雲の彼方のラフ・スケッチ 前編

「そ〜ら〜を自由に〜、と〜びた〜いな〜」

 8月の暑い夕方、一人の青年が歌いながら、自転車で坂道を登る。自転車のチェーンはさびだらけで、青年がペダルをこぐ度、キイキイ音を立てた。

「うわっ、あっついな。避暑地といっても、夏は夏だ」

 場所は長野県の山の中、野沢温泉村へと続く坂道である。青年の名前は、岡崎良太。良太は今年で、18歳になる。介護士を目指し、専門学校に通っているが、夏休みを利用し、この近くの両親の別荘に遊びに来ていた。

「うんしょううんしょう、えっあと2kmもあるの?まだ、半分じゃないか〜」

 空は、夕焼けで真っ赤に染まっている。それなら、明日も晴れるだろう。空気がいいから、空が高かった。

「ゴクッゴクッ、やっぱ夏は麦茶だな!」

 自分で淹れた麦茶を、満足そうに飲み干す。別荘には、一週間のつもりで滞在している。昨日着いたばかりだから、今日は二日目だ。

「おぉ、ようやく建物が見えて来たな。や〜っと、上り坂が終わる」

 こうして、良太は日も暮れつつある温泉村へと辿り着いた。さてここから、早速温泉を目指すのだが、野沢には宿が経営している温泉の他に、無料で入れる共同浴場もたくさんある。そのどこを選ぶかで、良太は迷った。

「う〜ん、どこのお風呂がいちばん熱いのだろう?」

 パンフレットを眺めて、温泉村の中をほっつき歩く。良太は、熱いお風呂が好きなのだ。

「まぁいいや、ここにするか」

 どれだけ迷っても、入ってみないことにはわからない。良太は取り敢えず、と手近な共同浴場に入った。脱衣所で服を脱ぎ、裸になって浴場の扉を開く。ラッキーなことに誰もいない、まるで貸し切りだ。手桶でお湯をすくい体を流す。

「うわっ、あっつい!」

 お湯の流れた後の肌が、赤く染まる。良太好みの、熱い温泉だ。

(いや〜、こりゃいいや。これからは、ここに通おう)

    お湯に浸かると、体からドンドン汗が流れて来る。悪いものは、みんな体の外へ流れ出てしまうのだろう。しかし5分ぐらい浸かっていると、もういいかな、という感じになって来た。

(いや、こんなすぐ上がったらもったいない。せっかくここまで来たんだから、もっと楽しまなくちゃ)

    そう自分に言い聞かせて、良太は我慢する。

 それからしばらく経って、良太が入ってから15分。その間、体から絶え間なく汗が流れていた。心なしか、頭も少しくらくらする気がする。しかし、良太は諦めなかった。

(いや、このぐらいで負けちゃダメだ。そんな根性では、これからの人生の困難にも立ち向かえないぞ)

    屁理屈をひねり出して、上がりたい気持ちを抑えつけようとする良太だが、次第に気持ちが悪くなって来る。これではどうにもならない、とようやく温泉から上がろうとするが、体に力が入らない。

(こ、このままでは、死んでしまう!)

    良太は這うように、浴槽からにじり出た。そのまま芋虫のように、脱衣所まで出て来る。脱衣所にエアコンはないが、扇風機が回っていた。首振りをオフにして、かじりつくように風を浴びる。

 幸い、それほどひどい湯当たりではなかったらしい。しばらく休んでいると歩けるようになったので、服を着ると表の自動販売機で、スポーツ・ドリンクを買って飲んだ。

「こんなことしてるから、純平からバカだって言われちゃうんだよな」

 冷たいスポーツ・ドリンクで水分補給しながら、そのまま扇風機に当たっていると、だんだん元気が出て来た。

「さぁ〜て、帰るか」

 ペット・ボトルをゴミ箱に放り込むと、自転車を押して野沢温泉村を後にする。もう十分に温泉は堪能した、良太の頭の中は帰り道のことでいっぱいである。来る時は、4kmの上り坂であったのだ。ということは、帰り道はそれが全部下りになる。あの、周りには山しかない下り坂を、ずっとブレーキをかけずに飛ばしたら、さぞかし気持ちいいことであろう。

