戦士クリムと神官マルミの二人は…、トロ〜ルちゃんねこのお部屋に。設られてゆる、巨大な宝箱を見つけます…。
「これ何が入ってるんでしょう、…クリムさん」
…「ぼくもわかんないよ、思い切って開けてみよ〜」
わながしかけられてないかを警戒しながら…、二人は宝箱に近づきました。
「ワクワクします、楽しみですね…」
「開けるよ、…それっ!!」
…巨大な宝箱のふたを開けると、そこには金銀財宝がザックザク。顔を見合わせる…、戦士クリムと神官マルミ。
「これはきっと、魔物達がミラムルの村のみなさんから集めた財宝でしょ〜ね…」
宝箱のふたを、…ゆっくり閉じる戦士クリム。
…「これは元々ミラムルの村のみんなのモノだから、みんなに返そ〜!」
戦士クリムと神官マルミの二人は…、降参したばーばりんちゃんねこ達の協力を仰ぎ。巨大な宝箱を、みんなで担ぐコトにします…。
「よ〜しいくよみんな、…せ〜のよいしょっ!!」
…戦士クリムの音頭に合わせて、みんなで宝箱をミラムルの村までえっちらおっちら運びました。ミラムルの村まで宝箱を運ぶと…、戦士クリムは捕虜にしたばーばりんちゃんねこ達を解放します。
「ありがと〜みんな、自由にしてゆいからも〜悪さするんじゃないよ…」
「ありがとにゃんにゃん、…あんた達ゆ人にゃねぇ〜」
…ばーばりんちゃんねこ達は、そろって泣きながらお礼をゆってみんなで故郷に帰りました。ミラムルの村のみんなを…、戦士クリムは大声で呼びます。
「みんな〜、ただいま帰ったよ…!!」
ミラムルの村のみんなが、…一斉に戦士クリムと神官マルミの二人の周りに集まりました。…神官マルミも、戦士クリムに負けない大きな声で呼びかけます。
「みなさんの宝物取り返して来ましたから…、ど〜ぞ取りにいらっしゃって下さ〜い!」
ミラムルの村長さんが、村のみんなを代表して前へ出ました…。
「ありがと〜ございます、…戦士クリムさま神官マルミさま。…それでは早速、みんなに宝物を返したいと存じます」
係の者を決めたミラムルの村長さんは…、帳面を用意させます。そんな様子を笑顔で眺める、戦士クリムと神官マルミ…。
「お二方には本当にお世話になりました、…お礼の言葉もありません」
…ミラムルの村長さんの言葉に、神官マルミは着ている「にゃんねこの法衣」のポケットから。首から下げる鈴…、を取り出します。
「これどなたのか存じませんが、ごめんなさい…。私気に入ってしまって、…もしよろしければいただけませんか?」
…にっこり笑顔になる、ミラムルの村長さん。
「おぉそれは…、わが家に古くから伝わる"よびケロリン"。それは魔物が近づくと、音が鳴って知らせてくれるのです…。私が持っているよりずっとゆい、…ど〜ぞお持ち下さい」
…神官マルミは、丁寧に頭を下げました。
それからは…、ミラムルの村をあげてのお祭りです。村の中央にある広場にはやぐらが組まれ、大きな太鼓からドンドン音がしていました…。村の通りにはみな屋台が出店し、…さまざまなごちそうが並びます。
…「あぁあれも美味しそ〜、こっちも美味しそ〜!!」
こ〜なると…、も〜戦士クリムは我慢してられません。あっちの屋台からもこっちの屋台からも、威勢よく呼び込まれてしまいした…。
「勇者さん達は特別大サービス、…何でもタダに負けるから好きなの食べてって!」
…片っ端からから、戦士クリムは手当たり次第にごちそうをほおばります。いか焼き、たこ焼き、焼きそば、バーベキュー串、フランクフルト…、から揚げにフライドポテト。さらに今日は、ネコミミ娘達がお祭りの時にしか飲まない「またたび酒」も振る舞われました…。それをまたシャワーを浴びるよ〜に飲む、…戦士クリム。
…「よっ勇者さま、ゆい飲みっぷり!!」
やがて戦士クリムは…、他の酔っぱらいネコミミ娘と肩を組んで歌を歌い始めます。
「ブンブンブン〜、はちが飛ぶ〜…♪」
そんな様子を、…神官マルミは笑顔で見守ってゆました。