アーシャ南の大陸に舞う その20

…またしても、モンスター達の襲撃を受ける工作隊。モンスター達の内ワケは、…スケルトン剣士1体、ウェア・ウルフ1体、各色のスライム3体でした。

「さすがにやるわね、これでど〜っ…!!?」

ケルトン剣士と戦うのは…、アーシャ。…アーシャは、跳びあがって斬りつけますが。レイピアを駆使して、…アーシャの体重をかわすスケルトン剣士。ぺぺには、色とりどりのスライム達が一斉に襲いかかります…。

「プイプイ!」…、スライム達は入れ変わり立ち代わり。…ぺぺのおなかめがけ、タックルを試みました。ぺぺは、…ハッキリゆってこ〜ゆうの苦手です。強さに注文はつけません、強敵が一体立ち向かって来る方がやりやすいのでした…。

「グルル…、グルオ〜!!」

…ウェア・ウルフと、立ち合うダンツ。ウェア・ウルフの猛烈なパンチ攻撃を、…何とか棒術でさばいてゆます。

「シュシュッ…!」

ただ攻撃されてるだけの…、スケルトン剣士ではありません。…アーシャを、鋭い連続突きで追い込みました。アーシャは、…その一撃々々を丁寧に盾で防ぎます。

「プイプイ…!!」

も〜…、カンカンに怒るぺぺ。…ジャンプして勢いよく飛び上がると、そのままおしりでスライム3体を。下敷きにしてしまいました、…ぺしゃんこに潰れてしまうスライム達。

「どうじゃ、これなら…!」

ウェア・ウルフのパンチの隙に…、ダンツは棒で突きます。…それが、案外ゆいトコロにヒットし。ダンツ有利の、…形勢に。

「このままじゃ、らちがあかない…。よしっ…、イチかバチか!!」

…盾を投げ捨てるアーシャ、そこに容赦の無いスケルトン剣士の突きが。しかし、…それはアーシャの作戦でした。スケルトン剣士の突きを左脇に挟んだアーシャは、右のひじでみぞおちを打ち…。そのまま突き飛ばします…、大きく体勢を崩すスケルトン剣士。

…「これで決着をつけるわ、とりゃ〜!」

アーシャは、…スケルトン剣士に「マジカル・ヒットを叩き込み。やっつけてしまいます、残るのはウェア・ウルフ1体…。

「自分の置かれてる状況がわかんのか…、お主まさか1体で。…わしら、全員を相手にする気かの〜?」

ウェア・ウルフが周りを見渡すと、…果たしてダンツのゆ〜通り。

「まだ逃げられるじゃろ〜、今なら…。ゆけっ…、ゆってしまえ!!」

…泣き声みたいな悲鳴をあげると、ウェア・ウルフは山道を大慌てで駆けのぼってゆきました。

「"敵を見逃す"、…それは神さまのみ教えですか?」

アーシャの質問に、その場に座り込むダンツ…。

「そんなお節介は…、神さま教えとりゃせんわい。…わしの気まぐれよ、大した意味はない」

剣を、…腰の鞘に収めるアーシャ。

「あのウェア・ウルフは、これから仲間と合流して…。工作隊を…、また襲うかもわからないじゃありませんか」

…ダンツは、丸い頭を一撫でし。

「そ〜かも知れん、…だがその時はその時じゃ。それなら、わしはも〜一度戦う…。その時ど〜するか…、それは神さまがご存知じゃろ〜」

…工作隊は、再び出発します。

「私の考え方とは違う」、…アーシャはつぶやくよ〜に想いました。