「にじぞう」 レイ・ハラカミこそ我が同胞だから
良太は、旅路の果てに、介護の仕事に就いた。
彼は、自分の性格上の長所それは才能なのかもしれないが、そういうものがあるならそれは、人からよく言われた「優しさ」しかないだろう、と自己分析し介護職に就く。
介護の仕事は彼には合っていた。
彼は毎日楽しく、お年寄りの皆さんのお世話をしたり、お話に耳を傾けていた。
この頃の使用機材は、Fender Mexicoの50'sプレジション・ベース。
Fender Mexicoはいい…。
愛器を弾いていて、良太はよく唸りたくなる。
良太は現行のFenderの中でも、特にMexicoの鮮やかな独特の色気を好んだ。
そんな良太に、純平は言ったものだ。
「お前ってさうるさいのもつまんないのもキライな割に、結局思い通りにならないオンナが好きなんじゃねぇか…!」
2トーンサンバーストのボディに、金のピックガードだ。
ピックアップは、GOTOHのPB-Classicに換装してある。
勿論、指で弾く。
弦はDRのLo-Ridersで、弦高はギリギリまで高めてあった。
アンプには特に拘りはないが、ケーブルはBELDEN8412でプラグは、Switch Craft。
エレハモ(のThe AmalogizerとSteel LeatherとMicro Q-tron)が大好きで、Freedam Custom Guiter ReseachのDI兼プリアンプで音作りしていた。
Ace Strapを気に入り、Ace-1を使用している。
憧れのベーシストはジャズならScott LaFaro、ポップスならT-マルガリータさんであり、だから悲哀や陰影といった芸術的なニュアンスを全く表現出来ないおチ◯チンがおっきくならないだからたけのこの里とあだ名される地球侵略を企むバカメダ星人(だからフィリっぽ免罪符の力で超サイバイ人に変身するそれを止める為に蒼き流星SDGsソラヒドイナーがバカメダ星より発進したのだから主題歌の歌い出しは"そ〜ら〜に菊池雄〜せ〜い〜♪そのパイロットの名は便垂れストMaigoだった)よりは自分の方が上等だろうと想っている…。
純平は、ドラムキットへの拘りは無い。
ある物を叩けば良いという発想だったし、スティックも安くて使い勝手が良いから、とそれだけの理由でTAMAのM-JAZZを用いていた。
ただ代わりと言う訳ではないが、叩き易さには強い拘りがあり、セッティングには随分と時間が掛かる。
好きなミュージシャンは、田渕ひさ子さん。
ミュージシャンとしての活動もさる事ながら、容姿を好んだ様でツイッターもフォローしていた。
良太は外畑(陰湿怪獣ネクラ)佐果枝🥑がライヴ・パフォーマンス中にステージで突然足を振り上げるワケスカートはいてるのにそれにビックリして嫌い過ぎだから頭痛を通り越して歯が痛む(歌声を生で聴いたらあんまりにも寒くてノれないですよだから一時期チ◯コが勃たなくなった)
犬のかじってる鶏の骨のよ〜な(気立てのよさとおっ◯いの柔らかさにはカンケーがある)じゃりン娘!サッチャーんのテーマ…
「音楽の天才」 SACOYANS
清純派アイドル・グループふくろう博士ず(だから彼女は解散後レバニラとゆ〜シングルでデビューした。そしてその次は苦労ナイト)のベース藤咲祐さんが好みである。
ライヴ・ステージ上での…、一生懸命な振る舞いに心打たれた。
…そしてアルバムを重ねる度に、巧くなっていくプレイ。
グルーヴィーで踊るようなベース・サウンドは、何事も回りくどいと周りから思われがちな良太の心を的確に捉えている。
この頃組んでいたバンドは、「もっちり」。
純平自身の荷物はドラム・スティックしかないのに、機材車は彼が用意していた。
黄緑の、Vorkswagen Type-2。
一般に、ワーゲンバスと呼ばれるモデルである。
二人はしょっちゅう越谷レイク・タウンにあるSmoking Cafeにたむろしては、おかわり自由のコーヒーを何杯も飲み干しては煙草を喫いまくりながら曲を書いた…。
主にアイディアを出したのは良太だが、音楽理論に疎い良太にとって筋道をキチンと立てて隙の無い内容をを構築出来る純平は良きアドバイザーだったのだから。
良太が安易に、お客さんの要望に応える様なアイディアを出すと純平は…。
「おいおい…、守りに入るのはまだ早ぇーだろ!!」
と言って、先を促している。
良太は日々高島屋で購入しているUnited ArrowsのGreen Label RelaxingやR.Newboldの様なそれ程高くないブランドの洋服に袖を通し、煙草はジタンを吸ってサントリーのオールドをよく飲んでいた…。
この頃の恋人は、月城芳乃といった。
良太と同じ施設に勤務する、看護士だ。
年齢は二つ下。
彼女は朗らかで天然気味だと周りからは思われていたが、実は極端に内気で恥ずかしがり屋だったから自分の気持ちを上手く表現出来なかったに過ぎない…。
だが内気な人にありがちな様に…、一度決めた事は粘り強く達成する芯の強さもやはり備えていた。
要は、尽くす"いい"性格なのだ…。
彼女はこの物質という"仮像"に於いては人間の形姿を取っているが、実際にその存在は悪魔のシュトロアウスである…。
だから付き合う以前に、良太はあまり真剣に考えずに休憩時間や飲み会の際に周りによくこう言っていた。
「芳乃さんさ、好みなんだよね…。」
ウソではない。
彼女の小さな身長は、かつての勝美を思い出させたのだ。
良太と芳乃が一緒に夜勤に入った時、こんな事があった。
業務が一段落して、彼女が休憩室でお弁当を食べていると良太が入って来て言う。
「月城さん、Miles Davis聴くんだって?Jazzに興味があってさ…、いいよねそういうの。"Kind of blueとかでしょ?」
「いえ、…だから。たまたま…。」
彼は、もうこれは脈は無いなと諦めてしまった。
だからそれが噂話として流れて芳乃の耳に入った時、彼女にとってはもう後戻りは出来ない事態になってしまったのだが…。
…芳乃が、良太の想いに定めた時は…こんな感じだった。
ある時…、施設でインフルエンザの予防注射があった。
夜勤の帰りに良太は、…芳乃に注射をしてもらう。
「…月城さん、よろしく。」
インフルエンザは、筋肉注射だ…。
芳乃は、…筋肉注射がキラいだった。
…患者の痛みが、何となく察せられるからで…。
芳乃は…注射を手にし…、良太に声を掛ける。
「じゃあ、右肩にしますから…。痛いですけど、…こらえて下さいね。」
彼女は針を刺す部位を消毒し、挿入する…。
その時だ。
「月城さん…、注射上手いね。」
良太は…、何気なく口にする。
…芳乃には、良太の痛みは伝わって来る。
しかし、…叫びが伝わって来ないのだ。
懸命にこらえているのだ…、しかしその平然と痛みを受け流している様子に。
だから彼女は…この針を挿入する行為に、気持ち良い恋の快楽を見出してしまった…。
良太の施設では、入居者は午前10時にお茶を飲んでからラジオ体操を行うのが日課だった。
ある時良太が施設の食堂で、入居者の前に立ちラジオ体操を指導していると…。
芳乃が漠然と現れ、椅子の一つに腰掛けた。
良太は別に気にも留めない。
看護士なのだから、何か業務があるのだろうと考える。
だが彼女は何もしなかった。
ただ座り、良太を見詰めている。
お互いにどうしていいのかはわからない。
そんな事が三度続き、三度目に良太は芳乃に声を掛けた…。
「ああ…、月城さん!ちょうど良かった。ちょっと診てもらいたい入居者さんがいて…。体調を崩してるみたいなんですよね。助かります。」
「わかりました…。何号室ですか?」
彼は別な介護士を呼び止めてその場を任せ、芳乃と並んで一緒に歩き出した。
しかしある意味では、良太の考え方は甘かった。
この仕事は人の死に、常に向き合わなければならないのである。
初めて仲良くなったおばあさんが亡くなった時、彼は神を信じる事をやめてしまった。
時というのは、残酷だ。
介護されるお年寄り達には、そんなに豊かな余命を持つ者はない。
親しくなっては亡くなっていく…。
そんな現実に疲れた彼は、ふと思い立ちソープランドに向かった。
一方、悪魔ベルゼブルは業を煮やしていた。
咲華の誘惑が、一向に功を奏さないからである。
ベルゼブルは「…やはり、あんなクソ真面目な小娘では、ダメなのだ。ここは、私自身が出向くとしよう。」
悪魔ベルゼブルはその魔力を駆使して、良太の好む形姿をとり店の従業員として、彼を待ち構えた。
切れ長の瞳、薄い唇、細面で白い肌…。
彼の好む香水を振り好きな色の下着を身に着け、好きな色のルージュを引く。
彼女は奈々美と、名乗った。
奈々美が身に着けていた下着を外し、その裸体を良太の前に露わにした時…。
良太は日々の疲れから、朦朧としながら彼女に言う。
「すまない…、つい見惚れてしまった。あなたは、とても素敵な女性だと思う…。私はあなたにとって、一人の客に過ぎないが…。あなたが少しでも不快な思いをする事が無いように、出来るだけの努力はしたい。」
「こういうお店、初めてなんですか…?」
良太の下着を脱がせた時に、…奈々美は口にした。
「大きいですね、私こんなに大きい人初めて見た…。」
恥ずかしくて死んでしまいそうになったが…、良太は気がついた「だからコンドームがなかなか嵌らないんだ!!」。
…腸詰めじゃないんだから。
「えっ、…そうですか?」
それ以来良太は、いつもイチバン大きいサイズのコンドームを買うようにしている…。
全ては、奈々美のペースで進んだ。
良太は、なすがままだ。
もう、リードする気力がない。
ベルゼブルは、心の中でニヤリと笑う。
「何が主だ…、大した事のない。」
彼女は上になり、良太の下腹部に跨った。
性の快楽こそ、人間の求めている全てだ…。
悪魔ベルゼブルは、上気した表情で夢想する。
私は性の快楽を自由自在に操れる。
人間共は、私の操る快楽の奴隷に過ぎない。
疼き蕩ける無限の快楽が、この世界を支配するだろう…。
さあ悦びなさい、…私の物にしてあげるわ!
