紡ぎ出される物語〜Introduction to MWⅣ〜

西遊記〜一人と三匹の愉快な旅〜」を、お待ちになって下さってる方がいらっしゃったら…。

申し訳ありません…、今日は創作活動をおやすみさせてもらう日のつもりだったのですが。

…キッチンで、明日のお味噌汁を沸かしてたら。

ど〜しても「MWⅣ & Wonderboy アーシャ・イン・MW」の前奏曲が書きたくなってしまい、…公開するつもりはなく。

ゆわば、遊びで書いてみたんですね…。

読み直すと…、やはり「MWⅣ & Wonderboy アーシャ・イン・MW」本編で遊んでいただかないコトには。

…ちょっとゆき届かないかな?、とも考えたんですが。

ぼくの書いた「アーシャ南の大陸に舞う」と組み合わせてもらえると、…アーシャちゃんを通じ「英雄とは一体どんな人物か?」が表現出来て。

ぼくの中で、「MWⅣ & Wonderboy アーシャ・イン・MW」サーガが完結しますから…。

もしよろしければ…、お付き合い下さるとタ〜イヘンに嬉しく存じますよ

 

…まだ、アーシャが5歳の頃のエスタハーン村。
「わぁ〜、…オジちゃん助けてよ!!」
アーシャのおウチのテントに、幼い男の子が飛び込んで来ます…。
「ど〜した一体…、さてはモンスター達がまた暴れ始めたのか!? 」
…アーシャのお父さんは、急いでテントの外に出ました。
「待ってよタヌーくん、…ほらほらへび可愛〜でしょ?」
すると小さなへびの首ねっこを抑え、 こちらに走って来るアーシャが見えます…。
「こらっアーシャ…、何やっとる!!…タヌーくんを、 いじめちゃいかん」
アーシャは、…小さなへびを放り出し。 両腕を頭のうしろで組むと、舌を出しました…。
「だってタヌーくんがゆけないの…、 女性のあたしより弱いなんて」
…ガックリと、肩を落とすアーシャのお父さんです。 その晩アーシャが寝静まると、… アーシャのお父さんとお母さんは話し合いました。
「まったく、アーシャと来たら…。誰に似たのか…、 全く手がつけられない」
…アーシャのお父さんは、お酒を杯に注ぎます。
「あなた、…私ど〜したらゆいのか。このままじゃ、 アーシャは素敵なお嫁さんになれなくなってしまう…」
おろおろする…、アーシャのお母さん。
…「こ〜なったら仕方ない、アーシャのゆう通りにするまでだ。 アーシャはゆってるだろ〜、…" あたし大きくなったら戦士になるの"と。幸い現在、 このエスタハーン村に…。かつての勇者…、 セーブ仙人さまがご滞在中だ。…その方に頼んで、 面倒を見てもらうより他にはないな」
一息で、…お酒を飲み干してしまうアーシャのお父さん。
「あなた、何を考えてらっしゃるの…!それでは…、 アーシャはますますお転婆になってしまうわ」
…アーシャのお母さんは、 アーシャが心配で心配で泣き出してしまいます。
「大丈夫だ、…勘違いするな。セーブ仙人さまに、 アーシャを少しこらしめていただくのさ…。"戦士の本当の実力" がわかれば…、アーシャもおとなしくなるだろ〜から」
…翌日、今度は棒切れを振り回し。 誰かやっつける相手がゆないか、… エスタハーン村の広場をうろちょろしてるアーシャ。
「あれがそ〜じゃな、なかなか元気そ〜な娘さんじゃわい…」
セーブ仙人はアーシャに近づくと…、腰を屈めました。
…「お主、戦士になりたいらしいな」
うさん臭そ〜に、…アーシャはセーブ仙人を見あげます。
「誘拐なら、よそを当たってちょ〜だい…。あたし強いんだから… 、痛い目見るわよ?」
…アーシャは、セーブ仙人に対し棒切れを構えます。
「よいよい、…なかなかの心構えじゃ。戦士になるには、 先ず何よりも勇気…。アーシャ…、 その棒でわしを打ってみなさい」
…カッとなって、打ちかかるアーシャ。セーブ仙人は、… 打ちかかるアーシャの握った拳にそっと手を添えました。
「ど〜して体が動かないの、まさか魔法なんて卑怯よ…!!」
「わかるかの…、アーシャや。…わしは今、 お主の指の関節を極めておるんじゃよ。わしがもちょっと、… 手に角度をつけるだけで。お主の指は折れる、それではも〜 戦えまい…?」
アーシャはゾッとしましたが…、同時に(カッコゆい♪)と。
…恋心にも似た、憧れを抱きます。
「アーシャ、…お主の剣筋はなかなかのモノじゃな。わしのゆ〜 コトをよく聞いて、10年修行すれば…。その時お主は…、 立派な戦士じゃろ〜て」
…アーシャの憧れは、 はねが生えて大空に飛び立ってゆったのでした。
それから、…10年。
エスタフ高原のへりに立ち、空を見あげるアーシャ…。
その耳に…、誰かの声がささやきかけます
…「助けて、誰か」


