「ゆくぞ勝負だ、エニマ、カリフ…!!」
「どう?の剣」を振りかざし…、戦士クリムはエニマとカリフに向かって突進しました。
…「私も手加減は致しません、やぁ〜」
そのすぐあとを、…神官マルミが追いかけます。「あやしいサーベル」で、戦士クリムの一撃をエニマは受け止めました…。
「フンとんだバカ力ですわね…、しかし戦いは力だけではありませんわ」
…神官マルミは、戦士クリムを援護する為理力の祈祷を捧げます。
「ぞ〜さんぞ〜さん、…お〜はなが」
「そ〜はさせなくってよ、くらいなさい雷のタムカン…!」
神官マルミに向けて…、カリフが雷のタムカンを唱えました。…轟音と共に、荒れ狂う稲妻が神官マルミに落ちます。
「キャアア〜」、…その場に倒れ意識を失う、神官マルミ…。
「マルミ…!!」、戦士クリムは、神官マルミを助けよ〜としますが。
…「戦いの最中によそ見なさるなんて、ツれないお方ねぇ」
「あやしいサーベル」を巧みに操り、…エニマは攻め立てました。
「なかなか手強い、でも勝てない相手じゃないぞ…!」
戦士クリムが反撃に出よ〜とすると…、今度はカリフが邪魔をします。
…「私のコトはお忘れ、あぁんヒドいお方」
戦士クリムは二体を相手に互角以上に渡り合いますが、…少しずつ押され始めてゆました。
「一体、一体ど〜すれば…!!」
その様子を見ていたチィちゃんが雪の悪魔ねこ「メトラン」の猛攻をかいくぐり…、神官マルミに駆け寄ります。
…「マルミしっかりするにゃんか、この"元気の出るキャンディ"をあげるにゃから」
すぐチィちゃんに気がつく、…カリフ。
「おチビちゃん、余計な真似をすると痛〜い目にいたたっ…」
ものすごい勢いでカリフに向かって…、ミィちゃんはパチンコから石つぶてを放ちました。
…「ミィちゃん、危ないんにゃ!」
盗賊カンちゃんは、…雪の悪魔ねこ「メトラン」の注意を引きつけます。そんな「うひょねこ団」の連携プレーに、戦士クリムは胸が熱くなりました…。神官マルミの口に…、チィちゃんが「元気の出るキャンディ」を含ませると。…その目が、パチッと開きます。
「あら、…私ったら一体何がど〜なって」
「よかったにゃ、気がついたんにゃ…!!」
鬼のような形相で…、カリフはチィちゃん目がけて走りました。
…「チビすけめ、余計なコトを!」
ビックリしたチィちゃんは、…一目散に逃げ出します。
「待ちなさい、あなたの相手はこの私です…!!」
カリフの前に立ちふさがる…、神官マルミ。…神官マルミはカリフの一撃をガッチリ受けると、すぐさま理力の祈祷を捧げます。
「思い知りなさい魔物よ、…咲いた〜咲いた〜チューリップのは〜な〜が〜」
光の輪に囲まれ、カリフは一瞬混乱してワケがわからなくなりました…。神官マルミは…、「ねこの手も借りたいメイス」を天に掲げます。
…「ねこ女神"オー・ラロル"さま、私に力をお貸し下さい。必殺の一撃、…びびびのおしりペンペン!」
カリフのおしりを、びびびとこれでもかと打つ神官マルミ…。カリフのおしりは…、も〜真っ赤っかでした。…戦士クリムも、すぐ反撃に移ります。
「よぉしチャンスだ、…ゆくぞそりゃ〜!!」
「あやしいサーベル」で、カリフは迎え撃ちます…。
「まだまだ…、負けたワケじゃなくってよ」
…戦士クリムは「にくきゅう印の大楯」で、体ゴト体当たりをかましました。パワーなら負けない、…とわかってゆたからです。
「くそ、こしゃくなっ…!」
態勢の崩れたエニマの「あやしいサーベル」を…、戦士クリムは「どう?の剣」で素早く弾きました。…「あやしいサーベル」は空中をクルクル飛んだのち、海賊船の甲板に突き刺さります。