アーシャは…、やっつけたブラック・ドラゴンに歩み寄りました。しかし、突然の爆発がやっつけたブラック・ドラゴンに起きます…。
「何、…一体!!?」
…アーシャは驚いたモノの、体はとっさに反応し盾で爆発の炎を防ぎました。その隙に…、ボヘムがブラック・ドラゴンの頭に取りつきます。
「ハ〜ハッハ、ブラック・ドラゴンは不死身だ…。こ〜なったら、…私自身の手で決着をつけてやる!」
…ブラック・ドラゴンの頭は、コックピットがむき出しになっていました。ブラック・ドラゴンは…、古の勇者ブックに倒されたドラゴン同様。実はメカだったのです、ボヘムはコックピットに乗り込むとすぐに起動させました…。
「メカ・ブラックドラゴン、…発進!!」
…両足からジェットを噴射して、飛び立つメカ・ブラックドラゴン。
「ボヘム…、そ〜はさせない!」
力いっぱいアーシャはジャンプして、掴まろうとしましたが…。
間一髪の差で、…メカ・ブラックドラゴンは浮上します。
…「メカ・ブラックドラゴンの力、今見せてやる。ふっふっふ…、覚悟するがい〜伝説の勇者アーシャ。死ね…!!」
ズギューン!、…アーシャはとっさに「魔法の盾」を構え「何か」を弾きました。
…「危なかった、これは火の玉だわ!!」
メカ・ブラックドラゴンは…、鼻先から火の玉を発射したのです。
「まだまだこんなモノじゃないぞう、逃げまどうがい〜…!!」
顔の先端の鼻の穴が機銃になってゆる、…メカ・ブラックドラゴンは。…左右交互に、連続して射撃がおこなえるのでした。
「必ずどこかに隙があるハズ…、それを見つけ出せば」
しばらくすると突如、メカ・ブラックドラゴンの機銃の発射がやみます…。
「くっそ〜、…やはり火の玉の再装填に時間がかかるか」
…ボヘムはその間も、ゆうゆうとメカ・ブラックドラゴンで空中を泳ぎ。アーシャに向かって…、今度は違う角度から銃撃を浴びせました。
「何とか防ぎ切れないコトはないわ、でもこのままでは反撃が出来ない…」
メカ・ブラックドラゴンの火の玉の機銃は、…属性が「火」ですから。…アーシャの構える、「魔法の盾」を貫けはしないのです。しかし何とゆっても…、メカ・ブラックドラゴンは近づいて来ませんから。反撃の手段が、アーシャにはありませんでした…。
「いつまで我慢が続くかな、…アーシャ?…今からでも遅くはない、降参して我が花嫁として。迎えられれば…、命だけは許してやろう!」
ドカ〜ン、その時です…!!
「ぺぺ!」、…ぺぺが大広間の扉を破壊して突撃して来たのです。
…「ぺぺ、お願い!!私が合図したら…、メカ・ブラックドラゴンに向かって私を投げて!」
ボヘムは、メカ・ブラックドラゴンを操縦し…。ぺぺに向けて、…火の玉の機銃を発射しました。…みなさんはご存知ですね、ぺぺろぐぅは熱いモノが大好きなのでだから通用しません。
「フン…、伝説の勇者が聞いて呆れるわ。そんな青いぺぺろぐぅに守られて、情けないとは思わんのか…?」
そのウチに、…メカ・ブラックドラゴンは火の玉機銃を再装填します。
…「今よ、ぺぺ!!」
ぴゅ〜い…、と口笛を吹くアーシャ。ぺぺはアーシャを両手で優しく担ぎ上げると、メカ・ブラックドラゴンめがけ大きく振り被って放りました…。アーシャの小柄な体は、…くるくる回って放物線を描きます。
…「ゲッそんなバカな、機銃を発射しろ急げメカ・ブラックドラゴン!」
ボヘムは操縦桿の…、機銃発射スイッチをガチャガチャしますがど〜にもなりません。
「観念しなさいボヘム、とりゃぁ〜…!!」
コックピットに、上空から「下突き攻撃」を二度決めるアーシャ…。