「不気味な洞窟」のテーマ…
S.O.S./Portishead
戦士クリム、神官マルミ、それに盗賊カンちゃん率いる「うひょねこ団」の5人は…、「ほりごたつの洞窟」を覗きました。
「うわぁ、真っ暗だね…」
足許に気をつけながら、…戦士クリムは中に入ってゆこ〜とします。
…「ちょちょっと待つにゃ、灯りを用意するにゃから」
驚いたカンちゃんは…、慌てて戦士クリムを止めました。
「私に任せて下さい、ねこ天使さまにお祈りして何とかしていただきましょ〜…。ちょうちょちょうちょ、…菜の花にとまれ〜」
…おしりフリフリ踊る神官マルミに合わせて、チィちゃんとミィちゃんもデタラメに体を動かします。
「いぇ〜い…、ツイストにゃ!!」
「ノリノリの、ロックン・ロールにゃん…!」
すると5人の進む方向少し先に、…キラキラ光るミラー・ボールが出現しました。…ミラー・ボールはまばゆく輝き、「ほりごたつの洞窟」の中を照らします。
「すごいにゃぁ…、神官の理力はバカに出来んにゃ」
納得する、盗賊カンちゃん…。
「じゃあ早速いこ〜、…ぼくが先頭に立つよ魔物との戦いは任せて!!」
…こ〜して戦士クリム、神官マルミ、盗賊カンちゃんと「うひょねこ団」とゆ〜順番で、「ほりごたつの洞窟」の奥へと進んでゆきました。「ほりごたつの洞窟」の内部では…、ひんぱんに魔物に襲われます。しかし神官マルミがミラムルの村でいただいた、「よびケロリン」が鳴るおかげで…。魔物が近づけばすぐわかりますし、…やはり神官マルミの理力「ちょうちょ」のみ力で視界も充分なのでそれ程危険ではありません。…5人は力を合わせて、迫り来る魔物達を退治しながら冒険を続けました。そんな時チィちゃんが…、突然大きな声を出します。
「ボス、危険にゃ危険が迫ってるにゃ…!」
うしろを振り返る、…戦士クリムと神官マルミ。
…「えっ、魔物が近くにゆるのかな?」
「私の"よびケロリン"には…、特に何の反応もありませんが」
盗賊カンちゃんは先頭に立つと、二人を手で制しました…。
「ちょっと待つんにゃ、…必ず"にゃにか"あるハズにゃから」
…辺りの床や壁を、盗賊カンちゃんはくまなく調べます。すると…、「バタン」と音を立て。5人のゆく手に、落とし穴が開きました…。
驚いて戦士クリムと神官マルミは、…顔を見合わせます。
…「すご〜い、ど〜してわかるんだろ〜?」
「もし私達だけだったら…、危なかったですね」
盗賊カンちゃんは、してやったりの満足顔でした…。
「ふふふ、…ど〜やらよ〜やく"うひょねこ団"の実力に気がついたよ〜にゃにゃ?…さぁ、ミィちゃん出番にゃよ!!」
「は〜い…、にゃ」
スンスンしんしん、ミィちゃんはそこら中をかぎ回ります…。
「ボス発見にゃ、…スイッチにゃん!」
…ミィちゃんが指で示す方向に、盗賊カンちゃんは慎重に向かいスイッチを押しました。すぐに落とし穴は元に戻り…、足で踏んづけても大丈夫になります。
「お〜…」
「さすがです、…"うひょねこ団"」
…戦士クリムと神官マルミは、一斉に拍手しました。観音開きに立ち両手を広げた「うひょねこ団」は…、叫びます。
「こんなん、朝ごはん前のお仕事にゃ…!!これが世界一の悪党、…"うひょねこ団"の悪知恵にゃ〜!」
…どこから取り出したのか、チィちゃんとミィちゃんは。子供用の小さなラッパを吹いて…、色とりどりの紙吹雪をまき散らしました。
「ボス最高にゃ、カッコゆいにゃ…」
ガックリ肩を落とす、…戦士クリム。
…「これがなきゃね」
「まぁ…、ゆいじゃありませんか」
神官マルミは、笑顔で戦士クリムをなだめます…。