それらは全て、私の美しさの意のままなのだ。
私は美しい…。
美とは私である。
私は与えるだろう。
人間共に、私を悦楽に酔わせる権利を…。
私は奪うのだ。
愛などという、ちっぽけなつまらない幻想を。
私は、私は…。
その時である。
「そうだ、ぼくはマナーからズレていた…。こんな気持ちのいい時に申し訳ないけど、君の気持ちを確かめていなかったよね?ごめん、ぼくはとっても気持ち良かったけど君の気持ちを傷つけてしまった。」
下から形の良い乳房を弄びながら、ポツリと良太は漏らした。
ベルゼブルの心の中で複雑にねじくれていた結び目が、スルッと解れて抜け落ちてしまう。
そしてそれは、もう戻る事はない。
行為の意味が引っ繰り返り、奈々美のしている事は健全な職業的奉仕になってしまった。
終わった後に残った時間で、彼に何となくマッサージを申し出たベルゼブルは思った。
「私は、救われてしまったのだ…。」
悪魔ベルゼブルは、確かにその時救われた。
しかし、何故だろうか?
咲華は、罪から立ち直らなかった。
情念の悪魔であるベルゼブルは救われたのに、咲華はまだ救われていない。
彼女の情念の源は、悪魔ではなく彼女自身にあった。
良太は、神を探している。
しかし、まだ見つからない。
平田成久(ヤコブ)は、ある時期から良太の主任であり、良き友人でもあった。
彼は、評価の二分する良太を、自らの担当に引き取ったのである。
良太の仕事に対する評価は、難しかった。
ある人から見れば、彼は熱心で穏やかであった。
ある人から見れば、彼はおっちょこちょいで間抜けだった。
彼がどう映るのか?
それは、見る者の価値観を照らし出した。
善意で解釈すれば優しいし、悪意で解釈すればバカなのだから。
成久は、良くとった。
ヤコブは、モーゼである。
良太は以前…、この職場であるトラブルを引き起こした。
彼がまだ成久と行動を共にする前に、別な部署にいて別な主任介護士に就いていた事がある。
ある日良太と仲が良く、良く励ましていた入居者さんがいた。
その方はある日、介護士達に訴えたのだ。
「だから…私そろそろ…。夜トイレに行ってみようと思うの。」
良太がこの施設に就職した時、この方は日中のトイレ誘導すらままならなく一日中オムツを着けて過ごしていた。
それがリハビリの効果も上がり、誰の目にも明らかなADLの向上が見られている。
彼が賛同の口を開きかけた時、ある言葉が耳に入った。
「メンドくせぇ…。オムツにしてろよ。」
当時の主任である。
「何だと…、この野郎!!…今おっぽかせてやる、オモテに出ろ!」
良太は大喝した。
不穏な空気を撒き散らしながら、良太の胸ぐらを掴む主任に吐き捨てた言葉はこう。
「ビビってんじゃねぇ、お前にそれだけの根性があるっていうなら…。今この場で、俺を殴ってみろ!!」
結果何も起きなかったし、良太はその件について何も語らない…。
しかし主任は周囲の人間に良心の呵責の無いウソの経緯を混えた臆病な愚痴(すげぇ剣幕で詰め寄られてな、殺されるかと思ったよ…。)を漏らし、良太はその部署の職員から話しかけられなくなった。
成久は、良太の作業効率より、彼のコミュニケーション能力に着目した。
彼の話し方は、人の気持ちを穏やかにする。
介護の仕事に於ける最大の才能、それはコミュニケーション能力だろう?
成久は、そう考えて実際に自分で、使ってみたのである。
成る程、確かにある種のダメさは、彼の仕事振りに付きまとっている。
しかしそれでも、良太はお客さん、つまりお年寄り達からの評判は常にいいのだ。
ある種の気難しさを常に持ち、またとかく若さというものを軽んじがちな「お年寄り」という存在から、これだけの支持を集めているのである。
成久は、良太の"生活記録"に時折目を通す。
"生活記録"とは入居者さん達の、日々の暮らしや病状の回復それにレクリエーション・イベントでの反応などを職員が記録したモノだ…。
良太は文字もあまり綺麗ではないし、文章も上手くはない。
しかし彼の記録は、要不要の判断が的確なのだ。
何でもない普段と変わらなければアッサリと。
時折見受けられた、おじいさんやおばあさんの何気ない表情・仕草については特徴をよく表現している。
その観察には、誰の目にも明らかな優しさが滲んでいた…。
それは、人の心を打つ。
優秀な職員だよ?と、成久は一人結論を下していた。
良太は、成久にこう言ったモノだ…。
「この仕事を始めて気が付いたんですけど…。男の方が優しいですよね?人の話を良く聞くし。逆に、女性って強いなぁと。嘘は吐くけど、あ自分では決意しないのかな…?だから妄想は無いでしょう、よくわからないけど。ああいうバイタリティは、ぼくにはないから。支え合いなんだなって…。勉強になります。」
普段はそんな事は絶対に言わないが、成久は酒の席で酔って…。
「土岐麻子さん、エッチだよね。」
と漏らした事が、一度だけあった。
良太と成久は成久のリクエストで、職場から少し離れた春日部にある「ようえん」というモダン・チャイニーズを謳ったお店で仕事の後に飲んだものだ。
二人は酒に酔いながら、お互いの介護論をぶつけ合っている。
良太は理想に燃えていたし、成久は現実的だった。
どうしても理性的且つ現実的にしか考えられない成久にとって、時に突拍子も無いとも感じられる良太の燃える情熱は耳に心地良く響いたのだろう。
良太にとっても、成久の冷静な現状分析は自らの足場を固める確かな助言だったのだ。
ある日、良太の勤めている施設に、一人の女性がやって来た。
ある入居者さんの家族である。
彫りの深い顔立ちで、日本人離れしていた。
年の頃は30前後で、良太より年上だったが彼はその気品を湛えた美しさに、一目でまいってしまった。
…名は、真島つぐみ(マグダレーナ)である。
彼はその入居者さんとは仲が良く、何かにつけては居室に立ち寄り談笑していた。
彼は、この頃になると人間としてある段階に到達していて…。
「ぼくは、以前この介護の仕事に就いてから鬱になってしまったんです。あまりにも多くの入居者さん達を見送るのが、ツラくて…。でもそれは、笑顔で接せられなかった悔いなんだな。大それた事は出来ませんよ、人間だから。でもね、人の気持ちなんて一言がで変わってしまうモノです。一言で、一日が楽しかったり憂鬱になったり…。ぼくは、救いってそういう事だと思う。だから何気なく思いやりのある言葉がかけられる、そんな人間でありたい…。そうしてぼくは、介護が仕事であるという事実関係を超えたい!」
そんな信念を抱いていた。
だから…神の叡智への信仰も、少しずつ回復している…。
そんな何かを、つぐみは女性らしく感じ取り、何事かを相談したり、時には心労について愚痴ったりした。
マグダレーナは、アダムであった。
ある時つぐみは、良太と食堂で一仕切り話をした後、急に真顔になりこう切り出した。
「あなたと話していると、とても安心します。自分を偽らなくていい…、そんな気分になる。何故なんでしょうね、肩の力が抜けて…。失礼なのかもしれませんが、とても気楽にお話が出来るんです。時折、フッと想像するんです。私はキリスト教について勉強した事がないので、よくわかりませんが…。もし、主という方が実際に私の前に現れた時、だから…あなたの様な方ならどんなにいいでしょう!」
彼は、思案してこう答えた。
「…私は、決して特別な人間ではありません。沢山の間違いを重ね、罪だって犯しているでしょう。失敗の数なら、引けは取りませんが…。でも…、私はあなたを愛しています。それは間違いありません。」
二人は、静かに口づけした。
良太は、生きて行く理由を見つけ出した。
ずっと探していた、自分が存在する明日を。
彼女の為に生きようと思った。
彼の付けているライトフレグランス、L'air De SavonのSensual Touchの爽やかな石けんの香りが、つぐみにほのかに香る。
良太に、こう言った職員がいる。
「君は、香水を付けてるのか…?」