ここから全てが始まるのテーマ…
「New beginning」 Far out
https://youtu.be/A2cTBFgYJ5I

 

西遊記〜一人と三匹の愉快な旅〜」の孫悟空が、…何故あ〜ゆう性格なのか?が。

補完されるかなとも想ってます、何にせよ愉しんでいただけたなら御の字ですだから〜…♪

西遊記〜一人と三匹の愉快な旅〜 その8

…山道を登ってゆく猪八戒、やがて目の前が開けて来ます。

「うへぇ、…妖怪がうようよいる。こりゃあ、ここがヤツらの陣地だな…」

猪八戒は…、外から妖怪が数えられないか何度も試しましたが。…妖怪の陣地はそこそこ広く、とても全体は把握出来ません。

「やっぱり、…忍び込むか。そ〜そ〜、オイラの口はトンがっててと〜っても目立つから…。中にしまお〜…、これで大丈夫」

…妖怪の陣地の入り口に向かうと、番をしてる妖怪に声をかけられました。

「新入りか、…その鎧と兜は。確かに我らのモノだが、見ない顔だな…」

ぺこぺこして…、怪しまれないよ〜にする猪八戒

…「そ〜なんですよ、実は今日が初めての任務で。たった今、…見回りを終えたトコなんです」

番をしてる妖怪は、それだけのやり取りで通してくれます…。陣地の中に入ると…、妖怪達を数え始める猪八戒

…「おいっ、そこのお前!!何をキョロキョロしてるんだ、…名前を名乗れ」

猪八戒は、突然別な妖怪に声をかけられ…。ビックリして飛びあがりそ〜になるのを…、必死でこらえました。

…「私、頓知鬼とゆいますです。おふくろさまが、…生まれつきとんちが利くよ〜にと」

思いつきのでたらめを、口にする猪八戒…。

「聞かんなぁ…、それはゆいだろ〜。…虎徹将軍が、芭蕉扇の番をする者を求めておられる。手が空いてるなら、…お前ゆって来い!」

(妖怪の将軍の面構えも拝めるし、何より芭蕉扇が手に入るかもわからんぞ…!!)

猪八戒は…、幸運に嬉しくて飛びあがりそ〜です。

…「はいはい、ただ今ゆって参ります」

心の中ではウキウキしながら、…妖怪を数えてゆく猪八戒。(だいたい全体の半分かな?)、とゆ〜辺りで30を超えました…。

「あっ…、お前は。…さっき我々を襲った、猪八戒じゃないか!」

ところが物事とゆ〜のは、…何かもがそんなにとんとん拍子に進むワケではありません。猪八戒は、さっき弓をつがえてゆた妖怪とばったり出会ってしまいます…。

「いや…、私は頓知鬼とゆ〜妖怪でして。…ほら、見て下さい。猪八戒の野郎みたいに、…口もトンがってないでしょ?」

自分のしまってある口を、指で示す猪八戒…。

猪八戒だぞ…、三蔵法師のお供がここにゆるぅ〜!!」

…大声を出し始める、弓をつがえていた妖怪。すると、…色んな頭の妖怪がわらわら集まって来ました。

「こ〜なったら仕方ない、ゆくぞ必殺"火とんの術"…!」

猪八戒は…、口から炎の柱を吹き出します。…集まって来た妖怪も、誰も近づけず。後退りするのを見ると、…猪八戒は一目散に逃げ出しました。山道をひたすら駆け下り、途中でびわの実に一瞥をくれながら…。お師匠さまのゆる見方の陣地まで…、必死に走ります。…そして、やっと孫悟空沙悟浄が見えて来ました。

