「グズグズゆってんじゃないよ、それっ炎のヘクトム…!!」
ドルイドちゃんねこに向かって…、魔女ケレナは炎の玉を放ちます。
…「ムンムンこっちは忙しいとゆ〜のに、う〜さ〜ぎ〜お〜いしか〜の〜や〜ま〜」
「隙だらけです、…私のコトだって忘れてもらっちゃ困りますよ!」
「ふるさと」を邪な言葉で歌い始めるドルイドちゃんねこを阻むよ〜に、神官マルミは「ねこの手も借りたいメイス」で打ちかかりました…。
…ドルイドちゃんねこは「悪魔ねこのひとみ」を振りかざし神官マルミの攻撃を防ご〜としましたが、そこに炎のヘクトムが直撃します。
「一度うまくいったんだ、…も〜一度試す価値はある。ゆくぞ、稲光の咆哮…!!」
得意な連続攻撃「ねこキックの嵐」で優位に立った聖戦士クリムは…、バーサーカーちゃんねこに立ち直るヒマを与えずさらに必殺の一撃を連続で繰り出しました。
…「ぎゃっにゃ、チョコマカとうっとおしいヤツタイ」
バーサーカーちゃんねこも必死で防御しますが、…だ〜いぶ疲れて来たのか息もゼェゼェとあがっています。
「ドルイドちゃんねこよ何をふざけておるのだ、さっさと理力で聖戦士クリムの足を止め我らの勝利に貢献せよ…!」
ピリピリしながら女帝ゾフィネーヌは…、炎のヘクトムでドルイドちゃんねこを攻撃する神官マルミを狙いました。
…「そんな遠くから唱えても、当たりませんよ〜だ!!」
ちろりと舌を出して、…神官マルミは走ってその場を離れ火の玉をかわします。
「は、はい、ゾフィネーヌさま今すぐに…。地震の悪魔ねこナヤワさま…、必ず憎き敵の血と肉をお捧げ致します。…咲いた〜咲いた〜、チューリップの花が〜」
神官マルミが自分から離れると、…ドルイドちゃんねこはすかさず「チューリップ」の理力を歌いました。バーサーカーちゃんねこを追い詰める、聖戦士クリムの周りをグレーの光が取り囲みます…。
「頼むよ"ステンレスの丸盾"…、こんなのきっと突破出来る!」
…聖戦士クリムは「ステンレスの丸盾」を体の正面に構えて、グレーの光の輪に自分から飛び込みました。一点の水アカもないピカピカに磨きあげられた「ステンレスの丸盾」は(これは普段から神官マルミが使う度丁寧にお手入れしてるからなのです)、…キラッと輝いて理力「チューリップ」を打ち破ります。さても〜何をやってもうまくいかないコトに、バーサーカーちゃんねこはカンカンでした…。
「にゃぎゃ〜こ〜なったら力で勝負タイ…、聖戦士クリム決着をつけるタイよ!!」
…一方の聖戦士クリムは、「おおトロの剣」を天高くかざして応えます。
「い〜よ、…受けて立つさ!」
二振りの斧を高く振りあげて、バーサーカーちゃんねこは突っ込んで来ました…。
「ぎゃぎゃにゃ〜許さんタイ…、本気タイソニック・ストレングス!!」
…聖戦士クリムも全力疾走しながら、体を回転させます。
「ぼくはいつだって本気さ、…いつもいつだって灼熱の旋風…!」
強大な一撃「ソニック・ストレングス」が振り下ろされるその刹那…、聖戦士クリムは「灼熱の旋風」で。…バーサーカーちゃんねこの体の脇を駆け抜け、斬り裂いたのでした。
「にゃお〜ん、…まだまだ納得しとらんタ〜イ」
地獄までカッ飛んでゆくバーサーカーちゃんねこを見て、ドルイドちゃんねこはつぶやきます…。
「アワワこれは敵わない…、急いで逃げないと」
…慌てて逃げ出そ〜とするドルイドちゃんねこの前に、神官マルミが立ちはだかりました。
「こら、…こんなに悪さをして今さらどこに逃げるんですか。思い知りなさい、私の必殺技"百裂おしりたたき…!!」
ぴこぴこぴこぴこと目にも留まらぬ早業で…、神官マルミはドルイドちゃんねこのおしりを引っ叩きます。
…「こ、降参です、さよ〜なら〜」
たちまちドルイドちゃんねこのおしりは、…小高い丘のよ〜にはれあがり地獄に飛んでいってしまいました。
「アンタさぁいつまで余裕こいてんのよ、いい加減降りて来たら…!?」
そ〜叫ぶと魔女ケレナは…、玉座から見下ろす女帝ゾフィネーヌに雷のタムカンの魔法を唱えます。…女帝ゾフィネーヌの頭上にもくもく黒い雲が湧き、ピシャリと鋭い稲妻が光ります。
「そなた達は、…私を本気で怒らせてしまったのだ」
うるさいハエを追い払うよ〜に、女帝ゾフィネーヌは疾る雷の一撃を片手でかる〜く払いのけました…。
「そなた達は…、ただ叩き潰すだけでは私の気が治らん。…徹底的に心をへし折り、このきばで直に生き血をすすってやるとしよ〜。名誉であろ〜、…安心しろ。生まれて来たコトを後悔するまで苦しめてやる、ハ〜ハッハッハ!!」
そ〜宣告すると、女帝ゾフィネーヌは音も立てずに玉座から立ちあがったのです…。