介護職にあって、通常香水はタブーであると考えられていた。
彼は答えた。
「ライトフレグランスですよ…。屁理屈に聞こえるかもしれないですけど。でも、石けんの香りだから誰の気分も害さないでしょう?加齢が進む男の体臭は、決して気持ちの良い物ではない。体同士の密着する仕事だから…。ぼくなりの入居者さんへの、サービスのつもりです。」
良太のこの行動について、施設でも様々な意見があり波紋を呼ぶ。
しかし彼は意見を変えなかったし、自分の生き方を貫いた。
良太は他にも、デオナチュレの男性用制汗剤をワキや足指に塗ってケアしている。
良太は引っ越した先のアパートの近くにあった、「やよい食堂」でよく大盛りのカツカレーを注文したものだ。
山盛りに盛られたカレーライスは、決してプロのシェフの味ではない。
それでも母親との関係にしこりを残していた良太にとっては、心が温まりまた休まるおふくろの味だったのだ。
男の子のお腹をはち切れんばかりのいっぱいに膨らませるのは、母の愛であろう。
嬉しい事があった日も悲しかった日も、とにかく「やよい食堂」のカレーライスを頬張る日々である。
良太がいつものように「やよい食堂」から満腹で帰ろうとすると、…向こうから一人の女子高生が自転車を走らせて来る。
…眼鏡をかけ髪をポニー・テールに結び、その顔立ちはいかにも真面目そうで。
良太はパッと見た瞬間…、「苦手だ」と想う。
こ〜ゆうのは、大体が道徳的な了見が狭い…。
学校に通ってるなら教師に言いつける、…社会に出てるなら警察に突き出すだろう。
…だからその日は風が強い、そして彼女はスカートをおしりの下に敷いていない。
目があった…、ニヤリと邪悪に笑う女子高生。
ヒラリと宙を舞うスカート、すんでのトコロで良太は視線を上げる…。
彼女はそのまま自転車で走り去る、…だが残された良太は。
…義憤にかられた、それまでどこかで全ての者は救われるべきだと考えていたが。
覆ったそれは許せない…、しかし現在未だその想いを吐き出す場所はない。
それでも地獄の入り口は見つけたのだ、それはスケべさとそれを名誉と勘違いする女性である…。
連日勤務が続いたある日、良太は夜勤に入っていた。
仮眠明け10分前に、…アラームをセットし。
…喫煙所に赴き、眠気覚ましに「モンスター・エナジー」で煙草を二服。
強烈なカフェインとニコチンだからこれが効くのだ…、そして相方とおムツ交換に回り。
いつも通りの何でも無い、騒がしい夜を乗り越えた午前五時…。
ナースコールが鳴った。
部屋の番号を見ると、いつものおばあさんだ。
彼女は大した用事が無くても、よくナース・コールを鳴らす。
その事で多くのスタッフから嫌われていたが、何故か良太だけは気が合って仲良くしていた。
良太は駆けつけた。
「何だい…?あんまり気安く、鳴らさないでくれよ。」
彼女はベッド上に座っていた。
「おいおい、危ないじゃないか。横にならないと…。」
良太は異変に気付く。
おばあさんは口から泡を吹いていて、白目を剥いていた。
良太はナース・コールから仲間のスタッフに呼びか掛けた。
「急変だ!AEDを持って来てくれ!!」
その間にベッド上に、おばあさんを横にする。
パジャマを脱がせ、心臓マッサージを開始する。
良太は規則正しく、胸骨を圧迫した。
数を数える。
28、29、30…!!
まだ、応援が到着しない。
「人工呼吸は、無理してしなくてもいいですよ。」
消防署の職員は、スタッフにそう説明した。
良太の脳裏に、おばあさんの元気な笑顔が浮かぶ…。
躊躇しなかった。
良太はおばあさんの鼻をつまんで、自分の口で口を塞ぐ。
唇を触れた瞬間の事は、特に憶えていない…。
だが確実にキスとは違っていた、…その愛は恋ではない。
その時だ。
良太の口から、おばあさんの口へと光り輝く「何か」が移った。
良太の唇から移る無垢なる献身の愛…
「Now」 Jazztronik
この愛が、「至聖三者」という言葉に生命を吹き込む。
やがてナースと、AEDを持った仲間のスタッフが到着した。
「スマン!ナースが捕まらなくて…。」
「ゴメンなさいね、遅くなったわ!!」
後は、もう戦争である…。
良太はおばあさんの容態が気になり、職場に残っていた。
パソコンの苦手な彼でも、iOSには何とかついて行けた。
それは、理屈っぽく無かったからだが…。
インターネットの正教会のチャンネル、「Ancient Faith Radio」。
もし、神が実在するというのなら奇跡を示して証明して欲しいと祈った…。
主任である成久は、彼に告げた。
「午前九時に、病院で亡くなったそうだよ…。」
良太はそれを聞くと納得して、職場を後にした。
少なくとも、周りからはそう見えた。
良太は排気音で選んだ愛車の黒のタンクのSUZUKI、ST250を走らせる。
「何にも…、出来ないんだ。俺には!誰一人の命も、救えない…!!俺には…、俺には!!」
その日、良太が家に帰ると、アパートの前に車が停まっていた。
一際目を引く、真紅のAbarth 500…。
この車には、見覚えがあった。
雨は、強く激しく降っている。
…うるさいな。
部屋の前には、咲華が立っていた。
咲華の前に立つと、良太の体に緊張感が走る…。
それは見る者に思わずハッと息を呑ませる、…狂おしい程の甘く悲しみに凍える心を溶かす美しい咲華の容姿がその理由なのだが。
…決して陰鬱な暗く屈むような緊張ではない、男としてしっかり彼女を抱きとめねばという朗らかな「何か」であった。
良太に気付くと、躊躇いがちに近付き背伸びして唇を重ねる。
良太は咲華の体を、両手で引き離して答えを出した。
「君…、昔結婚してたんだってね。店長から聞いたよ、確かに今でも君の薬指には指輪がハマってる…。旦那さん、…自殺だって?…正教会じゃ自殺は赦していないな。」
咲華の体が…、ピクンと震えた。
良太は遂に決心した、咲華の心の傷に踏み込むコトに…。
咲華の心に、…邪悪な影が忍び寄る。
「…彼、私を守ってくれなかったわ。だから私…、もう愛なんて信じない。」
「君は、勝つコトにやけにこだわるね…。人生、…負けちゃいかないのかい?」
…これがつまり「聖櫃の答え」だったのだろう、咲華の心に彩りが戻った。
良太は咲華の体を抱き寄せて、今度は自分から唇に唇で優しく触れた。
しばらく、そのままの時間が流れた。
雨の音が、徐々に耳障りでは無くなって来ている。
咲華は良太の息を吸い終わると、顔を離した。
「…ぼくの人生にだって、勝つ時とあれば負けるコトもある。そりゃあ、…いつも勝ち続けられれば気分はいいだろう。でもそれでは、弱い立場の人の気持ちはわからない…。人の苦しみに寄り添えなかったら…、ぼくの商売はあがったりなんだ。」
…体をもたれかからせて、咲華は甘えた様に問う。
「じゃあ聞かせて、…良太。何故あなたは、人の心を傷つける事に苦しむの…?そんなの当たり前じゃない…、誰だってしてるコトよ。…それがフツーなんだから、あなた少しおかしいわ。」
良太は、躊躇した。
例えそれが真実であったとしても、語る事が許されない事柄もある。
「今はもう、浮気なんだ…。」
良太は咲華を力強く抱き締めると、キスをして舌を押し込む。
そうして舌を絡ませていると、咲華は不意に身を翻して耳元で囁いた。
「ウソつき…!」
もう、自分を誤魔化し切れなかった。
「咲華…、ぼくは利己的な男だ。人を傷つければ、心は寂しくなる…。ぼくは、…それに我慢出来なかった。…苦しみを脱け出そうと必死でもがいてるのさ、ぼくはネガティヴであるコトにネガティヴなんだから!!!」
咲華は、もういいと思った。
彼はそれが例え神の前では許されなくても、果たさなければならない筋というモノが自分にはあると感じている。
咲華の心は、まるで大空に浮かぶ様な気持ちだった。
舞い上がったのではない。
情念というしがらみから、解き放たれて自由になったのだから。
この刹那が私の存在の全てだ、…と実感している。
ずっと、あなたに抱かれたかったの…。
その時が…、もう待ち切れない!!