 翌朝、目を覚ました良太はトイレへ入った。用を足しながら、換気用の小さな窓から外を眺めると、朝露に湿る葉っぱの上にあまがえるが乗っている。

「かえるさん、おはよ〜」

 さて、まずごはんを炊こう。炊飯器からお釜を取り出すと、お米を計って研ぎ始めた。適当に研いだら、お水を張って炊飯のスイッチを入れる。

「どんなことでっも〜、楽しくし〜ちゃう〜」

 次は、お洗濯。昨日と一昨日着たものを、クシャクシャにまるめると、洗濯機に放り込んだ。後は水位だけ設定したら、こっちもスイッチ・オン。どちらも、終わるまで時間がかかるから、朝のお散歩に出掛けることにした。外に出ると、気持ちのいい青空である。まだ時間が早いから、それほど気温は上がっていない。それにたとえ日中でも、山の中だから湿度が高くないため、決してムシムシはしないのだ。良太の別荘は、大きな流れの千曲川に沿った、県道に面しているから、その県道を歩き始める。

「おはよう、良ちゃん」

 少し歩いたところで、畑仕事をしているおばあさんからご挨拶された。良太も「おはようございます 」と挨拶を返す。

「よかったら、お野菜持っていきな。今採ったばかりのやつだから」

 おばあさんは、クシャクシャのレジ袋を広げると、これでもかとたくさんのなすとプチ・トマトを入れて持たせてくれた。お礼を言って、受け取る良太。実はこのおばあさんは、冬の間、別荘を管理してくれているのだ。それにしても、サービス満点である。レジ袋を下げる右手が、ズシリと重い。

 しばらく歩いたところで引き返し、別荘に帰って来ると、自炊の続きだ。お台所に立つと、先ほどもらったなすに包丁を入れる。切り方は適当だ、へたを取ることだけ忘れなければいい。それと、昨日駅前のスーパーで買っておいた油揚げを刻んで、お鍋に水を張るとガス・コンロにかけた。

「よし、今日はベーコン・エッグだぞ!」

 フライパンに油を引いて、火にかけて温める。それから玉子を落としてベーコンを並べたら、しばらく待つだけだ。ジュウジュウと、玉子とベーコンの焼けるいいにおいがする。ところが、なのだ。

「あれれ、黄身が固まらないな」

 そうなのだ、良太はふたを閉じることを知らなかった。だからいつまで待っても、黄身は固まらない。

「え〜、何だか黒くなってきちゃったぞ」

 焼き方が足らない、と思った良太は、いつまでも焼き続ける。しかし、だんだん玉子とベーコンが焦げ始めて来た。それでも良太は、ど〜しても半熟のベーコン・エッグが食べたいのだが、いい加減限界である。

「うわわっ、も〜ダメだ」

 これ以上焦げたら、もう食べられなくなってしまう。泣く泣く、焦げた玉子とベーコンをお皿に移した。

「あ〜美味いなぁ、自分で作ると何でも美味い」

 ごはんはお水が足らなくてカチカチだし、ベーコン・エッグはこげこげ。お味噌汁もなすの灰汁を取ってないから、少し苦かった。それでも、良太は満足である。自炊するなんて、調理実習以来のことなのだから。

