再臨物語again〜春馬町より愛を込めて〜 その71

良太は…、大宮駅東口の喫煙所で「セブン・スター」を吹かしてゆた。今日は勝美と大宮でデートなので、ここで煙草吹かして待っているのである…。待ち合わせは、…10:00だから。…いつも9:45には着いて、缶コーヒー飲みながら一服するのだ。

「良太くんお待たせしました…、いつも早いですね」

二本目の「セブン・スター」に火を点けたら、勝美が到着したので…。喫煙所の外で待っててもらって、…急ぎ足に吹かす良太。

…「悪いね待っててもらっちゃって、それじゃそごうへゆこ〜」

歩き出した勝美のうしろ姿に…、良太はプレゼントしたスカーフを見つける。大宮駅を通り抜けそごうに入店すると、エスカレーターに乗って書籍売り場を目指した…。

「車イスに乗ってても出来る体操の本か、…なかなか見当たらないなぁ」

…書籍売り場の介護のコーナーの本の中から、気になるモノをピック・アップしては。パラパラめくる良太だが…、お目当ての本には辿り着けない。

「健康関連のコーナーなら、体操なんかもあるんじゃないでしょ〜か…?」

勝美の提案で、…良太はそちらに移動して書籍を一冊々々眺めた。

…「これなんかど〜かな、決定版これで驚くほど寿命が延びる」

手にとって内容を確認するが…、これは全身を使った体操の本だった。

「う〜んそごうにないと困っちゃうな、こ〜なったら今度新宿までいって紀伊國屋さんを当たるか…?」

ど〜やら良太の望む本は、…そごうの書籍売り場には無さそ〜なので。…諦めた良太は、勝美を連れてモス・バーガーでお茶にする。

「あっそれならその前に…、私のおウチのインターネットで調べてみたらど〜でしょ〜?もしかしたら、通信販売とかも利用出来るかもわかりませんし…」

良太は、…勝美の提案にが然乗り気になった。…手っ取り早く、自分のコーヒーを飲んでしまうと「セブン・スター」を吹かしながら…、勝美がバニラ・シェークを飲み終るのを待つ。

「ノート・パソコンが起ちあがるの、ちょっと待って下さい…。え〜っと、…介護・体操と」

…勝美のアパートにお邪魔して、ノート・パソコンを起動してもらった。バーっと検索結果の一覧が…、ディスプレイに表示される。その中から、いくつかのページにアクセスすると…。

「あ、あ〜っ、…そ〜そ〜こ〜ゆうのおれが欲しいのは」

…遂に良太は、望んでゆた情報まで辿り着いた。そのページには…、車イスに乗ったまま出来る体操が図入りで解説してあったのである。

勝美からメモを借りよ〜とする良太だが、勝美はプリンターで印刷してくれた…。

「ありがと〜勝美さん、…うんこれすごくちょ〜どゆい。…全部やっても5分ぐらいだから、手始めとしてはサイコーだよ」

他にも勝美は…、介護のレクリエーションなどを調べてくれる。色々出て来たが、結局まとまったのが欲しいから…。今度新宿の紀伊國屋さんにいこ〜とゆ〜お話に決まった、…良太としては久し振りに新宿でJazzレコードも漁りたいし。