純粋な愛によってだから社会が否定される…
「Rock with me」 John Lee Hooker
…良太は、相変わらずエッチ・ビデオを観ていない。
良太は咲華を連れて部屋に入ると、…Bjorkのアルバム「Vespertine」を掛けた。
咲華への良太の愛し方は、激しい…。
その姿は…、まるで悲しみに啜り哭くようでもあったし。
…まるで腕白な子供が、無邪気に遊ぶようでもあった。
咲華は咲華で年下の良太に対し、…父親に誕生日やクリスマスでもないのに買って欲しい物をねだる娘のように愛された。
今までどうしても誰かに甘えたくても甘えられなかった、それが自分のプライドの高さの所為だとしても…。
何故現在までエッチ・ビデオを観なかったのか…、良太にはその答えがわかる気がした。
…彼は愛したかったのだ、咲華を。
鬱憤が捌けたかどうかはわからない、…ただもうそんなこだわりは必要ない。
「愛の海原」に溺れる咲華を見ていると、良太は何もかもがこれで良かったのだと確信した…。
神は見ている。
見たくなくても見えてしまうし、聞きたくなくても聞こえてしまうのだ。
フゥッと、溜息を吐く。
それは誰の目にも明らかな事ではあったが、決して不幸な響きを帯びてはいない。
咲華の心は「彼から私は愛された」という確かな感触に、優しく包まれていた…。
あぁ、…ようやく呼吸が吐ける。
…咲華は心の中で、「ごめんなさい良太さん、あなたに救われたわありがとう」と祈った。
その声を…、モチロン再臨したキリストである主良太の耳は聞き届けている。
神の、天の父ユフタルの計画はこうだった…。
しかし神への信仰に依り、咲華の性の色幻想を断ち切り、真の愛に目覚めつぐみを妻とする。
つぐみはアダムであるから…。
信仰無き者達は、血縁崇拝者である。
しかし血縁はどう辿っても最後は(最初は)、アダムである。
そのアダムが妻として、主でありイイススの生まれ変わりである良太に服せば…。
世界は神の威光にあまねく照らし出される。
そんなシンプルなストーリーだったのだ。
だが、人間は生きた…。
自らの生を。
ある者は義しく。
ある者は不浄に…。
そこには神の敷いたレールからの、大きな逸脱が常にある。
それでも神は何も言わず、全てに目を瞑った。
その結果人間は暴走し、そしてやがては元の生活に戻っていく…。
心義しき人間達は、知った。
神の叡智は偉大である、と。
…だから、その通りだったろう?
だから人間は神から自立し、共に歩む日々が始まりを告げたと言えるだろう。
そして春が来て、結婚式の日取りが近付いていた。
だから良太は、結婚式ではJohn Coltraneの「A Love Supreme」を、全曲掛けるかどうか思案している。
贈った指輪はスワロフスキーの物で、それ程高くはない…。
良太とつぐみは、Telegramでよく連絡を取り合う。
良太はTelegramでつぐみにメッセージを送る時…、いつもドキドキした。
…初めてメッセージを送る時もドキドキしたし、現在でもそう。
「好きだ」という気持ちを伝える事が、…こんなにも気恥ずかしく且つまたもどかしく思えるとは想像もしていない。
いつまでもずっと、こんな気持ちが続くような気がした…。
それがヨハネ黙示録に書かれている…、〜永遠〜かなと想う。
…別に普段から文章を書くのが人より上手いと考えたコトはないが、つぐみにメッセージを送るといつも不器用だなと考えていた。
悩んでいたワケではない、…誰だってそうなんだろうから。
つぐみが「私は良太さんの妻として、彼を陰から支えたい」、と心に決めたプロポーズの瞬間は…。
今年の春…、つぐみの誕生日に二人は会えなくて。
…良太からつぐみのスマート・フォンに、一通のメッセージが入った。
そしていつものように思うようにならない認知症のお母さんへのやきもきを語るつぐみに、…ある時テレグラムでこう打ち明けた。
「君のお母さんは、ぼくのお母さんだから。」
「Warm and tender love」 Percy Sledge
だからそれが目に入った時涙が自然とこぼれて、運命の稲妻はつぐみの心を貫いたのだ…。
つぐみは想う「私はこの人について行こう」と…、だからキリスト正教会の伝える「聖伝」ハリストスの教えはここに完成をみる。
つぐみの友人で、良太の同僚である女性は、肉体を持ち人間の姓名を持っていたが、天使ガウリイルだった。
彼女は、米田花苗といった。
花苗は言った。
「だから…幸福にしてくれますよね、彼女の事。」
良太は言った。
「どうだろう?私で…いいのかな。」
良太は「やよい食堂」が好きだったが、つぐみは少し離れた所にある「けやき食堂」が好きだった。
「けやき食堂の方は…だから、ごはんとお漬けものか美味しいから…。丼も、…小さいのがあるし。」そう、つぐみは言うのだ。
二人の意見は決して合わない。
良太が純平に、…結婚が決まったコトを報告した時。
こんなメールが、帰って来た…。
純平が何を言いたいのか…、良太にもわからない。
…ただ祝福してくれてると取ってもいーだろうと考え、それが何より嬉しかった。
そう言えば、猿田清彦と須藤久美も近く結ばれるそうだ…。
二人の関係は、私には説明がつかない。
御堂咲華は生涯指輪を外さなかった、…それは良太と一夜を明かした時もそうだったし。
…良太も当然それを咎めたりはしなかった。
だからそれが何故なのか?、誰にも言わないし理由もわからない。
しかしそれでも愛の形に先入観など必要なく、思い込みなど通用しない。
…結局、エッチ・ビデオは観なかった。
ぼくは求められているから…、存在するのだから。
良太は、咲華を抱いてから…。
ツキが良くなって来たのを、…実感している。
…それこそが、男が「性に充たされる」コトだから。
だから…音楽は趣味で良い…、良太はそう考えた。
もしかしたらプロを目指せるだけの…力量とセンスを備えていたのかも知れないが、…良太にその気が無かった。
良太は、何より介護の仕事が好きだった…。
…それは、お年寄り達を基本的に尊敬していたからだ。
人生の先達として、仰ぐべき規範として…。
…だから。
ガウリイルは、小さな聞こえるか、聞こえないかぐらいの声で言った。
「いいんです…、主よ。」
気が付けば、良太の肩にてんとう虫が止まっている。
「…ん?」
彼は、振り向いた。
てんとう虫は、飛んで行く。
その時…、良太は気づいた。
…ぼくはお袋を守っていたんだな、ぼくを愛さなかった母さんを。
母さんは腕白なぼくに、…良い子であるコトを望んだ。
ぼくを愛さなかったのは母さんなのに母さんはぼくを可哀想な子と呼んだ、だからそれは矛盾だろう…。
それでぼくは母さんの言いつけ通り…、自分がかわいそうであると信じた。
…でも母さんは「ぼくが悪い」と非難していたんだ、ハリストスと一つだから。
ぼくはどこまでも母さんを愛そうとした、…それでも母さんには愛が何なのかわからなかったんだ。
母さんはさ、ぼくが「嫌だ」とゆっても止めなかったよね…?