 食後に麦茶を飲んでいると、どこから紛れ込んだのか、部屋の隅にキリギリスがいる。

「へ〜、自然が豊かだと大きく育つんだな。おはよ〜、キリギリスさん」

 親指よりも大きなキリギリスを指でつまむと、戸を開けて外に放す。

「ごめんね、悪いけどここは、おれの住むところなんだ」

 そう言うと、良太は食べ終わったお茶碗とお皿を片付け始めた。

 その日の夜、良太の友人篠原純平と鈴代勝美が車で到着する。

「お〜い、待ってたよ、お疲れさま」

 別荘の敷地内に、純平の運転する軽自動車を誘導する良太。

「やっと着いた、いや結構かかったな」

 車を停めると、純平は降りてすぐに煙草に火を点けた。

「あ〜疲れた、本当に何もないところね」

 続いて降りた勝美は、大きく伸びる。純平と勝美は、良太と同じ高校の同級生だ。いわゆる悪友というやつで、いつもこの3人でつるんでは遊んでいる。

「さすがに空気がキレイだ、水もうまいだろう」

 高校卒業後、純平は地元の運送会社に勤めた。今は倉庫で、食品や飲料を管理している。

「お土産に、玉子焼き作って来たから。良太、好きでしょ」

 勝美は保育士を目指し、短大に通っている。実家が裕福でないため、奨学金を借りて入学した。

「ありがと〜。勝美さんの玉子焼きは、しょっぱいからいいよね。お母さんのは、甘くって」

 玉子焼きを受け取ると、二人を別荘に案内する。純平と勝美は、車から荷物を下ろして運んだ。

「純平は、おれと一緒に一階で寝起きしてくれ。二階は二部屋あるんだけど、勝美さん好きな方使ってくれてかまわないよ」

 荷物を運び終えたら、夕ごはんだ。

「この辺コンビニが全然ないから、食べるものが何も買えなかったの」

 そう言って、おなかを抱える勝美。

「大丈夫、そんなこともあろうかと、おれがカレーを作っといたから」

 良太はキッチンで、お鍋のカレーを温め始める。

「えー、良太のカレー?大丈夫なの、味は」

 照れたように、良太は頭をかく。

「大丈夫だよ、ちゃんとカレーの味がするし、食べられるよ」

 勝美は、困ったように笑った。

「食べられるって、ちゃんと味見したの?」

 外で煙草をすっていた純平も、リビングに戻って来る。

「それにしても、はらが減ったな。このにおいは、カレーか。そりゃ、ありがたい。近くのお店は、この時間でもうみんな閉まってるんだよ計算外だった」

 良太は、お皿にごはんとカレーを盛って、テーブルに運んだ。その間に、純平と勝美は洗面所で手を洗う。

「いただきま〜す!」

 時間の遅い夕食だ、3人は良太のカレーを食べ始めた。

「野菜の大きさが、バラバラじゃない。キャンプで作るカレーみたいになってる」

 なんだかんだいいながらも、しっかり食べる勝美。

「うん、悪くないな、特に野菜の味がいい。上出来じゃないか、良太」

 純平の言葉に、良太はホッと胸をなでおろした。

 翌朝、朝食を済ませると、純平の提案で海を見に行くこととなった。千曲川沿いの県道を車で走らせると、2時間ぐらいで新潟県に出る。

「日本海ってさキレイだし、夏の間は波も穏やかでいいっていうよね。アタシ、水着持ってくればよかったかな」

 車の中で、勝美ははしゃぎっぱなしだ。一方良太は、水着、というフレーズにドキッとする。

「純平の車、カッコいいよな。ジーナっていうんだっけ、やっぱりおれも車の免許取ろうかな」

 麦茶の入ったペット・ボトルに、良太は口をつけた。先ほどのドキドキが、まだ治らない。

「あっ、コンビニだ。純平、停めてよ」

 1時間半車で走って、ようやく一軒のコンビニだ。

「アタシ、生茶買って来るね」

 純平が車を停めると、勝美はいそいそと買い物に行ってしまう。お店の外に据えつけてある灰皿で、煙草を吹かす純平に、良太はそっと自分の気持ちを打ち明けた。