「兄貴、…妖怪の陣地に忍び込んで。偵察して来たゼ、妖怪達は30体よりは多いが…。100体もいない…、それに"虎徹将軍"ってのが芭蕉扇を持って来てるらしい!!」

猪八戒がぜぇぜぇと地面に倒れると、それをのぞき込む孫悟空

「でかしたぞ弟、…それだけわかれば上等だ!お師匠さまとご一緒に、しばらくやすんでろ…。炎を起こす芭蕉扇を持って来てるなら…、お前の術が必要だ悟浄。…よしっ二人で乗り込むぞ、せいぜい一暴れしてやろ〜ゼ!」

孫悟空が筋斗雲を呼ぶと、…二人はそれに乗り込みます。

 

これからの戦いに臨む孫悟空の勇気のテーマ…

「Party hard」 Andrew W.K.

https://youtu.be/WccfbPQNMbg

 

西遊記〜一人と三匹の愉快な旅〜 その7

猪八戒は九歯のまぐわ片手に…、とぼとぼ山道を登ります。すると、しげみにびわがなってゆました…。

「へっ、…こりゃゆいやな。…弟分のゆった通りだ、きっとオイラが。兄貴にいじめられてばかりゆるから…、仏さまもかわいそうにお想いになって巡り合わせて下さったに違いない」

びわの実を、両手でもいで夢中で食べる猪八戒…。

「しゃくしゃく、…美味いなぁ。…全く美味い、オイラ食べられるモノなら何でも大好きさ!!」

びわの実をつぎつぎにもいでは食べしてると…、いつの間にか鎧兜に身を包んだ。妖怪達に、取り囲まれてゆるのに猪八戒は気がつきます…。

「おぅ、…テメェ。…一体全体何者だ、さてはあの三蔵法師とかゆ〜坊主の。お供の一人じゃ…、あるめぇな!」

猪八戒にも、すぐにピンと来ました…。

(ははぁ〜ん、…こいつらが兄貴の見て来いっちゅうた連中だな?)

…しかし困ってしまいます、何故なら猪八戒の手にはまだ。食べかけのびわの実がのこってるのですから。

「何ゆってんだい…、オイラこ〜してここでびわ食ってるだけさね。…お前さん達こそ一体何者だい、さては金角・銀角両大王の使いっ走りだな?」

見ると妖怪達は10体程…、そのウチの一体が猪八戒に槍を突きつけました。

「それは、我らの任務にとって…、最重要機密、それを知られたからには、ゆかしては帰せんぞ…!!」

ちょ〜ど手に残ったびわを食べ終わると、…種をブッと吐き。…槍を手にした妖怪の、ひたいにぶつけてやる猪八戒

「ぶ、無礼者め…、ただでは済まさ」

そこに、九歯のまぐわをぶる〜んと一振りする猪八戒…。たちまち、…妖怪の槍はへし折られてしまいます。

…「ゆいか、聞いて驚け!!オイラはな…、彼方の西天まで。ありがた〜いお経をいただく為に、遥かな旅を続ける…。かのえら〜い三蔵法師お師匠さまの二番弟子、…猪八戒その猪よ!」