だから…、ぼくはそれが何故なのかずっと考えた。
彼女はさ、本当は天照がかんいそうだっつってるんだよ。
ぼくが母さんに問いたかったのはこう、「かわいそ〜ってのはウソなんだろ?」
そしたらきっと母さんはこう思うだろう、「だって私は何も悪いコトしてないからよ。」
…そして心配を装い社会的な道徳の仮面を被って、自分の正体を隠した。
ぼくは大人になるまで、…自分が味わっていたのが精神的な苦痛だと気がつかなかった。
自分の気持ちを偽るのにムシャクシャしてたんだと想う、つまり母さんはぼくのコト人間として見下してたんだから…。
だから…、キリスト教は死んでしまう。
…彼らはぼくの抱える悲しみに、何も手を貸さないどころか興味すら示さなかった。
それでも良太自身はイチバンマシな社会組織は正教会だろと考えていたが、…ハリストスはその教会に対して怒っているのだ。
だが良太は知っている、怒っているのは赦しているからだ笑っているのは無関心だから…。
生神女マリアを性の悦びと結びつけられれば…、やがてその罪が神から赦されて。
…いつの日か、晴れて復活出来るだろう。
だが良太には、…もう手を貸すつもりはないのだ。
何故ならぼくが主なのだから、と…。
でもそのコトは…、もーい〜。
…ぼくは咲華に甘えたから愛に満足してる、だから今度はその愛でつぐみを甘やかして上げなくちゃ。
彼女はぼくを守ってくれていたんだ、…人が信じられなかったぼくを。
その「私は嫌よ」とゆ〜意志表示が、ぼくの男らしさを支えていたのだから…。
ぼくだって望んでなかったワケじゃない…、だけど抱くしかなかった。
…それでもこの困難な道を着いて来てくれた決して自分を赦さなかった自分に厳しい者達には報いたい、と良太は想う。
それはね「人の善意を疑う」コトなんだ…、そしてそれは自らを被害者として意識される。
何故なら、神さまは「善」だからね😘…。
幻の酒とゆわれ現地の人でもコネが無いと手に入らない、「飛露喜」と…。
新鮮な馬刺しを冷凍で送ってもらっていた…、モチロン代金はキチンと支払っている。
…だからその臭みのない馬刺しを「飛露喜」でやるのは、良太にとって無上の贅沢だった。
普段の飲みは地元野田のKハート藤井商店で買いつける鍋店の「仁勇」と、…やはり野田にある金杉屋さんのおせんべいなのである。
晩酌の前に、下腹部のインナー・マッスルを鍛える「デッド・バグ」をやるのが日課だ…。
これを良太は10回×3セット…、毎日欠かさず行ってゆた。
…筋トレは、夜勤が明けた日と休みだけだ。
さすがに歳も重ねてる、…何もしなかったらみっともない体になるだけだから。
フツーの母の願いってのは、「自分の力でごはんを食べて欲しい」なんだろう…。
そして所詮男が心惹かれる女性は、…自分の息子に相応しい母親なのだから。
良太が主であるとは、誰の意識にも登らない。
しかし秘かに彼を主と仰ぐ、救われた誰しもの心にハリストスが主として寄り添っているのだ。
良太の魂は、やがてラルゴのそれである…。
彼はイイススであり、同時にまたラルゴでもある。
ラルゴは、被造物ではない。
イイススが常に選ばなかった悪が、彼の始まりである。
やがて悲しき運命に喪われるイサクの寿命が、ラルゴの魂創造の鍵となるのだ!
だからラルゴの魂は、リベカ、即ちヘロディアの娘を愛で充たさんと欲したのであろう。
それもまた、愛の不思議なのだから…。
テーマ曲 「That's the spirit」 Judee Sill
おまけ
どうも、こんちには。
オートマールスム(青)です。
この作品の元ネタは…、元ネタではありません。
「ビックリマンワールド」という作品に、捧げたいと思います。
PCエンジンのTVゲームで、中身は「モンスターランド」
人生で、初めて意識した作品です。
友達が持ってて、ホントに遊びたかった〜。
あの始まりのイントロ!
だから最初のステージの曲は、今でも口ずさめます。
因みに女性の登場人物の好みの男性芸能人は…。
真島つぐみ…大竹一樹さん
御堂咲香…火野正平さん
鈴代勝美…中田英寿選手
という設定でした。
因みに、ぼくの一番好きな女性芸能人は鳥居みゆきさんです。
キレーで、知的で、面白い!
何言ってるのかサッパリ理解出来なくて、思わず笑っちゃう…。
最高だあ〜!!
鳥居みゆきさんの、ぼくのイメージ。
主まーくんが抱く鳥居みゆきさんのイメージ…
「3=log2乗(8)」 桑原あい
理由…?
テメーで考えな!!!
後しまうま遼太郎。
キャラがワン・パターンだから。
ワン・パークの展開といっしょ。
やっぱり現代という時代に、最も喪われている観念は「美」だと考えています。
「エロス」と「卑猥さ」…。
「貞操」と「尻軽さ」、「品行」と「無恥さ」。
そうした価値観の分別が、「価値観の自由」の名の元に踏みにじられている…。
当たり前だけど、お金を払ったからといって誰かに「イヤな事」をさせる権利なんてありません。
ミュージシャンやモデル…、AV女優さん等々人の目に晒される職業に就いて求められる権能は「職業的奉仕」であって、それらの職業人達はみんな「売女」ではない…。
どんな職業であっても、「イヤな気分」になるコトで報酬を受け取るワケでないのですから。
健全な生産性に従事する態度が、賞賛と報酬の対象になる社会の到来を目指しましょう!!!
まぁぼくとしては…割と女性ファッション誌を、エッチな視線で眺めてます。(オトナミューズとか、リンネルとか、大人のオシャレ手帖とか…。)
「Soulful」 Roy Hargrove
最後に…。
何故人間は存在するのか?
その問いには、造った神ヤハウェですら答えられないでしょう。
例え答えられたとしても、それは真実ではない。
存在する理由は、造られたコンセプトではなく、どう生きたかにあるからです。
被造物であることは、常に創造主に対する新たな存在理由の提示、証明に他なりません。
それが、新たな生命を生み出す、つまり次の創造に繋がっていくのです。
だから、全ての存在は被造物であると同時に「何か」に対しては創造主です。
創造主は、被造物に対し全く絶対ではない。
被造物は、創造主の為に造られたのではない。
存在は、その尊重されるべき自由意志の為に存在するのです。
本来ならば、全ての存在が独自の存在理由を持ち、その完全なバランスによって、世界は成り立つはずでした。
それが世界を創造した、神ヤハウェの考えだったのです。
今、神様が望んでいることは、神の望みに従いなさいということではなく、自分らしく生きなさいということです。
それが、正しくても間違っていても構わない。
あなたがそうであるなら、そう生きてその理由を見つけなさい、そういうことです。
それが、あなたの存在する理由なのですから。
それが最後の戦いであり、これからも永遠に続いていく、ぼくらの生き方なのです。
最後に… 「生命(Life)」
存在するというのは、火が燃えている様なものだ。
この火は、自分で燃やしている訳じゃない。
火が燃えるには、コストがかかる。
だから存在出来て当然だ、という結論に頷くことは出来ない。
その火は、誰かが燃やしているんだ。
それを忘れない様にしないと。
もちろん、ぼくもね。
当たり前かも知れない。
だけど、自分で自分に火を点けることは出来ないんだ。
ぼくらは、誰かに火を点けることしか出来ない。
誰かを愛せるというのは、とても幸せなことだ。
幸せというのは、誰かの為に「何か」出来るということじゃないだろうか?
