ドルアーガの塔に挑む黄金の騎士良太

小学生だった良太を魅了したのは、…何よりもファミコンである。

…まだ幼い良太に女性への興味はそれ程無い、それよりもファミコンこそどんな夢でも叶えてくれる「魔法の箱」だった。

良太の入学祝いに…、叔父さんはファミコンを買ってくれたのだが。

母である仁美は、「教育に悪い」とファミコンをお家のTVには接がなかった…。

だから良太は、…学校が終わると中古ファミコン屋さんに通う。

…そこで色とりどりのパッケージに囲まれ、一人興奮するのだ。

ある日一つのファミコン・カセットが棚に陳列されてゆるのを見つける…、タイトルは「ドルアーガの塔

すぐに手に取って眺める、「ドルアーガの塔」のパッケージは良太の心を捕らえて離さなかった…。

ドルアーガ」とは何なのか幼い良太にはわからなかったが、…ロゴに炎を吹き出すドラゴンが描かれている。

…「きっとコイツが悪いドルアーガなんだ」、そして黄金の鎧に身を固めた騎士とかよわそうなお姫さま。

パッケージ裏の画面写真には…、魔物で溢れる塔の中で。

たった一人立ち向かう、勇敢な黄金の騎士の写真が映ってゆた…。

良太の心はもう「ドルアーガの塔」から離れない、…だけど当然買うお金なんて持ってるハズがない。

…ど〜してもこの「ドルアーガの塔」で遊んでみたい良太には、考えがあった。

 

翌日登校した良太は…、広い人脈を利用し誰か「ドルアーガの塔」を持ってるコがいないか見つけるコトにしたのだ。

するとお昼休みに、隣の隣のクラスのカーくんと呼ばれる男の子が持っていると判明…。

良太はそのまま昼休みの間にコンタクトを取り、…半ば強引に今日の放課後お家に遊びにゆかせてもらうコトとなった。

…カーくんのお家は遠くて歩いて子供の足で1時間かかる、しかし「ドルアーガの塔」への情熱に燃える良太にとって決して長い道のりではない。

良太が尋ねるとカーくんは…、自分のファミコンで「ファミリー・スタジアム」で遊んでいた。

「自分のファミコン」、良太の目にそれがどれだけ魅力的に映ったろう…。

子供同士であっても先ずは付き合いから、…良太は「ファミ・スタ」でカーくんと対戦する。

…2ゲームほど遊んだトコロで、良太は遂に「"ドルアーガの塔"やらせて」とカセットを入れ換えてしまった。

表示されるロゴ…、良太はドキドキしながらスタート・ボタンを押す。

すると軽快な音楽が流れ(そこにも良太は魅了される)、本編が始まった…。

横長の塔の1階に、…トコロドコロに点在する緑のスライム。

…ボタンを押すと、騎士は剣を突き出した。

「あぁタイミングよく剣でやっつければいいんだ」…、ところがそれは大きな間違いである。

ドルアーガの塔」では魔物を攻撃する時、少し離れたトコから剣を抜き…。

ボタンを押しっ放しにして、…斬りかからなければならない。

…良太と来たら説明書を読まないモノだから、何度やっても最初のスライムに敗北した。

4、5回ほどやられると…、カーくんはもう飽きてしまいまた「ファミ・スタ」のカセットを差し込んで遊び始める。

 

その夜良太は横になってお布団に入ると、昼間の「ドルアーガの塔」が思い出された…。

「絶対にあんなハズはない"ドルアーガの塔"はきっと面白いんだ」、…ウトウトする良太の頭の中ではいつの間にか自身が黄金の騎士となっている。

…鬱蒼と茂る森の中にそびえ立つ巨大な塔、旅立ちを前に森に住む隠者から助言を受ける良太。

「黄金の騎士良太よ…、遂に憎き竜ドルアーガの潜む塔へ旅立つ時を迎えたな。あの塔には、可愛らしいプリンセスが捕らえられておる…。プリンセスを救えるのは、…勇者の血を引くそなただけなのじゃ。…いいか決して諦めるでないぞ。勇気を持ってドルアーガを退治するのじゃ」