…妖怪達は大慌てで、中には腰を抜かしてるのもいました。

「え〜い…、者共うろたえるな!!偵察の任務のハズが、思わぬ大モノを捉えたわい…。こいつを引っ捕らえよ、…そ〜すれば褒美は想いのままぞ!」

…妖怪達は手を出しあぐねてゆましたが、少し離れたトコロにいる3体が。弓を引き絞って…、猪八戒に矢を射かけます。

「おいおい、矢ってゆっても…。そんなへろへろなんじゃ、…オイラには通用しないゼ」

猪八戒は、九歯のまぐわをぐるぐる回し。放たれた矢を、打ち落としました。

「かかって来ないのかい…、それならオイラの方からゆくぞ!!」

九歯のまぐわを大きく一振りする猪八戒、するとも〜妖怪達の3体が…。続いても〜一振りすると、…また3体がバタバタ倒されてしまいます。

「畜生…、なんてばか力だ!撤退々々、虎徹将軍にご報告にあがる…」

残りの妖怪達は、…ほうほうの体で下りてきた山道を引き返して行きました。

…「口ばっかりで、何ちゅうコトなかったな。これなら…、兄貴の方がよっぽどおっかねぇや。オイラ、ビクビクして損した…。さて、…残りのびわでも食うか」

猪八戒は、やっつけられてひっくり返ってる。妖怪達が目に入り…、ある考えが湧きます。

「待てよ、いつまでもここでもたもたしてると…。兄貴に、…如意棒で引っ叩かれかねないな。」

…倒れてる妖怪の中で、イチバン体のおおきいのから。鎧と兜を脱がせると…、自分で着てみる猪八戒

「よしよし、これなゆいだろう…。こいつで一つ、…妖怪の陣地に忍び込んでやれ。…それなら、兄貴の癇癪玉も治るだろ〜」

猪八戒は…、おおきなおなかが鎧に収まらないので。そのまま、出しっ放しにしておきました…。

「ホントは、…オイラのおなかまだいっぱいじゃないんだ。…愛しいびわちゃん、帰りに必ず食べてあげるからね」

はみ出したおなかのまま…、九歯のまぐわを手に取ると。猪八戒は、妖怪達の集う陣地目指して…。再び、…山を登り始めます。

 

西遊記〜一人と三匹の愉快な旅〜 その6

虎徹将軍、…こちらへ参れ!!」

…ここは蓮華堂、金角大王は配下の将軍の一人を喚び出しました。

「はっ…、金角大王さまここに」

隻眼の虎頭、虎徹将軍は現れて拳と掌を合わせます…。

「わしはお前に、…兵50を与える。…お前はそれらを率いて、すぐに出陣し三蔵法師を見事生捕りにして来い!」

金角大王の命に…、一度ひざまずき再び立ちあがる虎徹将軍。

「了解致しました、ただ今より出陣します…!!」

虎徹将軍は方天画戟を手に取ると、…妖怪達50体を従えて。…蓮華堂を、あとにしました。

「とてもじゃないが…、たった50の兵では。あの三匹のお供を、打ち破るのは無理だろ〜よ兄者…?」

金角大王に耳打ちする、…銀角大王

…「フン、それならばそれで構わん。たかだか…、将軍一体と兵50の命など安いモノだ。我らには、まだ300体からの兵がゆるのだから…。取り敢えず、…先ずは戦ってみなければ。…相手の実力が、実際にわからなければ作戦の立てよ〜もない」

金角大王は…、銀角大王の懸念をはなで笑います。

一方、こちらは山道をゆく一人と三匹からなる三蔵法師一行…。突然ピタリと歩むのを止める、…先頭を進む孫悟空

…「ど〜した兄者、う◯ちか?」

孫悟空は…、振り返って猪八戒の眉間を突きました。そのまま自分の荷物を地面に下ろす、孫悟空…。

「ここなら、…少しは開けてるし多少は見晴らしもゆい。…弟達ここに陣を張るぞ、荷物を下ろせ!」

それぞれの荷物を下ろした…、猪八戒沙悟浄は。おのおのの武器である、九歯のまぐわと降妖杖をてにします…。

「悟空や、…まだ妖怪達は姿形も見えないのに。…こんなに早くから、備えるのかね?」

竜馬から降りる…、三蔵法師

「ヤツらは、数が多いですから…。それに任せて、…必ず攻め込んできます。…もし狭いトコロで、はさみ撃ちにでもあったら。お師匠さまを守り切れませんから…、ちょ〜どゆい場所で迎え撃つんです。まぁお師匠さまは安心して、そこの木陰で"法華経"でも唱えていて下さい…」

孫悟空は、…猪八戒の方を向くと。

…「おい弟、お前ちょっと偵察にゆって来い」

と…、先の山道を如意棒で示しました。

「オイラ、も〜歩くのヤだなぁ…。それにどこに妖怪がいるのかわからないトコで、…たった一人なんて。…兄貴がゆったらゆいじゃないか、筋斗雲で一っ飛びだろ?」

猪八戒は…、座り込んで抵抗します。

「そりゃ、その方が手っ取り早いさ…。だけどな、…今は敵の出方がわからない。…だからおれさま、お師匠さまから離れられないんだ。わかったらさっさとゆって来い…、このうすのろ!!」

