…戦士クリム達勇者のパーティ一行は、港街メンムに戻り市長さんのゆる市庁舎を訪れます。満面の笑みで、…戦士クリム達を出迎える市長さん。
「ありがと〜ありがと〜、ミリを助けていただいたうえにメンムの危機まで救ってもらって…」
娘のミリちゃんも…、戦士クリム達が戻るのを待っていました。…ちょこんと頭を下げ、ちゃ〜んとお礼をゆいます。
「ありがと〜ございました、…勇者さま!!」
戦士クリムは、両手をフリフリ答えました…。
「いや〜そんな…、ぼくはみなさんが無事ならそれで。…あっそ〜だ、市長さんそれでお礼の件なんですが」
ごきげんにウンウンうなずく、…市長さん。
「おぉそ〜ですな、何でもご遠慮なさらず仰って下さい…。これだけの大恩を被ったお方ですから…、何を頼まれても断れますまい!」
…神官マルミは、おずおずと申し訳なさそ〜に切り出しました。
「それでは市長さん、…私達は"魔の島"に渡りたいのです。どなたかの船長さんお願いして、立ち寄ってはもらえないでしょ〜か…?」
身を乗り出して…、魔女ケレナは神官マルミの話をさえぎります。
…「何いってんのマルミ、あんなタイヘンな想いしてさ。たったそれだけってワケにはゆかないよ、…ねぇ市長さん?」
腕組みして、納得する市長さん…。
「そ〜ですよ…、これだけの大恩に。…それっぽっちしか報いなかったら、…私は"ねこねこファンタージェン"中から笑われてしまうでしょ〜」
よく考えた末に、市長さんはこ〜結論しました…。
「よろしいわかりました…、それなら船を一隻丸ごとお贈りしましょ〜。…名前は、"熟したカツオブシ号"。モチロン、…船長と船員も募っておつけ致します。これなら、ど〜ですかな…?」
魔女ケレナは…、飛びあがって喜びます。
…「やったぁ、ごっきげんじゃない!!サイコーだわ、…ありがと市長さん」
戦士クリムと神官マルミも、視線を交わらせて微笑みました…。3人に改めて告げる…、市長さん。
…「"熟したカツオブシ号"の準備をするのに、短くとも二週間はかかりますから。しばらくこの港街メンムにご滞在下さい、…何どのお宿でもお店だろ〜とご自由にご利用いただいて構いません。すぐ、街中に申し渡しますから…」
こ〜して戦士クリム達は…、港街メンムにとどまるコトになりました。…3人は久し振りのオフとゆ〜ので、それぞれが想い々々の休日を過ごします。「ねこの通り道亭」とゆ〜キレイな宿を取った3人は、…自由な時間を過ごそ〜と街に繰り出しました。神官マルミはデザートの食べ歩き、魔女ケレナは宝石や洋服のショッピング…。しかし戦士クリムは…、特に趣味がなかった為。…するコトが思いつかず、1人港で海を眺めてます。
「はぁ〜、…久し振りにサヘラの焼いた"神さまの焼きさんま"が食べたいな」
潮風に当たる戦士クリムは、不意に誰かに声をかけられました…。
「あっあなたが勇者と呼ばれる…、戦士クリムさんですねっ!」
…戦士クリムが振り返ると、そこにはイヌミミの男の子が立ってゆます。イヌミミの男の子は短い黒髪に、…ダブダブの白いローブに身を包んでいました。脇には、分厚い本をはさんでます…。
「そ〜だケド…、ぼくに"何か"用?」
…このイヌミミの男の子を見た瞬間、戦士クリムは感じたコトのない気持ちになりました。顔をじょう気させて戦士クリムの両手をつかみ、…イヌミミの男の子は自己紹介します。
「ぼくはですね、イヌミミの国"わんわんワンダーランド"にある…。"ワンだふる大学"で…、勇者について研究してる学生のラルムです。…クリムさんあなたに会えて光栄です、…是非冒険の旅について聞かせて下さい!!」
「え、ゆいケド…」
戦士クリムは学生ラルムに突然両手をつかまれても…、ちっともイヤな気持ちではありませんでした。…それどころか、むしろ不思議に胸が高まってゆたのです。
「港街メンムでの素敵な出会い」のテーマ…
スウィートソウル・レヴュー/Pizzicato Five