ギィと軋みながら開く…、ドルアーガの塔の扉。

薄暗い塔の中でうごめく緑のスライム達、黄金の鎧に身を固めた良太は迷わずスライム達を斬り伏せてゆく…。

勇敢な良太の前にはスライムなどモノの数ではないのだ、…塔を登ってゆく良太の前に漆黒の鎧を纏った騎士が立ち塞がった。

…コイツは悪竜ドルアーガの親衛隊長で、この塔の中で最も手強い敵の一人。

良太と親衛隊長は…、数歩の距離を開けて対峙した。

二人は構えながら、お互い隙をうかがってゆる…。

良太の額から流れる汗が頬を伝い、…あごから床へと滴り落ちた時親衛隊長は踏み込んで来た。

…その稲妻のような一撃を何とか盾で受け止めると、お留守になった腹目がけて良太は力いっぱい剣を突き立てる。

親衛隊長は叫び声を上げると傷痕を押さえ撤退した…、良太はあえて追わなかった。

敵であっても情けをかけるのが騎士の道なのだ、とそんなコトを思い浮かべているウチに…。

良太はやがて、…安らかな寝息をたててゆた。

…幼い良太にとって憧れのファミコン・ゲームとゆえば、「ドルアーガの塔」「ドラゴン・クエストⅡ」それから「モンスター・ランド(これは近所の駄菓子屋さんにあって20円て遊べた。良太は牛乳クレートに乗っかってやり込みにやり込み「伝説の剣」の隠し場所がわからなかっただから「エクスカリバー」でメカ・ドラゴンを叩き潰していた。近所には良太より「モンスター・ランド」のうまい人はいなかったから)だったのだから。

テーマ…

「Super Xevious」 ナムコ/細野晴臣

https://youtu.be/sMhUfASCW4g

 

 

 

…こんにちは、森沢修蔵です。

ぼくのブログを読んでくれてありがとう、…このブログはこの2、3ヶ月アクセス数がとても好調で。

特に先日「正花楼の赤いチャーシュー」を発表してからは、1日のアクセス数が20を超えてゆます…。

これはひとえにみなさんのおかげで…、それ以前はアクセス数1日3ぐらいしかいかなくて。

…諦めかけてゆたぐらいなので、正直とても嬉しいです。

この作品は、…これまでぼくのブログを読んでくれたみなさんへのいわばファン・サービスとして用意しました。

これまで何作か書いて来て、「ぼくが作家として求められてゆる作風ってこうかな?」と想像し…。

敢えてそれに合わせて書いてみたんです…、楽しんでいただければ素直に嬉しいですよ!!

…ぼくは現在、プロになるべく持ち込み作として「聖石伝説神のいなづまパルツィバル」とゆ〜長編の準備に入ってます。

基本的にそちらに時間を割きプロとして活動出来ればと考えてゆますが、…ブログでの活動をやめるつもりはありません。

例えば商品にならないような小さなアイディアや、とてもお金をいただけない実験作みたいなのは…。

無料で公開させてもらって読んでいただき…、ぼくの創作とゆ〜「芸」の肥やしにさせてもらうと。

…ですのでまたお立ち寄りいただければ何よりですね、やっぱり作品はお客さんに読んでもらってナンボだなと。

ブログに閑古鳥が鳴いてた時期を経て改めてそのシアワセを噛み締めていますよ、…だから本当にみなさんに心からのありがとうを!

ぼくの魂の叫び、「一都's六県・Roll」…!!!

だから…、まぁいいってコトよ〜♪

正華楼の赤いチャーシュー

「あらお帰りなさい、…私も少し前に家に着いたばかりなのよ。」

…良太は千葉県野田市中野台にある、自宅のアパートの扉をくぐった。

すると妻であるつぐみの笑顔が出迎えてくれた…、良太は革ジャンを羽織ったまま手を洗うと電気ケトルのスイッチを入れる。

「あら上着も脱がずにどうしたの、部屋が寒い…?ごめんなさい、…私今日残業でホントに今帰ったトコだから。」

…Konoのとフィルターとペーパーをカチャつかせながら、背中で良太は語った。

「つぐみコーヒー飲んだらラーメン食べに行かないか?…、おごるよ。」

つぐみは小躍りして喜ぶ…。

「ありがとう良太さん、…今日は何だか疲れちゃって。…そうしてもらえると助かるわ、でも割り勘でいいのよ。」

お湯が沸き…、ドリップを始める。

「いいんだ今日は、ぼくがおごるそう決めてるから…。」

 

