工作隊を組織する、職人さん達と資材が手配される間…。数日が流れ…、アーシャ達は遂にある日の早朝出発します。
…「では参ろう、アーシャ殿。わしが、…先頭に立つ」
パーティの順番は、ダンツ、アーシャ、ぺぺ…。それから最後尾に…、三人一組の工作隊でした。
…「よしゆくぞ、そ〜れ!!」
工作隊は、…資材車を。
前の一人が引き、後ろに二人着いて押し始めます…。
「もしよければ…、ぺぺにお願いしてはど〜ですか?…ゆいわよね、ぺぺ」
「いや、…それはまずいじゃろ〜」
アーシャは、何の気なく工作隊の職人さん達が…。気の毒だったから提案したのですが…、ダンツはすかさず否定しました。
…「モンスター達は、いつ襲ってくるかわからん。その時に、…ぺぺ殿の手がふさがっていては対処出来ん」
正直にゆえば、「またダンツさんはかんしゃく玉を爆発させたのかな…?」
アーシャはそ〜思ったのです…、しかしお話を聞けば全くもっともでした。…アーシャ達は、工作隊が車を押すペースに合わせ。ゆっくり山道を登ってゆきます、職人さん達は…。資材を運ぶのは慣れてゆても…、山道を登った経験は。…あまりありませんから、ど〜しても時間がかかるのです。
「アーシャ殿、…モンスターじゃぞ!」
ダンツが声をあげました、アーシャ達のゆく手をさえぎるよ〜に…。ゴーストが3体…、スライムが1体現れます。
…「ぺぺ、ぺぺは工作隊のみなさんを守って。ダンツさん、…ゆきますよ!!」
ダンツは棒術の使い手です、長い棒をくるくる回すと…。
「合点じゃ!」…、アーシャのあとに続きました。…モンスター達も、アーシャ達の動きに合わせて応戦します。ゴースト2体はアーシャへ残り1体はぺぺに、…スライムはダンツに向かいました。
「空中だからって、安全じゃないのよ…!!」
ひらひらと空を舞うゴーストに…、アーシャはすかさず「上突き攻撃」で打ち落とします。…ゴーストは何とかかわそうと、回避運動を取りますが。アーシャの動きの方が、…ずっと鋭いのでした。
「プイプイ…」
身構えるぺぺに…、ゴーストは炎を身にまとって突撃します。…しかし、ぺぺろぐぅは熱いモノが大好き。体に当たって、…ぼよよんと跳ね返ったトコロを。ぺぺは、鋭い爪で一かきにやっつけました…。
「わしだって…、戦えるトコロを見せちゃる!!」
…ダンツは、スライムを必死に棒で引っ叩いたり突いたりします。
「これで終わりよ、…覚悟なさい!」
跳び上がったアーシャは、空を舞うゴーストを空中で斬ってやっつけました…。
アーシャが振り返ると…、ダンツも引っくり返りながら何とかスライムをやっつけたよ〜です。…よく見ると、ダンツは足に傷を負ってゆます。しかし、…アーシャが手を貸そ〜とすると。
「女性は、わしに触れるんじゃない…!!ちょっと待っとれ…、わしにはな」
…荷物の中から、巻物を取り出し。お経を唱えながら傷口に手をかざす、…ダンツ。すると、傷口は、たちまちにふさがり癒えてしまったのでした…。
「軽い傷なら…、こ〜してわしが治せる。…余計な気遣いは無用、お主は自分の戦いに専念するがゆい」
アーシャの心には、…まだダンツへのわだかまりが残っています。しかしあまりにも熱心なその態度に、どこかしら「尊敬の念」も抱きつつあったのでした…。