぞ!えいっやあっ!」
貴族達「うわっ、やられたあ〜!」
かぐや姫「さようなら…、だから…おじいさん!」
おじいさん「達者でな、かぐや姫…。」
王子様「おじいさん、かぐや姫を大事にしてくれてありがとう!」
こうして、かぐや姫は月に帰って行きました。
 
シーン4
かぐや姫は月で幸せに暮らしていましたが、心配な事がありました。
かぐや姫「王子様!アタシがいないから、おじいさんは一人ぼっち…。…だから、かわいそうじゃありませんか!?」
王子様「ぼくも、そう思っていたんだ。よし!二人でおじいさんを迎えに行こう!」
かぐや姫と王子様は、おじいさんを迎えに行きました。
かぐや姫「おじいさん!これは、命の薬です。これを飲めば、アタシ達と月で暮らせます…。三人で、月で暮らしましょうよ!」
おじいさん「そうだのう…。ワシも独り者だし、何の未練もない。よし、命の薬を飲むとしよう!」
王子様「おじいさん!月の都は、おじいさんを歓迎しますよ!」
こうして三人は月の都に帰り、末長く幸せに暮らしたという事です…。
 
テーマ曲…「宵闇に月想」 TEPPAN