良太の淹れたコーヒーを飲みながら、…二人は和室のちゃぶ台で向かい合って座ってゆる。

…「今日はずい分お客さんが多くてレジ打つのタイヘンだったわ、ウチのスーパーのお客さんお年寄りがほとんどだから。お月見で…、何かと物入りなのね。」

良太は、煙草に火を点けた…。

据え置いてあるT.V.には、…「ヘラシヤス」と名乗るお笑いコンビが、銭形警部とクラリスに扮し。

「…いやヤツはとんでもないモノを盗みましたぞ、あなたのお通帳とご印鑑です」

「まぁ…、早く取り返して下さいそれがウチの全財産なんですから」

とゆ〜、ショート・コントを演じてゆた…。

「ぼくんトコの施設でも、…新聞紙を丸めたお月見団子なんか飾ってるよ。…さすがに本物はね、のどに詰まらせるとまずいから。」

…つぐみもずっと母親の介護をしてゆたから、事情はよくわかる。

「気分だけでも…、だいぶ違うわ。私の母もあなたのそんなトコロを…。」

良太は一度キッチンに向かい、…フィルターに残ったコーヒーをマグ・カップに空けた。

…「いや、もうレク係は終わりなんだ。」

驚いて…、目を丸くするつぐみ。

「どうして…、あなたレク大好きだったじゃない?」

良太はコーヒーを一気飲みすると、…つぐみに告げた。

「さもうゆこう、明日も仕事だろ…?」

 

良太とつぐみは…、連れ立って「正華楼」とゆ〜近所のラーメン屋さんまで歩いて来た。

…「いらっしゃい、お好きなお席にどうぞ♪」

高校生ぐらいの可愛らしい女性が、…愛想よく出迎えてくれる。

席に着くと、良太はつぐみにゆった…。

「ぼくはもう決まってるから…、君はどうする?」

…つぐみは、一応メニューに目を通したが。

「私もいつものでいいわ、…すいませ〜ん。」

先ほどの店員さんが、メモを手にして席までやって来る…。

「私は五目かた焼きそば…、良太さんあなたは?」

…良太はかつてつぐみに見せたコトが無い、威厳を湛えてこうゆった。

「チャーシューメン大盛りで、…それから餃子一人前ね?」

つぐみはハンマーで後頭部を撃ちつけられたような気分だった、結婚してからあれだけお金に関して…。

自分に厳しくだからラーメンしか頼まなかった良太がチャーシューメンを頼むなんて!!…、(ちなみに餃子は二人で一人前を食べるのだ正華楼は盛りが大きいから)

…「良太さん今日はどうしたの、チャーシューメンだなんて急に?」

良太は煙草に火を点けると、…気持ちよさそうに吹かした。

「いやね、ぼく今度副主任に昇格するコトになったんだ…!だからそのお祝いさ…、手当ても少しだけど着くから。」

…つぐみの胸にある種の感動が訪れた、誰よりもがんばってるのに不遇だった良太さんが。

遂に社会的に評価される日が来たのだ、…それは妻として。

つぐみにとっても何よりのコトだったろう、思わずつぐみは…。

「店員さん…、生ビールを一つお願いします!…いいのよ良太さん、今日は私が出すわ。」

良太は、…ニコニコしながら二本目の煙草に火を点ける。

運ばれて来たチャーシューメンのチャーシューをつまみに、美味しく一杯飲ったのだから…♪

 

テーマ曲…

「スウィート・ソウル・レヴュー」 Pizzicato Five

https://youtu.be/8nv2wE1nu-E

 

 