如意棒を振りあげて、おどかす孫悟空…。

「兄さん、…偵察だって悪いハナシばかりじゃない。…途中で木の実でもなっててごらん、全部一人で食べられるんだよ?」

沙悟浄の提案に…、猪八戒は九歯のまぐわを手に立ちあがりました。

「ぶひぶひ、そりゃゆいな…。じゃあ兄貴、…オイラちょっくら偵察にゆって来るゼ。…道中美味いモノに当たっても、分けてはやらないからな」

こ〜して、猪八戒は九歯のまぐわ片手に偵察に一匹で出発します…。

 

西遊記〜一人と三匹の愉快な旅〜 その5

三蔵法師一行は、平頂山を差しかかりました…。三蔵法師は…、前後に歩く三匹のお供にこ〜呼びかけます。

…「この山は、どんな山かわからない。だが、…山とゆえば妖怪の住処と決まってゆる。あなた達、くれぐれも用心するよ〜に頼むよ…」

山道をえっちらおっちら登ってゆく…、一人と三匹。…すると、木を切り倒すきこりと出会いました。

「ちょ〜どゆい、…あの方にこの山について尋ねてみよ〜。悟空やちょっとゆって来なさい、ちゃんとごあいさつは忘れないよ〜に…」

三蔵法師に請われ…、孫悟空はきこりと話をします。

…「おいオッさん、この山はどんなだ?」

きこりは、…孫悟空の姿に驚き。手にしてゆる斧を、思わず取り落としました…。

「ずい分まっ赤なお顔だな…、あんたと来たら。…まさか妖怪の一味で、取って喰いにやって来たんじゃなかろ〜か」

きこりのゆった言葉に、…孫悟空はカンカンです。

「何ゆってやがる、このおたんちん…!!このおれさまはな…、あちらにいらっしゃる。…かのえら〜い三蔵法師の、一番弟子よ。おれさま達はな、…これから西天までありがたいお経を取りに参るんだ。わかったら頭を下げやがれ、さもないと引っ叩くぞ…!」

孫悟空は…、耳から如意棒を取り出すと。…くるくる回して、きこりのはな先に突きつけました。

「ずい分、…乱暴なお坊さんだなぁ。とはゆえ、あんたがどれだけ強くとも…。お坊さんなら…、この山を登るのはよした方がい〜。…この山の妖怪は、大層力が強くてそのうえお坊さんが大好物と来てるから」

顔を、…真っ青にするきこり。

「おれさま、わかったぞ…!!お前天からのお使いだな…、やいっ正体を現せ」

…すかさず、如意棒で打ちかかる孫悟空

「ちょっと待って下さい、…何事にも段取りがあるんですから。ちぇっ孫悟空さん、あなたはせっかち過ぎる…」

きこりは…、きこりから鎧兜に身を固めた。…天からの使いの姿を現し、すっと雲に乗ります。

「あっあちらのお方は、…天からのみ使いであらせられたのか!!あなた達も、早く失礼のないよ〜に平伏なさい…」

三蔵法師の言葉に従い…、一人と二匹は地面にひれ伏しました。

…「悟空さん、私は天をお統べになられる。玉帝陛下から遣わされてるんですよ、…あなたにも平伏してもらわないと。玉帝陛下の、ご権威に関わるじゃありませんか…」

如意棒の…、構えを解かない孫悟空

…「へっ、何が"玉帝陛下"だ。仏さまのお力がなかったら、…このおれさまに敵わなかったクセしやがって!」

天からの使いは、しょんぼりしてしまいます…。しかし気を取り直して…、三蔵法師に語りかけました。

…「三蔵法師殿、面をあげられたい。この私が、…はるばる玉帝陛下から遣わされたのは。この平頂山に棲む、金角・銀角両大王とゆ〜…。妖怪の持つ力について…、お伝えする為なのです。…かの金角・銀角両大王は、てんから三つの宝物を盗み出しました。詳しくは、…この玉帝陛下からのじきじきのご文書に目をお通し下さい」

立ちあがって、「玉帝からのご文書」を受け取る三蔵法師…。早速開いてみると…、長いごあいさつのあとにこんなコトが書いてあります。

 

・金角・銀角両大王が天から盗んだ三つの宝物について

1.七星宝剣:どんな鉄の鎧も、どろのよ〜に斬り捨ててしまう

2.芭蕉扇:一つ扇ぐだけで、何もないトコロが火の海になってしまう

3.紅ひさご:最も危険な宝物。ふたを開けて名前を呼ばれて、返事をすると中に閉じ込められてしまう

 

