「フィールドの旅」のテーマ…
さすらい/奥田民生
長い旅の道のりの、途上にある戦士クリム…。
何度となく魔物達に襲われましたが…、剣の腕を振るい撃退しました。
…「おや、村が見えて来たな」
それは、…カトレム川のほとりにあるミラムルの村だったのです。
「街の賑わい」のテーマ…
風にあずけて/advantage Lucy
戦士クリムは、村に入ると先ず宿を取りました…。宿の名は…、「清風園」…少しひなびた、風情のある温泉旅館です。女将に案内されお部屋に通されると、…戦士クリムは装備を外し荷物を下ろしました。そして露天風呂「月見の湯」に、早速向かいます…。戸を開けて「旅人のいふく」を脱ぐと…、露天風呂にじゃぶんと浸かりました。
…「わぁ、あっつ〜い!!」
戦士クリムは、…熱いお湯が大好きだったのです。他にお客さんは誰もゆませんから、戦士クリムの貸し切りのよ〜でした…。体をじっくり温めると…、温泉の効能が体に染み込んでいくのがよくわかります。…「月見の湯」からあがると、戦士クリムは浴衣に着替えて。お部屋で夕ごはんを待ちました、…お茶を淹れてしばらく待ってゆると。やって来ました、なかなかの豪勢さです…。一つ々々のお鉢は小振りでも種類が多い…、色とりどりの山の幸が並んでいました。…最後の「山菜おこわ」が、戦士クリムは特にお気に入りです。おなかいっぱいになった戦士クリムは、…だんだんお酒が飲みたくなって来ました。宿にやって来る路の途中に酒屋さんがあったのを思い出し、ちょっと歩いていってみるコトにします…。夕暮れの涼しい風に浴衣のすそをなびかせる戦士クリムは…、川沿いを歩いてゆきます。
…「キャー、誰か助けて!」
薄暗い村道に、…誰かの叫び声がこだましました。急いで声のする方に駆けつける、戦士クリム…。すると幼い女の子が…、ばーばりんちゃんねこ達にかどかわされよ〜としてゆます。
…「ほらほら、ゆ〜コトを聞くにゃん!!」
「おとなしく、…するんにゃ!」
戦士クリムは、その心がけからして全くの戦士でしたから…。何があっても…、「どう?の剣」体から離しません。
…「その娘を離せ、魔物達め!!」
素早く「どう?の剣」を閃かせると、…目にもとまらぬ早業でばーばりんちゃんねこ達をやっつけました。
「悔しいにゃ、撤退にゃ…」
ばーばりんちゃんねこ達をおっぱらった戦士クリムは…、幼い女の子を保護します。
…「安心して、も〜大丈夫だから」
よほど怖かったのか、…幼い女の子は戦士クリムに抱きついて泣きじゃくりました。そのまま戦士クリムは幼い女の子を、ご両親の元に送り届けます…。
「あいつら何者だろ〜…、ど〜も見たトコロ。…そんなに遠くからやって来たよ〜には、見えないけれど」
幼い女の子のご両親は、…事情を話してくれました。
「このミラムルの村よりも、ずっと先の山奥に…。魔物達の砦があって。そこに…、た〜っくさんの魔物達が集まっています。…先日も村長のご依頼を引き受けられた、神官さまが向かわれたのですがそれっきり何の音沙汰もなく」
胸を、…ドンッと叩く戦士クリム。
「それなら、ぼくに任せて…。魔物達がみんなを苦しめてゆるなんて…、ぼくほっとけないよ!」
…戦士クリムは早速出発しよ〜としましたが、さすがにそれは止められて明日の朝にするコトに決まります。宿「清風園」に戻ると、…村のネコミミ達から好意で。地酒「茶とら」が届けられました、戦士クリムはお椀に開けるとグイッと飲み干します…。
「あぁ〜…、こりゃ美味しい」
…「清風園」の女将も、戦士クリムに元気をつけてもらお〜と。「あゆの塩焼き」を、…サービスでつけてくれます。戦士クリムは「あゆの塩焼き」をツまみながら、地酒「茶とら」の杯を傾け…。夜空に浮かぶお月さまと流れる雲に…、何ゴトかを想ったのでした。