こんにちは、森沢修蔵です…。

この作品はぼくが18歳の時に書いた…、「カンテラ」とゆ〜作品のリメイクなのでした。

…「カンテラ」とゆ〜作品はどんな内容かとゆえば、このブログで少し触れた「OVERLOAD」のゼクとハウシンカが。

山小屋の中で二人っ切りになり、…ひたすら自分の得物である日本刀を研いでいるゼクと。

それを眺めてゆるハウシンカが、終始無言で一晩を明かすって感じなんですね…。

これ手前味噌ですが…、アイディアとしては非常に面白くて意欲的な作品なんですが。

…当然18歳の若造にそんなカッコいいBluesが奏でられるハズもなく、20年以上過ぎてしまいました。

この作品のテーマは、…ゆわば「陽気なBlues」。

ぼくはカルチャーの原点は、やはり1900年ぐらいから始まったBluesにあると想うのですが…。

近年この「Blues」とオーヴァー・グラウンドなポップ・カルチャーは完全に乖離してる…、と考えたワケですよ。

…「Blues」の精神とはやはり「お仕事ツラいなぁ」であり、それは旧約聖書の「創世記」で神さまが罰として「働く労苦を加えた」と記述されているコトからもやはり人間の一大テーマなんですね。

ぼくはこの「Blues」を明るくしたかった、…そして「お疲れさま」の精神に鍛え直そうと想ったのです。

それが「Blues」がも〜一度、オーヴァー・グラウンドのポップ・カルチャーに影響力を持つ…。

たった一つの道かなぁ…、な〜んて酔った勢いで大きな口を叩いてみましたねだから。

 

超自己中心的享楽嗜好利己人間のぼく

「ライスマイル」 DJみそしるとMCごはん

https://youtu.be/_etEMlQxM5Y

 

ぼくはさ…、道徳観念とか「こ〜しなきゃいけない」みたいなのはほとんどないワケ!!

現在はスーパーのパン売り場でバイトしてて、自分でゆ〜のもナンだケドまぁまぁキレイに売り場を作ったりする…。

でもそれは、…決して「人間は真面目に仕事しなければいかん!」なんてのじゃないの。

…例えばその日お仕事があって、「お客さんに親切に出来た」とか「難しかったけれど何とかこなせた」な〜んてゆうと。

帰って来て飲む一杯のお酒がやたら美味しい!!…、ってのをぼくは知ってる。

逆に「メンドくさいからサボっちゃった」なんてゆ〜と、帰ってから吹かす一服の煙草が全然美味しくないのね…。

他にもそ〜で、…例えばぼくの好きな食べ物は納豆とか青魚で体にいい。

…これもさ、別に「長い健康寿命を」なんてご大層な代物じゃないんだよ。

ぼくは少し体が弱いんだ…、だからお惣菜のコロッケなんか買っても。

油が悪かったりヘンな添加物とかはいってると、すぐに気持ちが悪くなっちゃう…。

逆にスポーツのあとお味噌汁飲んだり、…おヤツに魚肉ソーセージ(ニッスイが好き)パクパク食べてると。

…体がやけに気持ちいい、でそれは結局体にいいモノなのさ。

スポーツもそう…、体を気遣ってサイクリングとか筋トレしてるんじゃなく。

やっぱり人間の体ってのは、活動したがってるんだろうね…。

もうぼくは、…スポーツしないと頭がモヤモヤする。

…家事だってそうだよ、別に誰かから叱られるとかじゃなくて。

例えばキレイなおトイレでおしっこ出すと…、と〜っても気持ちいいでしょう?

だからぼくは、超自己中心的な享楽嗜好利己人間なのさ…!!!

ぼくは自分にとって「何か」気持ちいいのか?を、…常に研究してるんだ。

…そ〜するとそれは、宗教的にゆっていわゆる「善に近いコト」になる。

それでぼくは…、自分自身の経験を通じて。

「人間の本性とは善に近い」と悟ったのであった!!!、最後に…。

だから今日の一言!!、…昨日天気がンダム。

…(ついでに、機動戦士チャングムってのはど〜?おまけで…、宮廷女官ボンジョビの誓いってのもあるよだから)

 

テーマ曲…

「Voodoo voyage」 Buscemi

https://youtu.be/UNrRAVb-Lyc

花夢語

今回の企画はまずまず新規かな、何と!!DJプレイで映画を撮ろうと…!