「なぁ純平、おれやっぱり今夜、勝美さんに告白するよ」

 純平は、目を伏せる。

「それは、かまわんがな。どうせなら、もっと雰囲気のあるところで告白した方が、いいんじゃないか」

 落ち着かなそうに、良太は麦茶を何度も口に運んだ。

「いや、こういうことは、決めた時がいいんだよ。おれの気持ちも盛り上がるし、鉄は熱いうちに打てっていうだろ」

 純平の煙草は、もう燃え尽きかけている。

「ただそうすると、友達には戻れないかも知れないぞ。それは、覚悟してるのか?」

 良太の目は、ある一点を見詰めていた。

「そうかも知れない、でも、ずっと想ってたんだ、高校生だったときから。そろそろ決着させたいんだ、この恋に。お前にも、迷惑かけるかも知れないが、そしたらゴメン」

 純平は、灰皿に煙草の吸い殻を押し付ける。

「おれのことは、気にしなくていい」

 純平の返事に、良太はカラッと笑った。

「余計な話をして、悪かった。おれも、コーラでも買って来るよ」

 その夕方、海から帰った3人は、その足で野沢温泉村に遊びに行く。

「いや〜、いいお湯だった」

 ひとっ風呂浴びると、良太は表の自動販売機でコーラを買った。

「確かにな、暑い中、熱い風呂に入るのもいいもんだ」

 純平は、缶コーヒーである。

「本当に、この後告白するのか?」

 煙草に火を点ける、純平。

「うん、ゆうごはん食べたらね」

 コーラをゴクゴク、良太は飲んだ。

「そういえば、純平は恋人とはうまくいってんの?」

 良太は、何の気なしに質問する。

「もう別れたよ、2ヶ月、いや3ヶ月になるかな」

 携帯灰皿に、純平は灰を落とした。

「えっ、そりゃ聞いちゃいけなかったかな」

 びっくりする、良太である。以前、一度会わせてもらったことがあるのだが、おとなしい感じの女性で、あまり自分のことを語らない純平とは、ピッタリのカップルだと思ったのだ。

「かまわんよ、ケンカ別れじゃないからな」

 純平の答えは、良太をさらにびっくりさせる。高校生の頃から、純平には常に恋人がいた。良太には、想像もつかない世界である。

「聞いてもいいんだったら、何で別れたのか教えてくれよ」

 良太は、決して下品な根性で訊ねているのではない。むしろその疑問は、純粋なぐらいなのだ。

「どう言ったらいいか。そうだな、つぐみとは性格は合ってた。口数も多くないから、うるさくもない。趣味とかセンスも、ちょうどよかった」

 別れた恋人は、つぐみというのである。

「じゃあ、何で別れるんだよ。理想的な相手じゃないか」

 興奮した良太は、コーラをこぼしそうになった。

「うん……、燃えなくなっちまったんだよ。話は合う、一緒にいて居心地はいい。でも、それだけなんだ。何だか、友達みたいになってな。お互いに求めるものがない、というか。このままだったら、恋人である必要がないんじゃないかって、二人で話し合ったんだ」

 無性にのどが渇いた良太は、残ったコーラを一気に飲み干す。純平の話は、チンプンカンプンだ。

「それなら、別れる必要ないじゃん」

 良太の言葉に耳を傾けながら、純平は携帯灰皿で吸い殻をもみ消す。

「まぁ、お前の言う通りなのかも知れんよ。それでも……」

「お待たせ〜、いいお湯ね」

 純平の言葉をさえぎるように、勝美が浴場から姿を現す。ほんのりと赤みがさした湯上がり姿に、良太の胸は高鳴った。

「またコーラ飲んでるの、良太は子供ね」

 そういえば、純平のコーヒーはブラックである。それに気がつくと、良太は頭をかいた。

 本当は、こう言いたいのだ。「勝美さん、キレイだね」と。でも言える訳がない。純平がいるから、ではなかった。純平なら、きっと許してくれる。それに、良太は思うのだ。きっと純平なら、肝心な時には言うのだろうな。

