どらねこクエスト〜はらペコ勇者の大冒険!!〜 その21

ここは、「にゃザードリィの地下迷宮…」戦士クリム達勇者のパーティが訪れた…、「福々軒」のある海岸から遥か遠く離れた無人島。…ここの地下77階に、巫女サヘラは幽閉されてゆました。暗く汚くて光も差さず、…な〜んてコトありません。キレイなベッドがあって、エアコンも完備…。モチロンバスとトイレは別々で…、お風呂には追い焚き機能もついてます。…何と窓も開けて、魔法の風景が眺められるのでした。巫女サヘラは部屋の中心に、…ねこ女神「オー・ラロル」さまの象徴。「虹の水晶石」をすえて、一日に何度もお祈りしながら割と悠々自適に暮らしています…。お茶を淹れよ〜とキッチンでお茶を沸かしてゆると…、チャイムがなりました。

…「は〜い、どちらさまでしょ〜か?」

巫女サヘラが返事をすると、…ドアが開き女帝ゾフィネーヌが雷の悪魔ねこ「カミマル」をともなって入って来ます。

「またあなたですか、何度訪ねて来たって同じです…。"神さまの焼きさんま"は…、地獄の破壊ねこ"メギムトゥ"の為になんか絶対焼きませんから!!」

…何事か企んで、女帝ゾフィネーヌはニヤリと笑いました。

「フフン、…まぁ強情を張るでない。今日はい〜話を伝えに来たのだ、ど〜だお前は女王になりたくないか…?」

黙ってゆる…、巫女サヘラ。

…「もしお前が"メギムトゥ"さまの為に焼くのなら、一つの国をお前にやろ〜。そこでお前は女王として君臨し好きにやれる、…ど〜だい〜話だろ〜」

キッと女帝ゾフィネーヌを、巫女サヘラはにらみつけます…。

「私は国なんかいりません…、それより早くキトランの村に帰して下さい!」

…それを聞くと、雷の悪魔ねこ「カミマル」はツまらなそ〜に舌打ちしました。

「わかった、…それならキトランの村を抱く。メルマク山を、魔法の力で全て金塊に変えてやる…。そしてそれを…、すべてお前のモノに」

…体を怒りで震わせる、巫女サヘラ。

「ふざけないで下さい、…よりにもよって神聖なメルマク山をそんなくだらないモノに!」

イライラしたよ〜に、雷の悪魔ねこ「カミマル」は手にしたむちをヒュンと鳴らします…。

「だからアタイがゆったろ…、こ〜ゆうヤツは説得したって時間の無駄なんだよ。…体に覚えさせなきゃダメなのさ、そ〜すりゃすぐい〜子になるんだ」

静かに目を閉じる、…女帝ゾフィネーヌ。

「私の誠意は伝わらないらしいな、こ〜なっては仕方ない…。"カミマル"に任せるとしよ〜…、だがしかし」

…雷の悪魔ねこ「カミマル」は、恍惚とむちを舌なめずりしました。

「へへ、…そ〜こなくっちゃあ。アタイは、こ〜ゆう意地っ張りが大好きなんだ…。初め強く抵抗するヤツ程…、おとなしくなれば可愛いモンさ」

…ドアを開けて、女帝ゾフィネーヌは振り返ります。

「"カミマル"よ、…やり過ぎは禁物だ。その娘は、地獄の破壊ねこ"メギムトゥ"さまの為に"神さまの焼きさんま"を焼く大切な体…。壊してしまっては元も子もない…、くれぐれも自重せよ」

…女帝ゾフィネーヌは部屋を去り、あとには雷の悪魔ねこ「カミマル」と巫女サヘラが残されました。

「あなた、…一体ど〜するおつもりなんですか!」

舌をダラリとさせて、雷の悪魔ねこ「カミマル」は巫女サヘラに告げます…。

「だからいったろ…、アタイのお愉しみさ。…い〜子だから、出来るだけ抵抗しておくれ。お前が抵抗した分だけ、…それをへし折る愉しみが増えるんだから!!」

巫女サヘラは、てのひらを振りあげました…。

「おおっとおイタはいけないよ…、ホルト・ルドランゴ!!」

…雷の悪魔ねこ「カミマル」が、魔法の呪文を唱えると。巫女サヘラの体に赤い輪が巻きついて、…身動きが取れなくなります。

「や、やめて下さい…」

再び魔法の呪文を唱える…、雷の悪魔ねこ「カミマル」

…「さて、どこまで耐えられるかな?」

すると手にしてゆたむちが、…クックーシカの羽毛に変化したではありませんか。巫女サヘラも、ちょっとビックリでした…。

「えっ…、あの〜それは?」

…クックーシカの羽毛を掲げると、雷の悪魔ねこ「カミマル」は叫びます。

「これでもくらえ、…そ〜れそれそれ!」

雷の悪魔ねこ「カミマル」は、クックーシカの羽毛で…。巫女サヘラの足の裏を…、くすぐり始めました。

…「アッ、ダメ!!やめて下さい、…ハ〜ッハッハ」

巫女サヘラの足の裏を、雷の悪魔ねこ「カミマル」はクックーシカの羽毛でしつように責め立てます…。

「ど〜だ…、思い知れ。これはお前への罰なんだ。…アタイの気が済むまで、思い知らせてやる」

笑い過ぎて、…涙を流す巫女サヘラ。

「ハッハ、ア〜ッハッハ…!!私足の裏ダメなんです…、誰かクリム助けて〜!」

…巫女サヘラの絶叫が、「にゃザードリィの地下迷宮」にこだましました。