ツイッターで試してみたのですが、…さすがに音楽だけではなかなか伝わらないっぽいなので。

…先にこれからかかる曲がど〜ゆうシーンなのか、テキストで表現したいと想います

 

「Lolo」 Rocket juice & The moon

主人公の一馬くんは…、小学三年生。

三年生になる時にクラス換えがあり、それまでの友達とは別のクラスになってしまった…。

新しいクラスにはまだ馴染めない、…それドコロか軽いイジメに遭っているのだ。

…一馬くんが給食のパンを牛乳で流し込む(ドラえもんで見た)のをクラスのみんなでクスクス笑ったり、学校に持って来た古事記のマンガがエッチだと委員長に指摘されたり。

お母さんは「すぐに収まるわよ」とゆ〜…、今日の学校は終わった。

沈んでゆく夕焼けがやけにバカでかく、何だか図々しい態度にも思えるのだった…。

 

「Bein' friends」 鈴木慶一/Michell Hearfy

暗く憂鬱な学校は終わった、…でも一馬くんにはゆくトコロがないのだ。

…お母さんはパートで出かけていて、まだ帰って来ない。

本当はお家で…、一人ファミコンでも遊びたかった。

去年の誕生日に買ってもらった「スーパー・マリオ3」、まだ全然クリアしていない…。

お母さんは、…「一馬くんがまだ幼いから鍵を預けられない」とゆ〜のだ。

…ゆくトコロのない一馬くんは、荒川の土手を目指しトボトボと歩いてゆくのだった。

 

「A life」 大貫妙子/坂本龍一

荒川の土手を一人歩いてゆると…、河川敷に人影が見える。

あれは同じクラスの春奈ちゃんだ、春奈ちゃんはクラスのみんなとは少し距離を取っている…。

一馬くんはよく知らないケド、…何でもすごい地主の一人娘で大切に育てられてゆるらしい。

…一馬くんは見て見ぬフリして立ち去ろうとすると、春奈ちゃんに見つかった。

「アンタ何よ…、同じクラスなのに挨拶もしないワケ?」

 

アナログ・ラバー〜Dig-Dug remix〜/Fat Smith

一馬くんもそこまでゆわれてはと、河川敷に降りてゆく…。

「ど〜したのこんなトコで、…お家帰らないの?」

「…何でアンタにそんなコト詮索されなきゃならないのよ、アンタこそ家にでもどこにでも帰りなさいよ!!」

一馬くんは…、春奈ちゃんがクラスのみんなに交わらないのはこの性格が原因だと悟った。

「ぼく、まだお母さん帰って来ないんだよ…。」

「何よ一人でお留守番も出来ないの、…もう三年生でしょ甘やかされ過ぎよ!」

…一馬くんは、春奈ちゃんのこの勢いが別に嫌いではないと気がついた。

「何で春奈ちゃんは…、お家帰らないの?」

 

Atoms for peace」 Thom Yorke

春奈ちゃんは顔を真っ赤にして、絶叫した…。

「私はねぇ、…今日生まれて初めてピアノのお稽古サボったのよ!!!」

…そう言葉を吐き出すと、春奈ちゃんはまるで子供のように泣き出した。

一馬くんは気に留めなかった…、そんなにタイヘンなコトだと想わなかったからだ。

「別にいいじゃないそのぐらい、誰だってたまには気が向かない日ぐらいあるでしょ…。」

そ〜語ると一馬くんは、…草むらに座り込んで夕焼けを眺めた。

…春奈ちゃんもしばらくビービーしてゆたけれども、やがてそれに倣ったのだった。

 

「Good bye」 advantage Lucy

「私もうお家帰らなくちゃ…、夕ごはんになっちゃう。」

「春奈ちゃん…!!」

春奈ちゃんは不審そうに一馬くんを眺める、…一馬くんはわかったここが男の魅せ場だと。

「…またお稽古サボりたくなったら、ぼくにゆいな。」

「そしたら…、また二人で夕焼け眺めるの?」

一馬くんは、微笑んで頷く…。

春奈ちゃんは、…だから力無くうつむいた。

「…そんなのおかしいわ、だって恋人みたいじゃない?」

そ〜ゆうと…、頬を紅く染めた春奈ちゃんは走っていってしまったのだ。

 