 それから、三人で夕ごはんを食べに行く。わざわざ長野県まで遊びに来たのだから、おそばを食べなければ始まらない。

「ネットで調べたんだが、なかなか評判がいいんだよ」

 お店は、純平にお任せだ。野沢村の美味しいおそば屋さんを、うまく見つけてくれたらしい。

「へ〜、そりゃ楽しみだな」

 グルメには、あまり興味のない良太だ。おなかいっぱい食べられれば、それでいい。

「いらっしゃいませ」

 ご年配の店員さんに案内されて、三人はテーブル席に着いた。

「ざるともり、どっちにしようかな。ねぇ、純平はどっちにする?」

 メニューと、にらめっこする勝美。

「おれは、ざるかな」

 純平は、来る前から決まっていたようだ。

「じゃあ、アタシもざるにしようっと。良太は、どうする?」

「おれ、天丼」

 場の雰囲気がおかしくなる。

「お前、ここまで来てそば食わないのか」

 ケロッと答える、良太だ。

「だって、おなか空くじゃん、おそばって」

 注文を終えると、しばらくしてまず、ざるそばから運ばれて来る。

「おっ、こりゃあ美味い。口当たりは滑らかだけど、さすがのコシだな」

「打ち立てだからだろうけど、香りもすごくいい。やっぱり、本場ね」

 おそばを愉しむ二人は、どちらももう一枚お願いした。そうこうしている内に、良太の天丼も運ばれて来る。

「どうしたんだ、良太。天丼はどうだ」

 黙ってもぐもぐしている良太に、純平は心配になった。

「いや、この天ぷらももちろん美味いよ。でも、このお漬け物がやけに印象に残るんだ」

 良太の言う「お漬け物」とは、なすの奈良漬けである。不思議に思った純平は、一切れわけてもらう。

「本当だ。歯応えもいいし、華やかに香るな。こりゃあ、このお店の自家製だぞ」

 かじって、純平も驚いた。

「すいませ〜ん」

 良太は、店員さんを呼ぶ。

「はい、何でしょう?」

 奈良漬けを指差して、良太は尋ねた。

「お金払いますんで、このお漬け物とごはんだけ、おかわり出来ませんか?」

 店員さんは、少し驚いたようだ。

「そのぐらいでしたら、サービス致しますよ。お代は、ごはんの分だけで大丈夫です」

 純平は、結局ざるそばを3枚いただき、三人は食事を終えた。さぁ、いよいよだ。

「煙草、すってくるよ」

 純平は「がんばれよ」、と良太に目で合図を送り、お店の外に出る。良太と純平は、もちろん打ち合わせ済みだ。純平は、すぐには帰って来ない。

「勝美さん、おれ……」

 単刀直入に、良太は切り出そうとした。

「ちょっと待って、良太。どうせなら、面白いこと言ってよ」

 お茶をすする勝美に、茶化されてしまう。そうなのだ、いつもこの空気が越えられないのだ。意欲が、しぼんでしまいそうになる。だが、ここで踏ん張らなければ、いつ踏ん張るのだ。

「おれ、勝美さんが好きなんだ」

 勝美は、目を逸らした。

「それって、友達としてじゃなくって?」

 良太の胸は、不安と期待が渦を巻いている。三人でつるみ出したのは、高校に入学してすぐ、同じクラスになってからだ。それからは、クラスが変わっても関係は変わらない。勝美さんのお家は、貧しいのだ。勝美さんは、ずっとアルバイトしてその家計を支えている。そんな彼女の、少しでも助けになれれば、と思う。

「ごめん、良太。アタシは、友達としてしか考えられない」

 良太は何か言いたかったが、言葉が見つからない。しばらく二人は、そのまま時間を過ごす。やがて、純平が戻って来たが、結果は火を見るより明らかであった。