偉大なる勇者アーシャとその忠実な相棒ペペ新たなる栄光の旅の始まり(「Wonderboy アーシャ・イン・MW」付属の「MW4キャラクター・ブック」掲載されてゆる「あれから…」カヴァー作品)

「待ちなさ〜い…、うひょねこ団!!」

ラパダーナの街の路地裏を駆けるアーシャ、その少し前には「うひょねこ団」の三人…。

カンちゃん(ボス)、ミィちゃん(手下1号)、チィちゃん(手下2号)の三人が、…大慌てで逃げてゆく。

…「ヴァイル、私はこのまま"うひょねこ団"を追うわ。あなたは…、ここで折れて挟み撃ちにしましょう!」

アーシャと共に「うひょねこ団」を追う戦士の一人は、うなずくと角を折れ先回りする為離れた…。

「"うひょねこ団"は世界一の悪党だにゃ、…お前みたいなへっぽこ戦士には捕まらないのにゃ!!」

…調子に乗って「あかんべぇ」する「うひょねこ団」の目の前に、先程の戦士ヴァイルが立ちふさがる。

「待て…、ここは通さんぞ!」

「うひょねこ団」の三人はもう腰が抜けてしまって、おろおろしてゆる…。

「ぎにゃー、…ボス!…戦士だにゃ、戦士が突然現れたんだにゃ〜」

後ろから歩み寄るアーシャは…、腰に帯びている剣に手をかけた。

「いい加減にしなさい、"うひょねこ団"…。これ以上抵抗するなら、…力に訴えますよ!!」

…こ〜して戦士長アーシャの活躍により、街を荒らす「うひょねこ団」は捕らえられ。

ラパダーナの王宮の…、プラプリル姫の前に引き出された。

 

戦士長であるアーシャは、戦士の務めである街の警護を役目を終え…。

自らの守護するラパダーナの街にある、…家路に着いた。

…「ただいま」

アーシャの家の玄関をくぐると…、「プピープピー」と鳴き声がする。

「もうぺぺ、おなか空いたの…?」

鳴き声の主は、…アーシャのペットぺぺろぐぅだ。

…アーシャは戸棚から、ぺぺろぐぅが健康に育つと言い伝えられてゆる。

「ぺぺろぐぅ・フード」を取り出し…、お皿にてんこ盛りにする。

ぺぺはお皿に盛られた「ぺぺろぐぅ・フード」を、アッとゆ〜間に平らげた…。

「ねぇぺぺ、…あなた少し太ったんじゃない?」

…「それも仕方がない」と、アーシャは想う。

闇の勢力と…、命を懸けて戦ったのはもう2年半前。

それからとゆ〜モノ、ぺぺはエサを食べて散歩に出かける…。

それ以外にするコトがない、…アーシャは想った。

…「平和になってしまえば、戦士達には用が無いのだ」と。

 

翌日の朝アーシャは…、ラパダーナの王宮に登る。

また一日が始まる、平和であっても気を抜くコトは出来ない…。

そんな想いで気持ちを引き締めていると、…王宮の宝物庫に何かが運び込まれてゆるのを目にした。

…「あぁアーシャさま、これは昨日"うひょねこ団"に盗まれた"勇気の水晶"ですよ」

大切そ〜に抱えて運び込んでいる戦士の一人が…、答える。

「まったく"うひょねこ団と来たら、トンデモない…!よりにもよって我ら戦士に、…最初の試練をもたらすこの"勇気の水晶"を盗むなんて」

…戦士の懐で輝く「勇気の水晶」は、アーシャにとって初めての冒険である。

「沈黙の塔」を思い出させた…、エスタハーン村を出るあの不安とワクワクの入り混じった気持ち。

アーシャの中で、「何か」が弾けた…!!