「さくらの季節」 奥田民生

一馬くんはお家で、夕ごはんを食べていた…。

お父さんはまだ帰って来ない、…お母さんと妹と三人。

…TVにはサンドウィッチマンのコントだから「哀川鳥」が映ってゆる、その一言々々に妹は笑う。

「学校はど〜なの…、一馬。」

一馬くんは上の空で、しばらくしてから気がついた…。

「うんまぁね、…まぁまぁだよ。」

…お母さんは心配そうだ。

「あなた少しイジメられてるってゆってたじゃない…、もしあんまりなら先生にでも相談する?」

一馬くんは、キッパリ断言した…。

「それはもういいよ、…ぼくが何とかする。」

 

「ひこうき」 Fishmans

…翌朝一馬くんは、目覚ましより早く目が覚めた。

不思議といつも重い体が…、テキパキと動く。

お父さんはまだ寝てる、しばらくしたら起きてまた会社だ…。

「おはよう一馬、…今朝は早いのね。」

…トーストとベーコン・エッグ、それにコーン・スープ朝ごはんは毎日同じ。

「あら初めてじゃない…、朝ごはん全部食べたの?」

一馬くんはランドセルに腕を通し、玄関の戸をガラガラ勢いよく開けた…。

「行って来ま〜す、…ほら朋美早くしろよ!」

 

…それでは🐁だから、はじまりはじまり〜♪

https://www.youtube.com/playlist?list=PLWCErtfD9n76UDOB-j4Yq0nChREymNs0F

 

 

若い頃を過ごした「フリーター」とゆ〜生き方

前回このootmarsum's blogの序文を書き、…ブログとしては一区切り。

…今回から気分を一新して、いやこれまでは「第三約聖書を完成させて欲しい」と天の父ユフタルから直に依頼されてたからタ〜イヘンだったんだけれども。

ここからは…、毎日を過ごして考えた哲学や物語のアイディアの断片なんかのスケッチをしてゆきたいと想います。

ホント何でもないフツーのブログなので、お時間があればお付き合いいただいけると嬉しいですよ…。

 

さて第1回目として選んだテーマは、…「バイトってどうなの?」。

…つつみ隠さずにゆってしまうと、ぼくは若い頃バイトを1年ぐらいしか続けられずすぐ次のに移っていました。

この経歴が30回って介護として正社員になろうとした時…、企業からまぁ不評。

結局多少の紆余曲折を経て正職に就くんだケド、現在から過去を振り返ってみて…。

やっぱり一年で次のバイトに移るのはよくないなと、…今ぼくは事情があってバイトしてるんだけれども。

…その経験を鑑みても、やはり一つのトコロで3年は続けなきゃいけない。

その職種に必要な基本的な業務を覚えるのにそのぐらいはかかるし…、そのお仕事が本当に自分に合うか合わないかを判断するのにもそのぐらいの経験は必要だと想う。

でヘンなハナシ、3年勤めてあわないなら他へ移るべきだし…。

一生かけてモノにしたいなと想えば、…そこで正社員になれる可能性を模索するべきかな?と。

…「フリーターは無職と同じだ」って、ぼくの尊敬する武田邦彦先生には否定されてしまったんだけれども。

ぼくは取り敢えずフリーターみたいなの悪くないと考えてる…、だって仮に大学出たって22歳でしょ?

そんなに若くて「自分が一生かけてどんな仕事を成し遂げるか?」、な〜んてわかる人はレア・ケースだよね…。

だからフリーターとして色んな職種を経験してみて、…そこから自分が一生を捧げるお仕事を選ぶのは悪くないんじゃないかなぁ。

村上春樹氏も人間の成人年齢は30だって仰ってるし、そんなに若い段階で一生を決める必要はない。

ただぼくの現在のバイト先であるスーパーに…、若いフリーターで10年ぐらい務めてるヤツがいるのね。

これはバカだと…。

ぼくがさっき語った通り、…フリーターでいるのは働く側にとってもメリットはある。

…でも申し訳ないケド、現在の日本の産業特に大企業の業務を支えてるのはフリーターじゃん?

フリーターが安い時給で割と何でもやるから…、大企業は業務を拡張出来るんでしょ?