…「お気遣い全くありがとうございます、と玉帝陛下にお伝え下さい。陛下からのご忠告を心に刻み、…この三蔵玄奘。必ずや、弟子達と力を合わせてこの平頂山を無事越え…。西天へ至り…、み仏のお手から般若心経を受け取って見せましょう」

…去ってゆく天からの使いに、三蔵法師は一人再び平伏したのです。

西遊記〜一人と三匹の愉快な旅〜 その4

「玉帝に、…お伝え申しあげます。…唐の都から旅立った三蔵法師らご一行は、間もなく平頂山へと差しかかります!!」

ここは…、空のうえにある天の都。その天の都にの中心、天の宮殿で…。天を統べる玉帝に、…重要なお知らせが届きました。

…「何、平頂山とな?あそこには…、この天の宮殿から三つの宝物を盗み。下界に降った、金角・銀角両大王の住処ではないか…!」

天を統べる玉帝は、…顔色こそ変わりませんが声は怒りに震えています。

…「金角・銀角両大王には、我らも手を焼かされてゆます。ヤツらは…、玉帝陛下のお師匠にあらせられる。太上李老君に仕える、ゆわば兄弟子ですからな…。元々さまざまな術を体得しているうえ、…天の宝物を用いる現在。…全く手がつけられないのです」

かつて孫悟空が…、天で大暴れした際に。コテンパンにやっつけられたコトのある、天の将軍が進み出ました…。

「ヤツらは、…下界で九尾の狐の息子として生まれ変わり。…平頂山の蓮華堂を根城に、暴れ回っているとか」

伝令の使いの表情にも…、心配の色がにじみます。

「うむむ、さすがの今度は…。三蔵法師殿も、…危ういかも知れん。…"何か"あれば、すぐにあの孫悟空が知らせに参るであろ〜。いつでも…、天の軍隊を出発させられるよ〜準備させておけ!!三蔵法師殿には、何としても西天に辿り着いていただかねばならん…」

一度言葉を切り、…玉座から立ちあがる玉帝。

…「よし、三蔵法師殿には私からの。直々の書状をお渡しする…、すぐに我が師太上李老君にお越し願う願うのだ。金角・銀角両大王の盗んだ天の宝物が、どんな不思議な力を秘めてゆるのか…。是非お聞きして、…対策を練らねばいかん」

…こ〜して、天では玉帝から太上李老君に使者が遣わされました。そのころ…、下界では。

「とゆ〜次第でありまして、我らはこの平頂山を越えよ〜とする…。三蔵法師一行を、…発見致しました。」

…こちらは、平頂山の蓮華堂。先ほど三蔵法師達を…、盗み見ていた。狼頭と山ねこ頭が、ひざをついて金角・銀角両大王に報告にあがってゆます。

「お前ら、でかしたぞ…!これからは、…外の見回りではなく我が親衛隊として仕えるがよい」

銀角大王の言葉に、狼頭と山ねこ頭は平伏してから下がりました。

「一体ど〜したのだ…、我が弟。坊主の肉など、これまで飽きる程喰らって来たではないか…?三蔵法師など珍しくもない、…今さら一人増えたからとゆってそれが何なのだ」

…長く伸びたひげをさする、金角大王

「兄者…、遂に我らにも運が向いて来た。この三蔵法師、そんじょそこらの坊主とは、ワケが違うのだ…。こいつはな、…天で一万年もの間修行を積み。…下界に仏法を広めるべく、生を受けたのだ。三蔵法師の肉を喰えば…、何と不老不死が得られるのだから!!」

銀角大王の話は、まだ続きます…。

「この三蔵法師は、…何とも愚かなヤツでな。…たかだかお経なんぞを取りに、わざわざ西天までゆくらしい。唐の都から西天まで旅するのなら…、この平頂山は必ず通るコトになる」

金角大王は、興奮を抑え切れずに思わず立ちあがりました…。

「そいつは、…何とも願ったり叶ったりだ!…それならば何としても、三蔵法師を取っ捕まえて。その肉を肴に…、我が一族みなで酒宴を開くとしよ〜ではないか。我が一族は未来永劫栄えるコトとなる、どわ〜はっはっは…!!!」