ぼくたちが存在する理由は、きっとそこにある。
だから、時には自分のことも大事にしなくちゃいけない。
あなたを想う誰かに、心配を掛けてしまうから。
本当に誰かの為に生きるなら、自分を大切にする。
それが、一番大事な責任だ。
あなたが笑顔でないことを、悲しむ誰かがいるからね。
みんなの幸せの為には、あなたの幸せが大切なんだ。
「Dynabeat」 Jain
https://youtu.be/vogjd9rzUNQ
https://youtu.be/vogjd9rzUNQ
この詩を、愛する恋人に捧げます。
…いつも、ありがとう。
「Rock it(The Reflex revision)」 Herbie Hancock
「どらねこクエスト3〜はちゃメチャ勇者の大活躍!!〜(主まーくん構想中だから、…大空真紀さんにキャラクター・デザインしてもらいたいネコミミ娘ちゃん主人公のファンタジーRPG。…基本的には何の変哲もないフツーのRPGで、上から見下ろした2Dのフィールドに城があり街がありダンジョンがある。街では買い物をして装備し…、ダンジョンではボスを倒し宝物を手に入れる。このゲームは、戦闘システムがウリ…。フィールドやダンジョンでエンカウントすると、…戦闘に突入!!…戦闘画面は「スーパー・マリオRPG」をパクった、斜め上からの見下ろし。左手前に味方パーティ…、右奥に魔物の群れ。味方パーティは三人で、先ずはコマンド入力フェイズ…。ここで、…三人のキャラクターの"攻撃"や"魔法(理力)"また"道具"などの行動を選択。…するとアクション・フェイズに移行して、画面上部に黒いバーが現れる。ここからは「パラッパ・ラッパー」のパクりで…、敵味方のアクションに合わせ攻撃はAボタン魔法はYボタンなどを組み合わせた旋律が黒いバー上を右から左に移動し。戦闘の曲に合わせてリズムよく入力すると、攻撃回数が増えたり敵からのダメージを減らしたり出来る…。フォーメーションをチェンジすると曲が変わり、…攻撃の入力が多い短期決戦向けのフォーメーションや防御や回復の多いボス戦向けのフォーメーションなどがある。…因みにアクション・フェイズでのリズム入力は、アドリブが可能。曲もフォーメーションの空気に合わせ…、攻撃魔法のMPを減らさないフォーメーションならノリノリのファンク。通常攻撃の回数を増やすのはいけいけな渋谷系、防御・回復の範囲を拡大するならまったりボサノヴァなど…。難易度を全体的に易しめにして、…リズム・アクションを楽しんで欲しいな〜!)
「どらねこクエスト3〜はちゃメチャ勇者の大活躍!!〜」主題歌…
New beginnig/Far Out
「ガンナーズ(主まーくんのゲーム・デザインで未完成)」
・ガンナーズの大体の企画
プレイヤー・キャラクターを背中から見下ろす…、三人称視点のTPS。
…プレイヤーは様々な障害物や幾層にも分かれたステージを舞台に、1対1の銃撃線を繰り広げる。
本ゲームの特徴は、…敵に発見されロック・オン(照準を合わせる)されるとキャラクターのパワー・スーツが強力になり敵の防御力がUpしてしまう点にある(当然自分がロック・オン出来ればプレイヤー・キャラクターの防御力がUPする。)
ロック・オンされてなければアサルト・ライフルの一連射で撃退出来る敵が、見つかるコトで10連射直撃させても倒せなくなってしまう…。
敵を効率よく撃破するには発見されないプレイが重要で…、一度発見されてしまうと一定の距離を開けないとロック・オンは外せない。
…武器は三種類あり、ダメージ効率は最も高くロック・オンされてもゴリ押しで倒せるが接近しないと威力を発揮しないショット・ガン。
平均的な性能で連射も効く、…使い易いアサルト・ライフル。
連射が全く効かずダメージ効率は最低だが、ズーム・アップが可能で敵に発見されていなければ一発で撃破出来るスナイパー・ライフル…。
メタルギア・ソリッドと007ゴールデン・アイ…、それにサイバー・スレッドを混ぜるとこのゲームになるとゆ〜。
…あ〜あ、ナムコのU.G.S.F.に並べてくれたらサイコー!!なのになぁ。
「ガンナーズ」主題歌…
月は見えるか?/Lakshmix
「パワード・モジュール(主まーくんが試しに企画してみた習作)」
・タクティクス・オウガをモデルにする…、ターン制を廃した斜め見下ろし型の架空のロボット兵器による戦術シミュレーション。以下、タクティクス・オウガと違うトコロ…。先ず、…各ユニットには索敵範囲が設定されていて。…そのレーダー効果の外にいる敵ユニットは、発見出来ない。ユニットの待機している間の防御力は…、正面が100%側面が80%背面が50%である。ユニットの装備している火器には、射程が設定されていてそれが重なっていれば同時に一斉発射可能…。ロボット兵器以外にも、…大きく分けて戦闘ヘリと戦車が登場し。…戦闘ヘリは戦車に強く戦車はロボット兵器に強くロボット兵器は戦闘ヘリに強いとゆ〜、三すくみになっている。それぞれに弱点があり…、戦闘ヘリは燃料の消費が激しくロボット兵器はコストが高いそして戦車は山岳や森林に侵入出来ない。この弱いロボット兵器を、出渕裕にデザインして欲しくて…。オン・ラインの対戦中、…お客さんモードなら索敵に関係なく全ユニット視聴可。)
「パワード・モジュール」主題歌…
When the funk swings/Sylk 130(King Britt)
です。
ぼくは、「ファイティング・ポケット・モンスターズを忘れない」っていうゲームが大嫌い!!
ネクラなゲームだよ…。
ゲーム脳ニナッチャウヨ!(種や個体性が、認識、表現されていない。キャラクターがデータ上の情報でしかなく、活き活きとした命が躍動していない。まったく、ギャグの説明なんかさせやがって…!マナーがわからねぇんだな、ったくよォ!!)
「ポッ筋」だっけ(正式名称はパケット・モンスターだったハズ)?
じょーだんじゃない…!
「Satellite」 Two Door Cinema Club
逆にね…。
「G.T.A.3」。
こーゆうの、スゴくいいと思うんです。
まだいろいろ判断の付かない子供が遊ぶのは、ちょっとどうか?と思うけど…。
遊びのわかる紳士やマナーのわかる社交家ならいいと思う。
そ〜ゆう人って、ハッキリ言って気ィ遣ってるから疲れてるワケでしょ?
だったらさ…、空想と事実の違いがわかる「違いのわかる男」なら別にいーよね。
こういうのを不道徳!!って、しかめっ面しながら目を怒らせてる人って現実と妄想の区別が付かないんだと思うよ…。
だから年齢制限とかは妥当だし、それをすり抜けて手に入れて罪悪感を感じながらゾクゾクして、結局は見つかって怒られる!っていうのが社会勉強になるんじゃないかなぁ…。
後ね、大人は規律の守れない人は怒んなきゃダメだから!!
心の中では「しょうがないわねぇ…。」と許しつつも、心を鬼にして叱る!!
それが大人と子供の作法です。
それが天国の「建前と本音」です!
「Doin' something」 Soulive
…ちょっと補足すると、ぼくはロボット・アニメってのはど〜でもいーのさ。
所詮アニメで…、リアルな戦争の描写なんて出来ませんよ。
宮崎駿さんとかでもない限り、そんな知識も教養もないでしょ…?
でもね、…ロボットをモティーフに選ぶゲームは面白いと想う。
…多分おたく趣味だと誤解されてるケド、男の子の子供心に「ロボット操縦してみたいなぁ〜♪」ってあるんじゃないかな?