だからもう10年もやるなら正社員を目指せと、それでなれないならその企業が不実なのかあなたが無能なのかわからないでも都合よく使われてるだけなんだからよそで働けと…。

彼みたいな存在の弁護を少しだけするなら、…企業はもっと積極的にバイトくんからの正社員登用は試みた方がいいよね。

…だってそのバイトくんはもう実際に業務に携わっているのだから、職員として使えるかど〜か目星はついてるでしょ?

使えるなら正社員として雇った方が企業にとって有益…、これからの時代は正社員として雇ったから一生食い扶持に困りませんみたいなのじゃダメだよ。

現在ぼくが勤めてるスーパーにも、ぼくより無能な正社員なんて幾らでもいますよ…。

売り上げも立てられず業務の円滑な効率化も出来ない、…給料泥棒みたいな寄生虫がい〜っぱいくっついてる。

…こんなんじゃいずれ潰れるよ、でもそれじゃみんな困るでしょ?

まとめとしてはものすごい何の捻りもない…、ド正論になっちゃうけれども。

やっぱり企業の未来を支えるのは人事なので、契約がどうのなんて頭の中固いコトはゆわず…。

有能で一生懸命な人材は、…最初はバイトとして雇ってもやる気があるなら正職として遇しましょうとゆ〜ハナシ。

…ちなみにぼくは今のバイト先の企業はいずれ潰れると読んでるので、正社員になりたいなんて気持ちはこれっぽっちもありません!!!

この「人材」とゆ〜トピックに絡めて…、ぼくは尊敬する宮崎駿氏も少し批判したいんだ。

宮崎駿氏は何度も「スタジオ・ジブリ必要なのは新しい才能だ」と仰ってゆるけれども、それは相応しい人って必ずいると想うのね…。

それはもしかしたら宮崎駿氏みたいな新たなジャンルを切り拓く大天才ではないかも知れないケド、…既に氏が開拓した土地を豊かに実らせるような堅実な生き方の男が。

…これはぼくの哲学だけれども、新しいジャンルを切り拓くには確かに10万人に1人ぐらいの希少な才能が必要。

でも既に開拓された土地を耕すならそんな偉大な才能は必要ない…、精々ゆっても100人に1人ぐらい。

宮崎駿氏に匹敵する才能を見つけ出そうと思ってたら生きてる間には見つかりません、ただ職人的に自分の仕事を引き継がせようと想えば絶対出来る人いるハズ…。

神さまはそんなイジワルぢゃないし、…Jazzに例えると。

…ジャンルを開拓するのはJohn Coltraneみたいな超天才だけれども、その開拓されたジャンルを盛り上げるのは中堅ドコロのHank Mobleyみたいな人なんだよ。

そしてHank Mobleyみたいな人がどれだけたくさん集まって来るか?が…、ムーヴメントの隆盛の鍵を握るんだから。

みんながみんなJohn Coltraneである必要はない、それだと多分話がまとまらないでしょう…?

それは多分宮崎駿氏も頷いてくれるんじゃないかな、…「スタジオ・ジブリのスタッフがみ〜んな宮崎駿氏だったら?」

…そしたらずっと喧嘩して解散するだけだよね?

これは企業の人事としてもそ〜なんだケド…、宮崎駿氏やJohn Coltraneみたいな非凡な才能は見出される必要はありません。

そ〜ゆうのは必ず、「三国志」みたいな群雄割拠した戦乱の時代に新たな勢力として…。

自分の力で旗揚げして名を上げるから、…現代に求められてるのはそんな生き方じゃなくて。

…「三国志」に例えるなら荀彧みたいな「王佐の才」、つまり他人に仕えて実力を発揮するそ〜ゆう男をキチンと評価してお金を支払うコトなんだから🐣♪

今日の一言!!…、「怪獣大決戦ゴジラVSポカホンタス!(決まり手はポカホンタススペシャライズド光線だから)」

 

テーマ曲…

「I don't give a fuck」 DJ Rashad

https://youtu.be/SWTsLnYO68U

ぼくの幸福論

オープニング…

「Lying in the sun」 The Beths

https://youtu.be/4Pz8qzMj-Bw

 

今日さ…、ぼくが通ってる精神病院の待合室でTVがついてたの。

そこでは通販の番組が放送されてて、3枚一万円ってうなきが紹介されてた…。

フツーの感覚でゆ〜と結構高いよね、…うなぎ専門店で食べてもそのぐらいはするから。

…それを芸能人達が試食してるワケ、口じゃ「美味いねぇ」なんてゆってるケド。

ぼくの見立てじゃ…、心の中でバカにしてる「こんなの大したコトないよ」って思ってるんじゃないかな?