配下の妖怪に一べつをくれると、…銀角大王は指示を出します。

…「我が妹を呼べ、その化け術で必ずや三蔵法師をたらしこんで来いと伝えろ」

配下の妖怪は…、一礼するとすぐさま駆け出してゆきました。

 

西遊記〜一人と三匹の愉快な旅〜 その3

三蔵法師ご一行が旅を続けると、やがて清水の湧いてるトコロに辿り着きました…。

「よし…、ここならちょ〜どゆいだろ〜。…さぁみんな、ここで先程恵んでいただいたお斎をいただこ〜じゃないか」

お供の三匹に、…呼びかける三蔵法師

「おれさま、辺りに妖怪がいないかパトロールして来ます…!!」

孫悟空は…、筋斗雲に乗って出発します。

…「オイラは、あそこの森でまきを集めて来ます」

猪八戒は荷物を下ろし、…歩いて森の中に入ってゆきました。

「ぼくは、お野菜をお料理します…」

沙悟浄は…、猪八戒の下ろした荷物から。…包丁やら中華なべを取り出すと、お料理の準備を始めます。

「じゃあ私は、…みんなの為にお経をあげるとしよ〜」

竜馬から降りた三蔵法師は、「法華経」を沙悟浄から受け取り…。声に出して…、読みあげました。…そんな三蔵法師達を、茂みのかげから盗み見る者達がいます。

「おいっ、…あんなトコロに人間がおるぞ。しかも坊主じゃないか、さっさとブッ殺して喰っちまお〜相棒…!!」

その者は二本足で立ってゆますが…、その頭は狼でした。

…「待てよ、あれはど〜やら唐からやって来た三蔵法師じゃないか?」

も〜一体の姿は、…やはり両足で立ってますが頭は山ねこです。

「そりゃあなおゆい、心がけのゆいヤツはそれだけ味がゆいからな…。さぁゆくぞ…、早くしろ」

…茂みから出てゆこ〜とする、狼頭。

「待てとゆってるだろ、…そりゃあ三蔵法師を喰うのはワケない。アイツは何の力も無いからな、だがお供の三匹はべらぼうに強いんだ…!ここはあの孫悟空が筋斗雲から降りるのを待って…、金角大王さまにご報告よ」

…森から帰って来た猪八戒は、手近な石を重ねて。即席のかまどを造ると、…そこにまきをくべて火を起こしにかかりました。やがて火の勢いが強くなると、中華なべを置いて沙悟浄が…。油を引き…、刻んだお野菜を炒めたのです。

…「よしよし、そろそろ私はごはんをよそお〜かな」

三蔵法師は、…猪八戒の荷物から恵んでいただいたごはんとみんなのお茶碗を取り出すと。それぞれの分を、取り分けました…。

「あ〜おれさま…、まったくおなかがぺこぺこだゼ!!…悟浄、そろそろ出来たか?」

そこにパトロールを終えた、…孫悟空が戻って来ます。

「本当にありがたいお話だ、何しろ2週間振りをごはんだもの…。みんな…、ちゃ〜んといただきますをゆ〜んだよ」

…「いただきます!!!」

みんなで唱和して、…待ちに待った夕ごはんでした。一人と三匹の召しあがるお野菜炒めには、みなさんの食べてるモノとは違って…。お肉が入っておりません…、何故なら三蔵法師とそのお弟子達は。…尊い仏さまに仕える身なので、生ぐさを断ってゆるのです。

「ぶひぶひ、…兄貴その残りのごはんをオイラにくれよ」

自分の分をすぐにたいらげてしまった猪八戒は、お茶碗にまだ半分残ってる…。孫悟空のごはんを見て…、ゆいました。

…「何をゆってやがる、お師匠さまがそれぞれの分を分けて下すったろ?それに、…お前のお茶碗はみんなの倍あるじゃないか!」

孫悟空は、如意棒を取り出して…。猪八戒の頭を…、引っ叩こ〜とします。…しかし、機先をを制する猪八戒

「あれれ、い〜のかな兄貴…?兄貴が術を使って…、オイラに一人ずもうを取らせたと。…お師匠さまにゆいつけても、兄貴の怖い。緊箍呪が待ってるぞぉ、…頭が割れそ〜になるぞぉ」

悔しいのをこらえて、孫悟空はしぶしぶお茶碗を差し出しました…。