だからそれを…、TVゲームであくまで安全に疑似体験出来るのは幸福でしょう。
TVゲームは、自分が主人公になれるからね…。
ぼくはブログで音楽をかけたり、面白いTVゲームを沢山紹介しましたが…。
ハッキリ言って、「いいバンドのいい曲」を見つけ出す方が全然ラク!!
音楽はキチンと知識があってバンドの提示した「新しいコンセプト」理解してきいているお客さんが一定数必ずいるけど…。
自称・TVゲーム通を気取ってる女性も口説けないクセ選民思想みたいなエリート振ってるくそどもなんて、わかってて遊んでるケースが少な過ぎる…。
例えばさ「ドラゴン・クエスト」という作品の、文体が洒脱で粋な男らしいシャイさで溢れていて実はそういう男ほど、本当の意味で社交的だし紳士なんだ!!ってコトを見抜けよな!
だから…文学なんだよ、あの作品は!!
文学ってのはな!
別に紙に印刷して豪華な装丁で出版しなきゃいけないっていうキマリは、どこにもないだろ?
常識に囚われない斬新な発想なんて、語るだけならサルでも出来る…。(猿より:ちょっと…、ムリかな?)
やってみろ!
実力で、証明してみせろよ!!
お前らみたいにさ、作品を製作者のネーム・バリューでしか評価出来ないコソ泥みたいなのバッカリだから…。
作品は死ぬんだよ!!
「Pick pocket」 Deisler feat.Laura Vane
何でこんなにTVゲーム詳しいかとゆ〜と…、音楽にハマる前割と高校生くらいまでずっと遊び続けたワケです。
…でもお金無いし両親もほとんど買ってくれないから好きでもないTVゲームいっぱい持ってるヤツのウチをはしごして遊んでました、そ〜ゆうのは金持ってるからおやつとかも食いまくってゲーム・センターでおごらせたり。
全然人間としては思い入れがないから、…フツーに借りパクしたり。
面白いTVゲームで遊ぶ為なら、誰にも容赦なんてしなかったんだよねぇ…。
あぁ…、罪が赦されないなんて誰が言った?
…そんな青春を送った男は、大人になってどーなったか?
そしたら介護職に就いて、…不安と絶望に怯えるお年寄りの涙をオリジナルのなまりでひたすら拭っていたのだ!
ついでに思い入れのある、「タクティクス・オウガ」についても語っちゃおう!!
ぼくは「タクティクス・オウガ」の王道は、Lawルートだと勝手に心で決めています…。
ぼくはデニムという男は、「この戦乱を終わらせる為には、どんな非難をも甘受しよう…!!!」と腹を括った本当の男だと思う。
ぼくの想像した勝手な設定では、彼は絶対に人の目を見て話さない…。
それは弱いから逃げてるんじゃない!!!
優し過ぎて、憐憫の情が振り切れないんだと思う。
そういう男が、虐殺を執行する…。
その冷酷な命令を、容赦なく下す偽善!!
それを目の当たりにし、デニムが信じられなくなってしまう親友ヴァイス!
省きます…。
だからLawルートでは、ロードという最高位に君臨しヴァイスとも一緒に戦友として死地に飛び込めるんだと考えてます。
ぼくはね…。
道徳的な行動を取るコトで友達を無くすぐらいなら、大笑いしながら無茶に付き合うぜ!ぐらいの男気ならありますよ。
多分ね?
「理想なんてさ…。つまらないと、思ったよ。でもさ理想って、無いとつまらないよね?だからさぼくが間違っていたとしても…、ぼくらの旗を掲げよう?ヴァイス、いいかな…。」
「デニム!!!しっかりしろよ…。お前が大将なんだから!男らしく、しっかり決めろ!!」
「Petite soeur」 Ben L'Oncle Soul
有名な作品が多いですが、やっぱり面白い!!
他にも好きなTVゲームはありますが、「神が存る。」「人間の勇気を描いている。(ダメさも)」「世界が調和している。」事を基準に選びました。
何よりも大切なのは、「完全では無い。」。
そしてそれは…、タイトルが文学的な詩情溢れる響きに満ちていて…且つ内容がその通りであると。
そこに、芥川龍之介…、ロシアのプーシキンや「白鯨」のメルヴィル、ご存知スティーブンソン、アイスキュロス、ソフォクレス、エウリピーデス、シラー、ホメロス、オシァン、ウェルギリウス、タッソ、グリム童話集、モリエール、カフカ、ボルヘス、セルバンテスの「ドン・キホーテ」、ボルヘス、レッシング(大好き!!)、カルデロン、ボッカチオ…
哲学だけど、シュライエルマッハーとか。
昔の文学は、基本ファンタジーですから。
やっぱりファンタジー!!
現代の作家さんでは、村上春樹氏に興味があります。
失礼ですが、まだ未読で…。
現代の誰もがアートとエンターティメントを結びつける事を放棄してしまった時代にあって、ある種「孤高」とも言えるサービス精神を発揮されている作品は、やはりぼくが目指してがんばりたい作家の一人です。
何だかわかんないけど、面白そう!!
「Oh happy payday」 Little Willie Littlefield
あ、そうそう!
ぼくもTV観ません…。
もう大相撲くらい。
遠藤がんばれ!!!
人気者なんだから…。
人気者は、「ヒーロー」にならなきゃだめたんだよ!!!
後好きなのは、逸ノ城。
名前がカッコいいよね!
ああ?
カッコいい名前がつくのは…。
恥ずかしい話ですが…。
子供の頃吉田聡さんの「湘南爆走族」を読んでいて、ちょっと細かい所は憶えてなくて資料もないのでうろ覚えですが、ぼくの大好きなキャラクター"地獄の軍団"の総長・権田二毛作が自分は抗争にもう敗れているのにカッコつけている敵のボスに向かって「(お前達の生き方は)ポーズだからさ。」と見得を切るシーンがあります。
そこで、ズドン!!とハートを撃ち抜かれました。
もう何か、世界が全て変わってしまった…。
今まで考えていたのは全部間違いだったし、何もかもを一からやり直さなきゃダメだと思いましたね。
男らしさってなんだろう?と疑問が湧き、同時に何て男らしくてカッコいいんだろう!
男って、こう生きなくちゃいけないんだ!!
と、ぼくの一生はその時決まってしまいました。
だからもう、自分に嘘を吐くのは止めようと決めたんです…。
(あのさ、ここはちょっと俺が解説しておくよ…?自分に嘘を吐かないのであれば、例えば友達への義理とか愛する者の気持ちを守りたい時とかであれば嘘吐くかんね?自分が嘘を吐こうと、そう決めたなら。)
そういう瞬間をみなさんにお届けしたいと思って、毎日物語を構想しています。
あ〜あ、地獄の軍団に入りたいなぁ…。
あとじゃりん子チエが好きで…、すごいセンスだなぁと。
ある時代の空気を克明に切り取った文学作品だし、マンガという媒体が他のアートひな劣らない事を完璧に証明していると思います。
名前のセンスとかが、尋常な代物ではありません。
ものすごく知的な物語作品なのに、それを一切読者にひけらかさないシャイさに感動しました。
「ジプシー」 あっぱ
後はやっぱり、北野武監督は外せません!
アートって何だろう?って最初に疑問を持った時に、観た映画が北野武監督作品でてして。
ビートたけし名義で執筆されている書籍にも、目をよく通していました。
たけしさんの語っている内容は、人間として当然の感情でありごく普通の結論である場合がほとんどでしょう。
しかし語り口に独特のリズムがあり(声質も魅力的ですよね?余談ですがぼくは女性が男の何に心惹かれるのか?と考えた時、それは"声"ではないのか?と考えています。)、きっぷのいいさわやかな皮肉に伝える技術を見つけた気がします。
語っている内容が当たり前の事実になればなる程、大切なのは語り口…。
背中に負った悲哀から来る味わいや場の雰囲気を大切にする勢いは、簡単に言えば練習が全て。
パクろうと邪念を働かせれば、陳腐な見栄にしか響かないストレート・エッジなフレーズ…。
勉強になります。
ジム・ジャームッシュ監督も、好きです。
何が面白いのか説明出来ませんが、気楽に観られるしアートってそんなモノかな?とも…。
「望郷酒場」 藤あや子
他にも古〜い昭和初期とかなのかな?、昔の落語なんかにも興味はあります。
五代目古今亭志ん生さんとか…。
手が回ってませんケド。
能とかも観てみたいし。
コントもライブで観たいな〜!