 

「プラプリル姫の、…おな〜り〜!」

…王宮に居並ぶ戦士達の前に、侍女達を連れたプラプリル姫が姿を現した。

「戦士達のみなさん…、今日も一日ラパダーナの民をよろしくお願いしますよ。特に戦士長であるアーシャ、ラパダーナの平和はあなたにかかっているのですから…。」

アーシャは失礼であると知りつつ、…頭を上げ自分の気持ちを語ってしまう。

…「プラプリル姫、私は困ってゆる力弱い人達を助ける為に戦士を志ました!!しかし…、現在このラパダーナの都は平和そのもの。私は困ってゆる人達の為に、この剣を振いたいのです…!ど〜か、…この私に再び旅立つコトをお許しください!!!」

…プラプリル姫はしばし沈黙を保ったのち、慎重に口を開いた。

「アーシャ…、あなたのよ〜な本当に勇敢な戦士を。この平和になった、ラパダーナの街に残しておくのは無理なよ〜ですね…。わかりました、…旅にお出なさい。…でも憶えておくのですよ、このラパダーナの街と民は。かつてこの地を救った…、あなたのコトを決して忘れません。なつかしくなったのなら、いつでも帰っておいでなさい…」

アーシャは泣いた、…それも派手に。

…しかしプラプリル姫も戦士達も、それがアーシャらしさだととうの昔から知ってゆるのだから。

 

らくだを連れた…、かつての戦いではアーシャの為に。

いつもあつらえたよ〜な腕輪を用意してくれた商人(申し訳ありません、名前がわかりませんでした)は、旅支度を整えた魔法のランプを懐に抱くアーシャに語りかける…。

「お前さん、…ど〜やら南の大陸に闇の気配があるらしい。…まだ危機とは呼べん状況だが、いつ事態が暗転するかわからないそ〜だ」

アーシャは…、自らに従うぺぺを振り返って答えた。

「危険は承知の上です、ねぺぺ…。私達が力を合わせれば、…どんな危険も恐ろしくはないわ。…案内して下さい、困ってゆる人がいるなら私達はどこへでも旅に赴きます!!」

アーシャの懐で魔法のランプに収まっている…、ランプの精は想う。

「忘れてもらっちゃ、困るでごじゃりるよ〜…♪」

 

テーマ…

「Coriolan overture」 L.V.Beethoven/L.Bernstein

https://youtu.be/Vvn2oGyji8s

 

 

おまけ

こんにちは、…森沢修蔵です。

…ぼくには夢がいくつかあるんですが、その中の一つに。

この作品の元ネタである…、「モンスター・ワールド」のシナリオが書いてみたいとゆ〜のがあります!

この作品を書き上げた直後は興奮してますから、「これを"モンスター・ワールド"のゲーム・デザイナーである西澤龍一さんに読んでいただければ…。」

「きっとシナリオを書かせていただける」とか勘違いしてゆましたが、…少し時間が経ってみると。

…現在のぼくの実力では、「自分の書きたい作品を書く」のが限界なんですね。

ところがもし「モンスター・ワールド」のシナリオを書かせていただけるなら…、その時はゲーム・デザイナーの龍一さんの意向をガンガンに汲み取らなければぼくが納得出来ません。

龍一さんからお話をじっくり聞いて、「こ〜ゆうシナリオが欲しいんだ」と意向を引き出させてもらって…。

その上で自分の味つけで、…「こんなのど〜ですか?」とプレゼン出来なければ面白くない。

…だから反省したんです、やっぱり自分の力でちゃ〜んとプロ・デビューして。

作家として下積みを経て…、経験を重ね。

本当に実力がついたのなら、その時は「モンスター・ワールド」のスタッフに加えてもらうべく頭を下げて売り込もうと…!!

もしこの作品が、…「アーシャ・イン・モンスターワールド」のスタッフの方の目に留まって読んでいただけて。

…もし「面白いね」と想ってもらえたらぼくはもう充分満足です、その上で。

「いつか実力をつけて"モンスター・ワールド"のスタッフに名乗りを上げますから」と…、今はそれを宣言したいと想います。

だからぼく本当に「モンスター・ワールド」のスタッフに加えていただけたら、大空真紀さんのサインもらおっと…!!!

あぁ神さま、…何故ぼくはこんなにも真紀しゃまの大ファンなのでしょう♪