でもさ3枚一万円だから多分美味しいんだよ、番組の解説を観てもそれなりに手がかかってて…。

それがその芸能人達には美味しくないの、…それは何故かってゆ〜と。

…彼ら彼女らは売れていてリッチだから、高い食べ物を食い慣れちゃってるのね。

ぼく全然知識無いからわからないけれども…、銀座でおすしを食べるとかさ。

だからもう感覚が麻痺しちゃってて、フツーの贅沢じゃ幸福が感じられないんだよ…!!

そこであなたに自分を振り返って欲しいんだけれども、…それってシアワセだと想う?

…それってさぁ、ぼく不幸だと想うんだ。

ぼくなんかだと…、たま〜に近所のラーメン屋さんで750円のチャーシュー・メンを。

「わぁチャーシューいっぱいだ!」っておなかいっぱい食べると、心からシアワセが湧いて溢れて来るんだよ…。

それがねぼくの幸福論、…だから「何か」シアワセなのかはわからないよ。

…昔の人がゆ〜「悪魔に魂を売る」ってそ〜ゆう売れてる芸能人みたいな感じじゃないかな、魂をつまり自分自身を売り渡したらもう何も幸せに感じられない。

ついでにもう一つ…、ぼくの親父は竹内まりやが好きなワケ。

でもぼくはそんなの毒物だよって想ってる、じゃあ聴いちゃいけないのか…?

そんなこたぁないのさ、…確かに竹内まりやは毒物でも親父の中で神聖な変化が起こって。

…親父はきっと「竹内まりやさんは素敵な女性だ」ってなって、気持ちよく「よしがんばって働こう」ってなるんだね。

だからぼくは他にも…、色々な作品の悪口をゆ〜けれども。

あなたがそれを好きなら、あなたはそれを嗜好するのが「善」なのさ…。

それはやっぱり毒物だったりするけれど、…それは核廃棄物みたいなモノで。

…あなたの憧れや尊敬がそれをリサイクルして、きっとみんなの利益に接がるのだからとぼくは信じてる。

 

テーマ曲…

夢で逢えたら土岐麻子/中塚武

https://youtu.be/C1kqA1t2a4g

賭博について〜ぼくが我を折ったワケ〜

「Antacid Ⅱ」 Link & E621

https://youtu.be/aRcRGJVLo2c

 

ぼくは以前にこのブログで、「何故賭博はいけないか?」書きました…。

それは間違ってはいない…、賭博はやはりいけないコトでやらずに済むならやらない方がいい。

…でも今日Youtube武田邦彦先生のお話を視聴していたら、「パチンコ店はあった方がいい社会である」と仰るワケ。

そのご主張は、…「パチンコはいいコトではないけれども人間は不完全なのだからそのダメさを法律で規制しながら許容する社会がいいのだ」とゆ〜モノ。

ぼくはねぇ、そのお話を聞いて目から鱗が落ちたよ…。

ぼくの心は…、何度も何度も「アーメンアーメンその通り」と頷いた。

…繰り返すケド、確かに賭博は良くない。

でも「他人の罪を赦してあげなさい」とは、…主イエス・キリストが口を酸っぱくして教えていたじゃないか?

ぼくは自らの不明を恥じた、こんなコトにも気がつかなかなかったなんて…。

そうだよね…、もし街から賭博を締め出してしまったら。

…偽善者の喜ぶクリーンな街になるだろうケド、人間の心にわずかながら存在する悪を否定するコトになる。

ぼくは、…そんな偽善者達とこのブログで戦っていたんじゃないか!!

だからぼくは反省する、パチンコ店は街にあった方がいい…。

お金の流れに少し疑問は残るけれども…、街に賭博は必要だと考えた。

…そんなワケで大変勉強になりました、武田先生ありがとうございます!

 

「いつも心がドキドキする武田先生のお話」のテーマ…

Strings of life/Derrick May

https://youtu.be/3hZA0xarSac