いい作品を創作する為にはいい作品を知らなければならないと考え、勉強の為に楽しみの為にネットで調べては買い漁っていましたね。
本当にお世話になりました。
ありがとうございます!!
小人閑居して不善を為すとは良く言いますが、人間は退屈してるとロクな事をしないと個人的な経験から結論していますので…。
人間は、愉しみに満たされていれば悪さはしません。
愛に敏感になりますからね。
そして愉しみに満たされた経験が、「いい仕事」という頂くべきビジョンに結びつく。
自身の創作する作品も誰かの作品で遊んで楽しむ時も、いつだって「面白さ」にハングリーでいたいと志していますよね。
物語を創作するにあたって、これらの素晴らしい作品群から学んだのは…。
例えばスポーツの世界ですが、かのイチロー選手はこう言っていました。
「ぼくが他の野球選手と比べて、才能に於いてそれほど突出しているとは思えない…。でも、ぼくは一つだけ人に自慢出来る才能はある。それは、練習をイヤがらない事だ。」
例えばミュージシャンの、サンダーキャット。
彼はアマチュア時代、一日12時間はベース・ギターを手にしては練習を続けていたそうです。
アートという職業(スポーツも何でも)を語る時、余りにも多くの人々が「才能」と深く考えずに口にしてはいないでしょうか?
しかしそれらの世界で確かな業績を残しているプレイヤー達は、そうでない人達に比べて先ず間違いなく圧倒的な練習量を誇ります。
それは何故か?
それは、好きだからでしょう?
したいからでしょう?
それが一番大事なんじゃないでしょうか?
だから、創作に競技に人生を捧げて悔いがないのではないでしょうか?
ぼく自身物語作家を志すアマチュア創作家として、いつも楽しむ事を忘れずに隙なく練習を重ねる事を肝に銘じておきたいと精進します!
最後はまたしても、イチロー選手の言葉です。
「ぼくはプロの野球選手だから、仕事として野球をプレーしている…。しかし野球が好きだという気持ちも、本当なんだ。もし野球が本当に好きだという気持ちが無くなってしまったら、もう選手としての成長は止まってしまうだろう!」
後これも、付け加えたい!
「稽古をつけてもらった尊敬する先輩力士に、その御恩を返すにはどうしたらいいか?それは土俵の上で、その先輩力士を打ち破る事だ!壁として立ちはだかる先輩力士を実力で乗り越えてこそ、初めてその恩義に報いる事ができるだろう!と考えている…。」
さすが、絶対の威厳を誇る盤石の体躯!!抜群の小手先・王者の中の王者!
ぼくだって、負けませんよ!!
因みに…。
ぼくのベース・ギターは、Tokaiの「Hard Puncher」!
コイツに、ジェマースン弦を張ってスポンジ挟んでます…。
アンプはちっこいので、GuyatoneのSXBass。
目指せ、モータウン!!
「Atol」 Surgeon
https://youtu.be/OvgedNSuduY
https://youtu.be/OvgedNSuduY
ぼくは前述の通り、子供の頃はTVゲームが大好きでした。
ドラクエに夢中になり、勇者に憧れモンスターに立ち向かう自分を夢想する日々…。
「へ〜モンスターって、ホントはこんな感じなんだ!!」と納得する日々を過ごしていました。
そこからさらに経ち、だから…自分でも物語を書きたいと思う様になると色々と神話や英雄伝説について調べたりしていたんです。
前述していますがドイツ古典派・ロマン派は、ファンタジーの宝庫で面白くて仕方ありません。
そんなある日、ちょっとした気の迷いから不倫してエッチしちゃいました。
「ぼくは、罪を犯してしまった。赦される為には、どうしたらいいだろう?」と考えて聖書(岩波の福音書)を手に取ったんです。
同時に、西洋文学は必ず根本的にキリスト教をその背景にしているという事実に読書生活から気が付いてもいました。
だから罪も赦されたいし文学作品を正しく理解する為には、教会に通ってキリスト教徒にならなければいけない!!と結論したのです。
そして、教会巡りを始めました。
大小様々な教会を渡り歩きましたが、どれも今一つ。
調べてみるとそれは「正教会」といって、日本にもあるらしいとの事…。
しかしまあやっぱりそんなミーハーな動機では本腰も入らず、大して聖体礼拝にも参加してはおりません。
だからぼくのキリスト教は、全部ぼくの想像なんです。
それはもう「ゲド戦記」のル・グウィンが自分でイメージして"アースシーの世界"を創造したのと同じ様に、ぼくが子供の頃から親しんでいたファンタジーRPG、神話・英雄伝説、西洋文学とゴチョマゼになった聖書から膨らんだ想像でした。
何故キリスト教なのかは、わかりません。
でもぼくは初めて岩波の福音書を読んだ時、そこに神を見てしまった。
イエス・キリストは、本当に罪の無い神としてぼくの瞳に焼き付いてしまったんだ。
それ以来、ぼくの心はキリスト教徒でした。
もう一つは、ある日バイト帰りに自宅のマンションの前を歩いていた時の思いつきです。
「ぼくは、イエス・キリストを神だと認めている。しかしニーチェの語る哲学にも心惹かれているじゃないか…。この二つの世界の間の調和を、ぼくは説明する事は出来ない。しかし、何だろう?その全く相反する二つの指向には、何か共通する空気が流れている気がしてならない!ぼくに夢を語る事が許されているのなら、この異なる二つの世界を調和させてみたいモノだ…。」
「Donna Lee」 Kinga Glyk
ぼくにとっては、ファンタジーの世界は実在しているんです。
ぼくのイメージする想像力の向こう側に。
神々や天使はファンタジーの世界に実在し、当然そこには悪魔もいるし魔物達も徘徊している。
ファンタジーの世界では、あなたは冒険を求める騎士かも知れませんし助けを求めるプリンセスだったりもするでしょう…。
ぼくにとって、ファンタジーの世界は実在しています。
勿論そこには、この物質としての肉体を伴って訪れる事は不可能です。
しかしどこか遥か彼方…、遠い手の届かない所に厳粛に存在していて、ぼく達はその世界を想像力で旅をする事が出来る。
もっと具体的に語れば、心に思い浮かべた風景を実際に体験している…。
詩人(アーティスト)は、そのファンタジーの世界の水先案内人です。
詩的インスピレーションによってもたらされた、ファンタジー世界の秘密。
それは、みなさんをファンタジーの世界にお連れする宝の地図の様なモノ…。
だからぼくはファンタジーというのはこの物質の世界とは違う現実が在り、当然そこはリアリズムで語られるべきだ!という考え方をします。
ファンタジーのリアリズム…。
それは読んで下さるみなさんの心を、愛で充たせるか?で判断を仰ぐべきでしょう!
もう少し踏み込んで語れば、例えば神や天使はファンタジーの実在ではないでしょうか?
例えばこの物質の空を見上げても、そこには神の御殿や舞い降りる天使の姿を観る事は出来ません。
しかしあなたが苦しみに悩んでいる時、ふと兆す希望…。
そこには、神や天使の差し伸べる御手が実際に存在するのではありませんか?
勿論それをいちいち、宗教的・神学的に解釈する必要はないしそんなのナンセンスだと思います。
ただね…、何かいいことがあった時にそれを単なる偶然と捉えるのはつまらなくないですか?
そんな時、自分を超えた圧倒的な存在がそこに確かにある事をぼくはイメージしてしまうんですよね!
そーゆう方が、毎日が楽しいじゃありませんか!
そんな生き方を提案しているのが、このオートマールスム・ブログでっす!!
そんな訳で何の根拠もありませんが、少しでも楽しい時間が過ごしていただけたなら何も言う事はありません。
ぼくは、まだまだこれからも物語を綴ります。
またどこかでお会いする事があれば、よろしくお願いします。
ぼくのモットー
「暴走して、まとめる」
か、
「控えめに、やり過ぎる」
それでは。
「ウィスキーがお好きでしょ」 矢野沙織